当社のアプリ開発は、「デモ先行」による合意形成の早期化を最大の特徴としています。アプリ開発は、画面設計や操作感といったユーザー体験が成果を大きく左右します。しかし、設計書やワイヤーフレームだけでは、お客様が完成形を具体的にイメージすることは難しいものです。そこで当社は、開発の初期段階で実際に動くデモを提示し、お客様と認識を合わせる工程を重視しています。 このデモは、バックエンドやデータベースが未完成の段階であっても、フロントエンドの画面表示や画面遷移を体験できるレベルまで作り込みます。たとえば「このボタンを押すと次にどの画面に移るのか」といった操作感を実際に確認できるため、ユーザーインターフェースや操作フローに関する認識の齟齬を、早い段階で解消することができます。こうした進め方により、開発途中での手戻りを最小限に抑えられるのはもちろん、プロジェクト全体のスピード感も高められます。さらに、お客様自身が完成イメージを具体的に描けることで、追加要望や改善点を迅速に反映でき、最終的にユーザーにとって使いやすいアプリへと仕上げることが可能となります。 アプリ開発は他のシステムに比べ、UI/UXが成果を左右しやすい領域です。当社はデモを軸としたプロセスで、合意形成を早め、お客様と開発者の双方にとって安心感のあるプロジェクト進行を実現しています。

アプリは、ユーザーが日常的に利用するため、利便性と同時に高いセキュリティ水準が求められます。 当社はこの点を強く意識し、設計の初期段階からセキュリティ要件を組み込む姿勢を徹底しています。特にBtoC向けアプリでは、個人情報や決済データといったセンシティブな情報を扱うケースが多く、セキュリティ設計を後回しにすることは大きなリスクにつながります。当社は、暗号化や認証基盤の設計、アクセス権限の細分化といった基本的な仕組みを徹底し、ユーザーが安心して利用できる環境を提供します。 また、近年はクラウド環境上でのアプリ運用が一般化しているため、AWSやAzureなどに精通したエンジニアが中心となり、インフラ面からの安全性確保にも注力しています。通信経路の保護やバックエンドとの連携方式、外部サービスとのAPI連携に至るまで、潜在的なリスクを一つひとつ洗い出し、要件定義の段階から対策を講じています。

当社はアプリ開発において、ユーザー数が多い企業や業務フローが複雑な業界など、多様なニーズに応えるプロジェクトを手掛けてきました。ここでは、その一例をご紹介いたします。 1つ目の事例は、大手ホテルグループ向けに開発した予約アプリの例です。複数ブランドを抱える企業様で、日々のアクセス数が非常に多いことから、安定稼働と高いパフォーマンスが求められる案件でした。お客様にとっては初めてのアプリ導入という大きな挑戦でもありましたが、当社はCTO経験を持つメンバーを中心に、ゼロから開発を推進。画面設計からサーバー負荷対策までを緻密に検討し、計画通りにリリースすることができました。結果として、大量アクセス環境下でも大きな不具合やタイムアウトは発生せず、ユーザーが安心して利用できるアプリ基盤を提供することに成功しました。 2つ目の事例は、建築業界向けに提供したAI支援型のアプリの例です。クライアント企業の見積もり業務では、図面や要望を紙ベースで処理し、印刷・手作業・スキャン・再送といった非効率なフローが続いていました。この属人的で時間のかかる業務を改善するため、当社は資料の取り込みから処理までをアプリ上で完結できる仕組みを構築。さらにAIによるサポート機能を搭載することで、手作業に依存していた工程を効率化しました。導入直後の時点で工数はおおむね10％削減され、今後の運用定着により30～50％の削減も見込まれています。加えて、結果をチーム内で共有できる機能を実装したことで、教育やナレッジ共有が進み、属人化の解消にもつながっています。お客様自身も当初は「チャットボット程度」を想定していましたが、アプリとして浸透し始めたことで、同業他社向けにサービス展開する可能性も視野に入れられるようになりました。 このように、お客様のご要望に合わせで開発します。アプリ導入をご検討中の企業様は、ぜひ一度当社にご相談ください。