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「心の健康診断」で働く人のメンタルをケア。オンラインでカウンセリングを受けられる「よりどころ for Team」―ポルムス株式会社

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ポルムス株式会社の扉

ポルムス株式会社は、システム開発事業とメンタルヘルス事業の2本柱で事業を展開しており、このうちメンタルヘルス事業では、オンラインカウンセリングのプラットフォームを自社で開発、運用しています。業界最安水準の料金体系で、メンタルヘルスをはじめとした仕事や育児、恋愛関係など、さまざまな悩みを持つ相談者と専門カウンセラーをマッチングする「よりどころ」を2022年から個人向けに提供してきましたが、利用者からの要望を受け、2024年9月より企業や団体のお客様を対象とした「よりどころ for Team」を提供開始しました。「心の健康診断」を提唱する同社の取り組みについて、取締役の大森 朔人氏に詳しくお話を伺いました。

 

悩みや不安を抱えた人たちがオンラインでカウンセリングを受けられるプラットフォームを開発

―― 御社はシステム開発事業と合わせてメンタルヘルス事業も展開しています。その一環で「よりどころ」というプラットフォームを提供していますが、こちらはどういった経緯で開発・提供を始めたのでしょうか。

大森氏: 当社は、代表山田の強い想いから設立された会社です。山田はもともとAIエンジンの開発を行うシステムエンジニア(SE)でしたが、産前産後にキャリアや育児に関するさまざまな不安を感じたとき、故郷から離れた土地で暮らしていたこともあって「身近に何でも相談できる相手が居なかった」という経験をしました。心療内科にも通い、カウンセリングの受診なども勧められたものの、出産や育児でお金がかかる中、金銭的負担を重く感じたことや、抑うつ状態がひどい時には距離的な問題から通院が難しく、それもままならない状況でした。

そうした経験をしたことで、同じように悩みや不安を抱えた人たちが、つらい心情を少しでも吐露できるようなオンラインのサービスを提供できないかと思い立ち、当社を立ち上げました。そして、2022年から個人向けのオンラインカウンセリングプラットフォームの「よりどころ」を提供開始しました。

 

―― すべて自社でゼロから企画・開発して提供しているのですよね。どのようなプラットフォームなのでしょうか。

ポルムス株式会社の大森 朔人様

取締役
大森 朔人氏

大森氏: 「よりどころ」は電話、オンライン通話、メッセージといった非対面式のカウンセリングを簡単に予約できる、「ご相談者様とカウンセラーのマッチングプラットフォーム」です。厳正な審査に通過したカウンセラーのみが登録しており、在籍カウンセラーは現在約100名にのぼります。代表の山田がSEですので、その経験を活かし、自社でゼロから企画、開発、運営まで手がけています。

具体的な特徴を少し詳しく説明しますと、まずは「業界最安水準の料金体系」でカウンセリングを受けられることです。実務経験や保有資格に合わせてカウンセリング料金を設定しているので、ご相談者様はご自身の目的とご予算に合わせてぴったりのカウンセラーをお選びいただけます。ご相談いただける内容もメンタルケアはもちろんのこと、ご自身のキャリアや経営、教育、育児、恋愛とさまざまなお悩みをご相談いただけます。約100名のカウンセラーは、さまざまな領域のプロフェッショナルです。子どもの問題、育児の問題などに対応するために保育士免許や養護教諭の資格をお持ちの方や、中学校教師や高校教師のキャリアがある方、 その他には介護福祉士、看護師、キャリアコンサルタントの資格を持っている方などもいらっしゃいます。ほんの小さなお悩みでも、オンラインでお気軽にお話しいただけるよう料金やカウンセラー、システム設計にこだわって開発・運用しています。

 

2024年9月リリースの企業・団体向けプラン「よりどころ for Team」で「心の健康診断」を提唱

―― 「よりどころ for Team」は個人向けではなく企業・団体向けということですが、こちらを開発・提供開始した経緯についてお聞かせください。

大森氏: 個人向けの「よりどころ」を提供してきた中で、企業に勤めながらメンタルヘルスの問題に直面している人たちがとても多いと感じました。実際にご相談者様からは「よりどころ」のアンケートを通して、費用を「会社が負担してくれると助かる」という声が多く寄せられています。一方、企業にとっても人的資本の観点から、従業員のメンタルヘルスへの対応は極めて重要な問題です。

それと併せて、当社としてもカウンセリングを広く世の中に周知し、「誰もが気軽にカウンセリングを受けられる」社会としていくには、個人向けだけで提供していくよりも、企業や団体、自治体などに、このプラットフォームを導入・活用していただき、従業員や職員の方々が「なんか気分が優れないな」といったときに、当たり前のようにカウンセリングを受けられる仕組みを提供した方が良いという考えもありました。それらが合わさって「よりどころ for Team」の提供開始に至ったのです。

 

―― なるほど。たしかに企業や団体、自治体などでプラットフォームとして利用してもらう方が、世の中への浸透度はより大きくなりそうですね。機能面では個人向けと違った特徴はあるのですか。

大森氏: オンラインで「いつでもどこでも」「365日24時間」カウンセリングを受けられるということ、精神科医監修、業界最安水準の料金体系といった基本的な特徴は変わりません。ただし、企業・団体向けプランだけに、根本的な離職理由を解明したり、従業員のストレス状況の把握を可能にしたりする「メンタルヘルスアンケート」を実装しています。多くの企業で導入されているいわゆるストレスチェックだと多いときには80項目もの質問に答えなくてはならず、そこに手間も時間もかかってしまい、テストを受ける機会を逃してしまったり、最後の方をいい加減に回答して正確な状況判断ができなかったりといった問題が指摘されていました。その他にも、ストレスチェックの結果が企業や団体など組織の中でどう活かされているのかがわからないということも問題視されています。

こうした課題があることを踏まえて、当社ではストレスチェックではなく「メンタルヘルスアンケート」として、より気軽に重要なポイントのみが確認できるものをご用意しております。20問程度のアンケートを実施し、根本的な離職理由や休職の理由などを洗い出していく仕組みです。最近では若い世代で仕事、職場にストレスを感じ、それが主な原因で心の不調を訴えたりする人が20年前よりも3倍に増えているそうです。

こうした状況の中、当社が提唱しているのが「心の健康診断」です。多くの企業では、さまざまな病気のリスクを抑えるために従業員の健康診断をしていると思いますが、それと同じように心の健康診断を実施することを提唱しています。3年以内の離職による損失は800万円、ストレスだとか燃え尽き症候群によるメンタルケアの費用は、1人当たり年100万円から300万円と言われ、離職や退職した人の穴埋めに新しい人材を採用しようとすると1人雇うのに平均約90日、約150万円かかるとされています。中堅・中小の企業でも規模にかかわらず、従業員のメンタルヘルスには取り組むべきだと感じています。

 

従業員のメンタルが良好なら「企業の力」も大きくなる。そのワクワクを想像していただきたい

―― 「よりどころ」と「よりどころ for Team」の提供によって、御社のシステム開発事業との相乗効果なども期待できるのでしょうか。

大森氏: はい。まずは「よりどころ」というプラットフォームは日々、ご利用者様の声などを反映して改善をしていくものだと考えています。その改修作業をしていく中で、 社内にはシステム開発のノウハウや知見が蓄積されています。営業・マーケティング・開発、さらにはカスタマーサクセスにまで対応できるエンジニアを育成できていると感じます。

 

―― 「よりどころ for Team」は、2024年9月から正式リリースとのことですが、すでにファーストユーザーはいらっしゃるのでしょうか。

大森氏: はい。とある「健康経営優良法人2024」の認定企業で、ご導入いただいております。まだ、導入いただいて間もないので具体的な効果については言及できないのですが、その企業のご担当者様とお話しをしていく中で、健康経営への意識の高い企業であっても従業員のメンタルヘルスについての効果的な施策について頭を悩めていることが分かりました。当社の「よりどころ for Team」は、カウンセリングだけではなくコーチングにも対応しています。企業の業績を上げる『人材の育成』についてもコーチングという形で当社ではアプローチできるのが強みです。メンタルに不調がある従業員はメンタルケアとして、キャリアアップに取り組む従業員はコーチングとして、その時の状況に合わせた使い方が可能です。

また、「よりどころ」や「よりどころ for Team」は、心が完全に壊れてしまう前に、悩みや辛さに押しつぶされてしまう前に、その苦しい状態が少しでも楽になるようご支援するものとして気軽にご利用いただきたいです。同様のサービスは世の中に多くあるのですが、たいていは心の不調を明らかに自覚してから利用するものです。弊社サービスはそういったサービスとは一線を画し、自覚症状が無くとも日頃から「心の健康診断をしておきましょう」というものです。その違いを多くの人にはご理解いただきたいと思っています。しかも、そこに各領域のプロフェッショナルがカウンセラーとして存在し、ちゃんと人の手を介して、人と人で話し合いながら対応するサービスなのです。こういった仕組みのものは世の中にほとんどないのではないでしょうか。

なぜ、「心の健康診断」が必要なのか。実は、精神疾患は一度罹ってしまうと「一生もの」と言われているからです。もちろん快復はするのですが、何か心に負担がかかるようなストレスがあると、それが引き金となって再発する恐れが常にあるとされています。つまり、「(精神疾患に)ならないように予防する」ことがとても大切だと言われているのです。きちんと自分の心の状態や考え方の癖を知っていれば予防に取り組めるので、カウンセリングを通じて自分を知っておくことが大切なのです。そして、万が一既に発症してしまった人でも、常に心の状態を把握したりストレスを解消する考え方を習得しておけば再発を回避しやすくなります。

 

―― この記事を読んでくださった方へ、何かメッセージはありますか。

大森氏: 多くの企業ではITシステムはもちろん、生成AIなど最新技術を取り入れて業務効率化を図ったり、売上向上を目指したりしていると思います。もちろん、システムやテクノロジーを活用することは必要で重要なことだと思いますが、それと並行して従業員のメンタルヘルスに興味関心を持ち、支援する体制を構築する事が大切だと感じています。それによって、従業員のモチベーションが高まり、休職や離職が少なくなれば、業務効率向上や売上向上においてシステムやテクノロジーを導入・活用するのと同等かそれ以上の効果があるかもしれません。そんな視点で「よりどころ for Teams」の導入・活用をぜひご検討いただきたいと思います。

 

 

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