担当者任せにしていたホームページが、いざ完成したと思ったら想定していたものと違っていた、そんなことが起きたらどうすればよいのだろうか。
株式会社NCポリマーでは、退職した担当者の置き土産であるホームページを社内で確認してみたところ「何かおかしい」「こんなはずではなかった」という事態が発覚。ホームページが出来上がった途端に作り直しが必要になってしまった。
限られた予算の中、Webの知識もないまま次の発注先を探さなければならなくなった同社だが、発注ナビを利用し、頼れるホームページ制作会社である株式会社グルコムと出会うことができた。
いったい何があったのだろうか。発注元企業である株式会社NCポリマーの管理部 浅野昌代氏と、新たな受注先企業である株式会社グルコムの代表取締役 武本之近氏に詳しいお話を伺った。
出来上がったホームページが「なんだかおかしい」 会社名で検索してもヒットしない、まさかの理由とは
――株式会社NCポリマー様は、どのようなビジネスを手掛けていらっしゃるのでしょうか。
株式会社NCポリマー 浅野氏:当社はプラスチックの再生利用ビジネスを展開しています。廃棄される遊戯機や白物家電などから出るプラスチックを分解し、新たなプラスチックの材料として再生して国内やアジア各国に輸出しています。
当社のビジネスはBtoB、対企業のビジネスが中心です。そこで、お取引先に向けた情報発信を行うためホームページを作成したのですが、これが失敗に終わり、新たな発注先を探していました。
――その経緯を詳しく教えてください。
浅野氏:ホームページを制作し、名刺にURLなども刷り込んで、開拓し切れないお客様にはネット検索で見つけてもらおうと、さまざまな期待を寄せていました。
制作進行は社内でもWebに詳しそうな担当者に、要件のとりまとめや発注を任せていたのですが、完成の前にその人物が退職。それでもホームページが完成して納品されたので、みんなで見てみようということになりました。
ところが、その場にいた全員が「えっ」という反応。まず見た目が変だったのです。会社のホームページなのに文字情報はほとんどなく違和感ばかり。取引先に「これが当社のホームページです」と紹介するのがはばかられるようなもので、当社の営業スタッフからも「自分だったら、このページを見てこの会社と取引をしようとは思わない」というほどでした。
決定的だったのは、検索しても当社のホームページがヒットしなかったことです。どういうことだと。
――それは検索の上位に表示されないということでしょうか。
浅野氏:いいえ。検索結果の上位に掲載されるのはとても難しいだろうということは何となく分かっていたのでそれは良いのですが、何ページにもわたり、ずっと下の方まで探してみたのに見つからなかったのです。
最後は当社の会社名を指定して検索したのですが、ヒットしたのは当社ホームページを制作してくれた会社のホームページで、当社のホームページそのものはヒットしませんでした。
――なぜ、そのようなことになったのでしょうか。
浅野氏:ホームページ制作に関わっていた者が退職した担当者のみだったため、詳しい経緯はほとんど分かっていないのですが、当社のホームページは画像が貼り付けられただけの、文字情報が皆無の状態でした。制作会社によれば元々の要件がそうなっていたようなのですが、なぜそうなったのかについては分かっていません。
――その時の発注先はどのようにして見つけてきたのでしょうか。
浅野氏:複数業者から見積もりを取るようなことはせず、昔お世話になった制作会社に、そのまま発注していました。そこで、ホームページが完成してから1カ月も経たないうちに、新たな発注先を探して作り直そうということになりました。
『なぜ検索結果に載らないのか』を根気強く丁寧に説明してくれた制作会社を新たな発注先に選んだ
――今回、発注ナビをご利用いただきましたが、発注ナビはどうやってお知りになりましたか。
浅野氏:ネット検索でホームページの発注先を探していたところ、発注ナビがヒットしました。こういう便利なサービスがあるのかと。それで使ってみることにしました。
――発注ナビから5社紹介しました。その中でグルコム様を選ばれた理由をお聞かせください。
浅野氏:私を含めて社内にホームページに詳しい人がいなかったので、そんな当社でも理解できるように、『きちんと平易な言葉で説明してくださる会社かどうか』を基準に選んでいきました。
前回はなぜああなったのか、そして今回はなぜそうならないのかをきちんと理解し、社内で共有する必要がありますから、そういう視点で丁寧に説明してくださりそうな会社を選んでいきました。
――グルコム様は、その点で他社よりも優れていたということでしょうか。
浅野氏:はい。グルコムの武本さんは、こちらが分からないことも分かりやすく丁寧に、それこそこちらが理解するまで粘り強く説明してくださいました。
「制作はこういう風に進めていきます」といった事前説明ももちろんですが、なぜ今回のホームページは検索にヒットしなかったかの理由も説明してくださいました。さらに、オンラインでは伝わりにくい部分もあるだろうということでわざわざお越しいただき、対面での打ち合わせにも応じてくださるなど、至れり尽くせりという感じでした。
もちろん、金額面で折り合えた部分も大きな決め手です。直近にホームページを制作したばかりだったので、新たな予算の確保が難しく、限られた予算でお願いしなければなりませんでした。
グルコムさんの見積額は、最低限やるべきことをきちんと説明してくださった上で透明性のあるご提示で、かつ、他社と比べてもリーズナブルなものでした。これなら社内にも説明がつくということで、お願いすることにしました。
制作と集客の両面からサポート。対面の打ち合わせで顧客の声を拾い上げることを重視するグルコム
――グルコム様は、普段どのような案件を手掛けていますか。
株式会社グルコム 武本氏:案件としては企業のコーポレートサイト、ブランドサイト、LP(ランディングページ)などの制作が多いでしょうか。制作だけでなく、マーケティングや集客の部分もお手伝いしています。
――今回、NCポリマー様の案件にエントリーされました。
武本氏:今回の案件では、事業内容がしっかりと相手に伝わり、検索エンジンにヒットするホームページの制作を希望されていたので、当社が制作を手掛けられれば、色々とご提案できることも多いのではないかと考え、エントリーしました。
――昨今ではオンラインのみで打ち合わせするケースが多い中、NCポリマー様とは対面で打ち合わせしたそうですが、他案件でも対面で打ち合わせしているのですか。
武本氏:スケジュールや立地にもよりますが、対面での打ち合わせが可能であれば、できるだけ顔を合わせてやりとりをさせていただいております。
もちろん最終的な判断はお客様次第ですので、オンラインでの打ち合わせがご希望の場合はそのように対応いたします。
『お客様の事業がどういうもので、どういう特徴があるのか、どんなことを実現したいのか』ということを、直接しっかりヒアリングしたいという思いから、そうしています。対面だからこそわかる小さな声や空気感といったものも大切にしています。
限られた予算内で発注側も社員総出で協力し、目的のホームページを制作
――今回の制作で苦心した点などがあれば教えてください。
武本氏:今回のホームページ制作のポイントは、『お客様の事業内容をしっかりと伝えられるホームページ』にすること。そしてその上で、『検索結果にも表示されやすいWebサイト』を構築することでした。検索結果の上位を目指すなどの中長期的な集客施策を行う場合、ページ数もある程度必要ですし、費用もふくらむため、今回お客様のご要望には添わないものになります。
そこで、Webサイト自体のコンテンツを充実した内容にできればと思い、NCポリマーさんにもご協力をお願いし、新たに原稿を作成していただくことになりました。弊社側はいただいた原稿をもとに文章の肉付けや見出しタイトルの作成などを行い、またHTMLの構造に気を付けたサイト構築をすることにより、コンテンツが充実し、検索結果にも表示されやすいサイトを実現することができました。
浅野氏:当社の業務内容やお客様が気にされるキーワードについては、私や営業担当の者が詳しいので、テキスト作成の取り組みには社内の全員に協力してもらいました。
営業担当も以前のホームページを目の当たりにしていたので、『なぜ以前のホームページのようにしないためにこれが必要なのか』の理由を説明し、協力を仰いだところ、すぐに応じてくれました。
ただし、営業スタッフは普段から外に出ていて、机に座っている時間が少なく、みんなで集まれるタイミングがなかなかとれません。そのためこちらからの原稿出しが遅れてしまい、グルコムさんにはご迷惑をおかけしています。
でも、この作業を通して、当社の特徴やストロングポイントを全員が再認識できたという面もありますし、みんながホームページの制作に協力したということで、薄まりかけていたホームページへの期待感を取り戻すことができました。おかげで、社内に一体感のようなものを醸成できました。
――制作の進め方などはいかがでしたか。
浅野氏:グルコムさんは、こちらからの質問メールにもすぐに返信をくださるのがありがたかったですね。言葉だけだとチンプンカンプンなことも、対面で説明してくれます。グルコムさんと打ち合わせをして、初めて知ったことがたくさんありました(苦笑)。
武本氏:浅野さんは、少しでも分からないところがあれば、全てきちんと質問してきてくれました。それでこちらも「あぁ、ここまでは分かっていただけたけど、ここから先はまだなのかな」と、気付くことができ、ご説明の方法を工夫できました。
また、今回、対面で打ち合わせをさせていただくことの重要性を再確認できたのが、NCポリマーさんの営業の方々に引き合わせていただけたことです。
ホームページには営業ツールという側面もあるため、営業のみなさんの視点から、『どういったものに力を入れていきたいのか』、『どのような実績があるのか』、『現状はどういったところに課題があると感じているのか』など、生の声を聞けたことは、サイトを構築していく上で大きな収穫でした。
元々はマッチングサービスに不安。しかし発注ナビは安心でき、おかげで良い発注先と巡り会えた
――発注ナビを使用してみた感想などをお聞かせください。
浅野氏:初めての利用だったので若干の不安はありました。ネットでの申し込みだったため大丈夫かなと思っていたのですが、すぐに発注ナビからお電話をいただき、詳しく説明してもらえました。正直なところマッチングサービス自体にやや不安を抱いていたのですが、発注ナビは電話連絡のフォローや日程連絡などもまめにしてくれたので信頼できました。
すぐに5社も紹介してもらえるなど、スピードも申し分なく、各社との打ち合わせの日程もすぐに決まったのには驚きました。ネットで1社ずつ探り当てていたら、こんなに短期間に良い発注先が見つかることはなかったでしょう。
武本氏:当社は自社ホームページからの集客もありますが、自社ホームページから来られるお客様を待つだけでは、NCポリマーさんと出会うことはなかったのではないかと思っています。発注ナビは使い勝手も良いので、今後もホームページからの集客と発注ナビの両面で、案件を獲得していきたいと考えています。
――それぞれ、今後のビジネスの展望などがあればお聞かせください。
浅野氏:まずは、当社のお客様にご案内しても恥ずかしくないホームページが出来たというのが嬉しいですね。今後は、営業スタッフも大きな取引先相手に胸を張って営業できるようになるのではないかと期待しています。
武本氏:当社はホームページ制作に合わせて、サイト集客・リード獲得のサービスを提供しています。今後も、より一層お客様目線での制作・運用サポートを行っていけるよう努力していきたいと思います。
――ありがとうございました。
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