当社の業務システム開発における最大の強みは、エンジニア側とユーザー側、双方の視点を考慮した企画提案ができることです。 業務システムでよく見られるのは、機能要件が決まっていても、「どんなユーザーにどう使って欲しいか」「どんな画面遷移、画面デザインにすべきか」を明確に定義しないまま進行してしまうケースです。システムは、ターゲットユーザーにとって使いやすく、分かりやすいものでなければなりません。また、提供するシステムが企業内の複数部門にまたがった利用や検討になる場合、各部門の調整がうまく取れない企業様も少なくありません。 こうした場面では、第三者の視点からプロジェクトに関与することで、客観的かつ横断的な視点が加わり、その結果、社内のメンバーだけで構成されたプロジェクトチームよりも、よりユーザーに寄り添ったアウトプットを実現できることもあります。 また、いわゆるかっこいいデザインを提案してくれるデザイン会社はたくさんありますが、エンジニアが開発しやすく、既存システムと乖離が少ないUI/UXを提供できる会社は多くありません。当社は、外部Slerのエンジニアとチームを組んでデザイン領域を担当することが多いのですが、社内のエンジニアとも常に情報を連携し、システムに組み込みやすいような技術的な制約、実現性を考慮しながらデザインを進めます。ユーザーの使い勝手は当然のことながら、最終的にシステムに組み込み、保守を継続していかなければいけないエンジニアにとっても無理のない、納得感のある設計に仕上がるよう、常に心がけています。

自社サービスを運営していることから、運営者側の立場に立ったシステム開発を提供できることも当社の強みの1つです。単にシステムの表面的な部分を作るだけでなく、「どのように運営するのか」「管理画面はどうあるべきか」といった運営面での具体的なニーズを肌で理解しています。そのため、実際に運用に即した使いやすいシステムを設計するためのヒアリングを重視し、ユーザーや運営者にとって本当に役立つシステム開発を追求しています。 この点で、当社は業務に直結する実用的なシステムデザインを、「運営者」「エンジニア」の双方の視点から実現していることについて、多くのお客様から高い評価をいただいています。実際、当社では業務システム以外にも、CD-ROMやゲーム開発、Webサイト、スマートフォンなど全て黎明期より関わり、ユーザーが「使いやすい」デザインを実現してきました。こうしたノウハウをもとに、お客様のご要望や業務内容に合わせた最適なUI/UXを提案することが可能です。

当社ではこれまで、業種業態を問わず幅広い企業様の業務システム開発を手掛けてきました。ここでは2つの事例を紹介します。 1つ目は、大手保険会社様の営業系システムの開発事例です。 同社の営業スタッフは、もともと紙のパンフレットを用いて営業活動を行っていましたが、紙媒体からタブレットを活用したデジタル営業スタイルへ移行したいというご相談をいただきました。目的は資源やコストの節約だけでなく、営業スタッフごとのシナリオのばらつきや属人化、顧客情報のフィードバック管理などを解決するためでした。そこで、当社は企画段階から参加し、実際に同社の営業スタッフが普段使用しているパンフレットや営業手法の調査を実施。その上で、営業スタッフのリテラシーやユーザー視点からどう全体を設計するか、どう見せるかを提案し、そのUI/UXに沿った効果的な営業ツールをデジタル化して提供しました。 2つ目は、大手保険会社様の顧客管理システムの刷新プロジェクトです。 これまで同社では、事務所のパソコンでしか操作できないシステムを使用していましたが、タブレットなどのモバイルツールでシステムを利用することになりました。そのシステムは何百もの画面を持つ大規模なもので、長年にわたってボタンや機能が追加され続けてきたため、まずは不要な要素の整理と再設計が必要でした。またタブレットで操作するためには、指でタッチしやすい大きな要素が必要ですが、今までの使い勝手を極力変えずに、直感的に操作できるデザインを維持することが求められました。システム刷新にあたっては、営業スタッフ、システム担当者、システム会社、当社が一丸となり、1年かけて画面の整理やパターン化を進め、最終的に直感的かつ使いやすいシステムを完成させました。 当社はお客様の業務に深く寄り添い、使いやすく効果的なシステムを提供しています。業務システムのことはもちろん、DX推進でお困りのお客様も、ぜひ当社にご相談ください。