「Tech Wave」湯川編集長 にスマホアプリ成長戦略を聞いた
「Tech Wave」編集長 湯川鶴章さんに聞く
この半年に”何をやるか”が今後を決す スマホアプリ開発の重要ポイントとは
携帯キャリアのスマートフォン対応が急速に進んでいる。先陣を切ったiPhone を筆頭に、Android 搭載機やタブレット型端末など多様化が著しい。米調査会社のIDCによれば、世界のスマートフォン市場における2010年出荷台数は前年比74・4%増の3億260万台。昨年10~12月期はついにPCの出荷台数を抜いた。「もはや、スマートフォンはパソコンのサブセット(一部分)ではない」――。そう宣言する元時事通信社編集委員で現在はネットメディア『TechWave』の編集長をつとめる湯川鶴章氏に、スマートフォンやアプリケーションの近未来像について話を聞いた。

――マスに拡大したスマートフォン
2008年にiPhoneが日本で発売されてから二年。10年中旬に各携帯キャリアからスマートフォンが投入され始めて以降、急速に拡大し、ラインナップが置き換えられた。既存の〝ガラケー〟主流の日本で、スマートフォンは受け入れられていくのだろうか。
「iPhoneが登場した時、すぐに売れたわけではなく、多くの人が〝まだガラケーの時代〟と高をくくっていました」と語る湯川氏は、次のように続ける。
「しかし、新しモノ好きのアーリーアダプターが快適に使いこなす姿を見て、欲しいと思う人が徐々に増加していきました。マスに拡大する時は、ジワジワと普及するのが典型パターンですが、まさにそのように拡大している。iPadも同じです。米国などで発売された新型『iPad2』の購入者の約七割は、旧型iPadを持っていないそうですよ」。
――何年かに一度のパラダイムシフトが到来
湯川氏はスマートフォンが与える影響について、OSを例に挙げてこう語る。
「かつてコンピュータは各ハードウェアメーカーが独自の基本OSを持っていました。そこにMS‐DOSという汎用OSが登場し、Windowsに進化しつつ、ものすごいイノベーションを起こしていったわけです。スマートフォンの基本OSであるアップルのi OSやグーグルのAndroidは、今はスマートフォン向けが中心ですが、今後はパソコンはもとより、カーナビや家電などあらゆる情報機器に搭載されていきます。MS‐DOSやWindowsの時以上のイノベーションを巻き起こすはずです」と力を込める。
そのうえで湯川氏は、「この半年の間に、今後の動向を読み取り、どんなアプリを開発すべきかを見極めて戦略を立てていくことが大事だ。今後の4~5年の成長を決定づける重要な要素になる」と強調した。
――成長するスマホ市場で何をすべきか
しかしながら、スマートフォン市場は立ちあがったばかりで「興味がある」と思いつつも、何ができるのか、何をやれば良いのかが上手く定義できていない企業がほとんどだ。湯川氏も「急速に成長し始めた市場なので、ニーズがまだ見えていない部分もある」と見る。しかし、そこには大きなチャンスが眠っているという。
「これまでのモバイルといえば通常の携帯端末(フィーチャーフォン)。いわゆるこうした『ガラケー』で流行していたものや、すでにあるコンテンツをスマートフォンに転用することは重要な要素ではあるが、だからといってスマートフォンユーザにフィットし続けるわけではない」と注意を促す。さらには、「ガラケー開発で力を持っている企業が、そのままスマートフォン開発でも同じような力を発揮するかといえば、業界の人には申し訳ないが、それはありえない」と話す。
そのうえで湯川氏は、「結局は一からスタートということになるので、多くの企業にとってはビジネスチャンスとなる。そこで勝ち抜くには『そこにニーズがあるから作る』ではなく、これからモバイル市場がどうなっていくのか、ニーズの先読みが不可欠となってくるのです」。
――スマホならではの「設計思想」を
「スマートフォン普及期とも言えるこの一年は、特にユーザの変化が著しい」と湯川氏は指摘する。
「例えば、グリーの田中良和CEOは、ソーシャルネットワーク戦争における起死回生策として、モバイルだけで通用するゲームサイトというものを見出して大きな成功を納めました。彼は先見の目で、モバイルをPCのサブセットではなく中心的端末と位置付けたのです。ユーザはスマートフォンに向かっているわけですから、スマートフォンならではの発想で開発した販促アプリやタブレットに最適化された電子書籍アプリなど、チャンスは山ほどありますよ」と力を込める。
――従来の概念を捨てることも大切
一方で湯川氏はGPSによる位置情報を活用した『FourSquare(フォースクエア)』や、ログインすら不要の写真共有アプリ『Color』など、ガラケーとかPCの概念や常識を完全に取り払った世界が誕生していることを挙げ、「ユーザニーズを重視し、売れるものだけを開発するマーケットイン型でアプリを投入したとしても、果してどこまで生き残れるかは疑問」と警鐘を鳴らす。
「スマートフォンの基本OSは携帯のみならず、タブレットからカーナビ、テレビと採用されていくわけです。例えば、おばあちゃんのタブレットに、子供がスマホで写真撮影して共有する、こんな連携のイメージができるかどうか。ネット対応機器のみならず全てのものがつながっていくと考えるべきなのです」と続けた。
湯川氏は、「来年あたりには、ネットユーザという言葉の意味そのものに変化が訪れる。私たちが思っている以上に、人々は情報発信に前向きです。ユーザのペルソナ(人格・人物像)が完全に塗り替えられるのです。そこにリーチできるかが、スマートフォン展開の最重要課題」と話した。
開発会社選定にお困りの方にとっての発注ナビとは

――スマホアプリの開発に最適な開発会社を提示
迫り来るスマートフォン時代のアプリ像を見据え、事業者の頭を悩ませるのが、タッグを組む開発会社の発掘だ。
湯川氏が指摘するように、ガラケー開発の経験があっても、スマートフォン開発に得意とも限らない。PC用アプリケーションや組み込みOS開発会社でもない、ユーザ像を共にイメージし、多様な要素をトータル的に判断して開発ができるスマートフォンアプリ開発会社の理想像を見定めるのは至難の技だ。
スマートフォンの大波を逃がさないために何が必要か。スマートフォンアプリ開発会社の選択をナビゲートするのが「発注ナビ」だ。
全ての会社にキャッチコピーが付与されているため、概要がつかみやすく、紹介ページもしっかりとした取材文章で詳細に説明されている。湯川氏も「一般的な開発会社の検索サイトとは、一線を画している印象だ」と感想を述べる。
なかにはスタッフの顔写真や費用の具体的例を掲載している企業もあり、「これならお願いできるかも」という具体的なイメージをつかみやすい。「そもそもスマホアプリに特化して、これだけの社数が掲載されているサイトは少ないのではないか」と湯川氏も関心を示す。
最大の魅力は、開発会社が手がけた事例の紹介だ。技術的な知識が十分でないとしても、事例アプリを見れば、どのような完成度で、何ができる会社なのかが把握しやすい。完成イメージを共有できれば、「できる、できない」などの認識不一致も発生しにくい。
全ての開発会社には得意不得意の分野がある。多くのリソースを必要とするシステム開発だけに、それを見越した上でのマッチングは最重要課題だ。自社にマッチした開発会社が見つからないと諦めてチャンスを失う前に、まずは「発注ナビ」でチェックしてみることは決して無駄ではないはずだ。

