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システム開発とアプリ開発の違いとは?メリット・デメリット、開発手法や流れも紹介

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アプリ開発のイメージ図

システム開発とアプリ開発は、何が違うのでしょうか。

それぞれ役割や用途において明確な違いがあるため、発注先の選定や開発プロジェクトの運営には、両者の違いを把握しておくことが重要です。

開発プロジェクトを進めるうえで、両者の違いを理解しておかないと、望んでいたものとは違う結果になるリスクがあります。

システム開発とアプリ開発の違いを知りたい企業担当者のために、それぞれのメリットとデメリット、一般的に使用される開発手法、開発プロセスについて紹介します。

本記事を通して、システム開発とアプリ開発の違いを深く理解し、適切な発注先選びやスムーズな開発プロジェクトに役立ててください。

 

目次

 

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システム開発とアプリ開発の違いとは

システム開発とアプリ開発は、果たす役割などに大きな違いがあります。
システム開発とアプリ開発のそれぞれの概要や特徴、メリット・デメリットについて深掘りしていきます。

 

●システム開発とは

システム開発は、枠組みを作るイメージと捉えるとわかりやすいです。パソコンに例えるなら、システム開発はハードウェアにあたります。システム開発にはOS(オペレーティングシステム)やデータベース管理システム、エンタープライズソフトウェアの開発が含まれます。例えば、顧客管理システムや経理システム、ECサイトの構築などが挙げられ、業種業態に合わせたシステムを開発することで、効率化が可能です。システム開発は、アプリ開発に比べると、大規模なプロジェクトになる傾向があります。

 

●アプリ開発とは

アプリ開発は、SNSアプリやゲームアプリなど、ユーザーが直接利用するソフトウェアやアプリケーションの制作を指します。システム開発をパソコンのハードウェアに例えるなら、アプリ開発はソフトウェアに該当します。企業のアプリ開発は、特定の目的や機能に特化した製品を生み出し、ユーザーとのコミュニケーションを深め、新しい顧客層にアプローチする機会を得ることが主な目的です。アプリは主に「ネイティブアプリ」と「Webアプリ」の2つに分類されます。「ネイティブアプリ」はアプリケーションストアからダウンロードして端末にインストールするタイプ、対して「Webアプリ」はダウンロード不要でWebブラウザ上で直接利用できます。

 

システム開発のメリット・デメリット

システム開発のメリット・デメリットを知ることで、システム開発がどのような場面に向いているか理解しやすくなります。システム開発のメリットとデメリットを詳しくみていきましょう。

 

●システム開発のメリット

システム開発は費用と労力がかかりますが、得られるメリットが大きい場合は導入を検討しましょう。システム開発の主なメリットは次の3つです。

  • 業務効率の向上

  • 大規模データの管理

  • 人的ミスの減少

それぞれのメリットを詳しく解説します。

 

業務効率の向上

システム開発によって、業務の効率化が可能となります。システム開発で業務の一部を自動化すると、データ入力や問い合わせ対応など、従業員の単調作業が削減可能です。創造的な業務に集中できるようにもなります。業務効率が大幅に向上し、企業全体の生産性が高まることは、システム開発の大きなメリットです。

 

大規模データの管理

システム開発を行うことで、大量のデータを管理できます。データはExcelなどで管理できますが、大量のデータが必要になったり、複雑になったりすると、容量や処理速度に限界が生じます。大量のデータを効率的に管理、分析できることは、システム開発のメリットです。

 

人的ミスの減少

システム開発のもう一つのメリットは、人的ミスを減らせることです。人間が手作業で行う業務は、ある程度ヒューマンエラーが生じる可能性を想定し、ダブルチェックなどを行う必要があります。人間が手作業で行っていた業務をシステムが代行することで、ミスが起こる可能性を減らせます。

 

●システム開発のデメリット

システム開発のメリットだけでなく、デメリットも把握しておきましょう。システム開発のデメリットは次の2つです。

  • 専門知識を持った人材が必要

  • システムの仕組みが属人化する

それぞれ詳しく解説します。

 

専門知識を持った人材が必要

システム開発は高度な技術と専門知識を要する作業であり、プログラミングやAIなど、特定のスキルを持った人材が欠かせません。しかし、特定の技術を習得している優秀な人材は重宝され、採用が困難である場合が多いです。自社でシステム開発を行う際には、適切な人材を見つけることが大きな課題となり、プロジェクトの遅延やコスト増加の原因にもなり得るため、必要に応じて外注も検討しましょう。

 

システムの仕組みが属人化する

システム開発のデメリットとして、システムに関する業務が属人化してしまうことが挙げられます。例えば、開発者が退職したり、プロジェクトから離れたりした場合、後継者やほかのチームメンバーがシステムを適切に管理、維持するのが困難になるリスクがあります。システム開発後のメンテナンスやトラブル対応を複数のメンバーで行うことを想定して、開発を進めましょう。

 

アプリ開発のメリット・デメリット

アプリ開発のメリット・デメリットを知ることで、システム開発との違いも明確になります。アプリ開発のメリット・デメリットをみていきましょう。

 

●アプリ開発のメリット

アプリ開発は、システム開発では得られないメリットがあります。アプリ開発のメリットは次の3つです。

  • 広告効果が期待できる

  • ユーザーデータの分析ができる

  • アプリマーケティング戦略を展開できる

それぞれ詳しく解説します。

 

広告効果が期待できる

アプリ開発により、SNSとの連携を通じて企業や商品の情報を広く周知できる可能性が高まります。なぜならSNSは従来の広告手法に比べコストを大幅に削減しつつ、多くの潜在顧客にリーチする効果的な手段だからです。また、ネット通販をアプリで提供することで、ユーザーは店舗に足を運ばずとも商品を閲覧・購入できるようになり、広告効果と同時に販売機会も増加します。

 

ユーザーデータの分析ができる

アプリを通じて収集されるユーザーデータは、顧客の動向やニーズを深く理解するうえで貴重な情報です。年代や性別、購入履歴、興味がある商品など、詳細なユーザー情報を分析することで、製品やサービスの改善点を特定しやすくなります。ユーザーデータを収集し、サービス品質の向上に役立てましょう。

 

アプリマーケティング戦略を展開できる

アプリ開発は、アプリマーケティング戦略を展開するうえでの基盤となります。例えば、クーポン配布やプッシュ通知を使った直接的なプロモーションなど、アプリを通じて顧客とのコミュニケーションを促進し、購入への動線を作ります。新規顧客の獲得からリピーターの増加まで、幅広いマーケティング活動が可能になることがアプリ開発のメリットです。

 

●アプリ開発のデメリット

アプリ開発のデメリットも押さえておきましょう。アプリ開発のデメリットは次の2つです。

  • 収益が期待より少ない可能性がある

  • アプリストアの審査を通過できるかがわからない

それぞれのデメリットを解説します。

 

収益が期待より少ない可能性がある

アプリ開発には時間とコストがかかりますが、完成しても収益が見合わない可能性もあります。特に競争が激しい市場では、多くのアプリが注目を集められずに埋もれてしまう可能性があり、開発したアプリから十分な収益を得られない場合があります。そこで、事前に市場調査を行い、実際に市場に出す前に収益モデルをしっかりと計画することが重要です。

 

アプリストアの審査を通過できるかがわからない

アプリを公開するためには、AppleのApp StoreやGoogleのPlay Storeなど、各アプリストアの審査を通過する必要があります。審査は厳格で、プライバシーポリシーの遵守や安全性、コンテンツの適切さなど、多岐にわたる基準をクリアしなければなりません。審査に落ちると、再審査のためにさらなる時間とリソースが必要になり、場合によっては開発費が無駄になります。審査の通過を必要とする点を踏まえて開発を検討しましょう。

 

システム開発・アプリ開発で使われる手法

システム開発・アプリ開発で使われる代表的な手法は「アジャイル開発」「ウォーターフォール開発」の2種類です。アジャイル開発とウォーターフォール開発は次のようなイメージを持つと理解しやすいです。

アジャイル開発とウォーターフォール開発のイメージ図

 

それぞれの特徴や目的などを詳しく解説します。

 

●アジャイル開発

アジャイル開発は、柔軟性とスピードを重視したソフトウェア開発手法です。「アジャイル」は「素早く機敏に」との意味を持ち、大規模な計画や長期のスケジュールではなく、小規模な単位での作業を繰り返し、継続的なフィードバックを通じて製品を進化させていきます。特に変化が激しいプロジェクトや、初期段階で全ての要求を特定するのが難しい場合に適しています。柔軟性が求められるアプリ開発は、アジャイル開発が向いている手法です。

 

●ウォーターフォール開発

ウォーターフォール開発は、一連の段階を順番に下っていくように進められるシステムやソフトウェア開発手法です。各段階には要件定義、設計、実装、テスト、デプロイメント、保守などが含まれます。ウォーターフォール開発は、特に計画性と順序立てられたプロセスが求められる大規模かつ複雑なプロジェクトに適しています。システム開発は、ウォーターフォール開発が多いのが特徴です。

 

システム開発・アプリ開発の流れ

一般的に、システム開発・アプリ開発は次の工程で進めます。

  • 企画・要求定義

  • 要件定義

  • 基本設計

  • 詳細設計

  • 開発・プログラミング

  • テスト

  • リリース

アジャイル開発か、ウォーターフォール開発かによって、流れは異なりますが、工程は同じような流れです。それぞれの工程について、詳しく解説します。

 

●企画・要求定義

企画・要求定義は、システム開発の初期段階で行われる重要なプロセスです。システム開発は、発案者が社内で賛同を得るための企画作成からスタートします。そして、開発するシステムの目的やニーズを明確にし、実際にシステムを利用するユーザーの「要望・希望」をまとめた要求定義書を作成します。

 

●要件定義

要件定義は、システムの機能や仕様、運用方法などを具体化する重要なプロセスです。要件定義の段階では、開発者が依頼者との打ち合わせを通じて、必要なシステムの詳細をヒアリングし、機能や非機能要件、業務要件、運用要件などを定義します。開発目的を実現するための具体的な手段や機能をまとめた文書が要件定義書です。

 

●基本設計

基本設計は、システム開発工程において、要件定義を踏まえてシステムが実現すべき具体的な機能や構成を定める重要なステップです。依頼者と開発者間で共有された案件の定義を基に、システムの大枠を形成し、開発するシステムの機能や構成図を明確にします。基本設計は「外部設計」とも称され、システムが外部からどのように見え、動作するかの概要を決定することに焦点を当てます。

 

●詳細設計

詳細設計はシステム開発工程において、基本設計を受けて行われる内部の具体的な設計作業です。システムエンジニアやプログラマーが実際に開発を行うための詳細な指示が記載された設計書を作成します。詳細設計では、使用するプログラミング言語の選定、データの処理フローやデータベースの構造、各機能の具体的な実装方法などの詳細を定めます。

 

●開発・プログラミング

開発・プログラミング段階は、設計段階で策定された設計書を基に専門のプログラマーがコードを書き、具体的なソフトウェアやアプリケーションを作成します。代表的なプログラミング言語は、C++、PHP、Java、Ruby、Pythonなどです。システムの要求を満たす機能の実装に加え、サーバやデータベースといったインフラの構築も行われます。開発フェーズはプロジェクトにおいて最も時間と労力を要する工程の一つで、設計されたシステムを構築していきます。

 

●テスト

テスト段階では、システムの動作を検証し、ユーザーの要望に応えているか、機能が正しく動作するかを確認します。主なテストは次の4種類です。

  • 単体テスト:個々の機能が正確に動作するかを検証

  • 結合テスト:機能が互いに適切に連携するかを検証

  • システムテスト:システム全体が仕様書通りに機能するかを検証

  • 運用テスト:実際のユーザー環境での動作を検証

テストを通じて、システムのバグや不具合を発見し、修正を行いながら、品質を徹底的に確認します。

 

●リリース

リリース段階は、システムやアプリがテストを経て問題ないと判断された後に、実際にユーザーへ納品します。リリース段階で、開発チームはシステムの運用と保守の役割に移行します。実際のリリースは、企業のビジネス戦略に基づき、全ての機能を一度に公開するのではなく、段階的に実施されることもあります。

 

システム開発とアプリ開発の違いを理解し、効率的に開発を進めよう

企業の担当者がシステム開発とアプリケーション開発の違いを理解することによって、効率的に開発プロジェクトを進められます。本記事では、システム開発とアプリ開発の違い、それぞれのメリット・デメリット、使用される開発手法や開発の流れを詳しく解説しました。システム開発、アプリ開発を自社で行うための課題としては、専門スキルを持ったエンジニアの確保が必須となります。専門スキルを持った人材やノウハウが不十分であっても、専門の開発会社に外注することで、質の高い開発プロジェクトを実現できる可能性があります。開発プロジェクト成功のための手段として、専門の開発会社に外注を検討してみてはいかがでしょうか。

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