派遣業務はまずお客様より派遣依頼を受け、スタッフの割当て(キャスト)を行います。その後、スタッフと連絡を取り、時間の都合が付くかの確認を行い、シフトを決定します。決定シフトでは業務の内容や注意事項の伝達が必要ですので、業務連絡として、作業の指示を行います。
このようなシフトの確認や業務の連絡は電話やメールで行うことが多いのですが、日程調整、注意事項の連絡などはどうしても漏れが生じてしまい、これが後々の問題につながることが多々あります。
こちらでは、シフトの連絡ミス、現場の間違え、注意事項の漏れなどを根絶する方法としてスマホを用いたアプリ形式でスタッフとの業務連絡を行う仕組みを構築しました。スタッフと会社との連絡事項は全てのこのアプリの中で行うことができるので、基本的に間違え、漏れは起こりません。また、シフトに入りたい日、どうしてもシフトに入れない日をシフト希望として登録する機能も作り、キャスト担当者が事前に確認できることで、キャスしたけど都合が合わないなど2度手間が起こらない仕組みも導入しました。総合的なコミュニケーション効率の向上には計り知れないものがあります。
月間の稼働スタッフ数で20,000名以上、稼働時間で1,000万時間以上の給与計算を日払い、週払い、半月払い、月払いの4種に分け給与計算を行うことはとても手計算は出来ないので、市販の給与計算ソフトを利用することになると思いますが、日払い、週払い、半月払いに対応することは難しいと思われます。
また、月払いは大抵どこの会社でも同じですが、日払い、週払い、半月払いには給与計算方法は複数ありえるので、会社ごとに規定を作り計算方法を定義しなくてはなりません。対応するためには、給与計算システムに精通した会社が、個別にカスタマイズすることでしか対応できません。
派遣スタッフには月間1回給与明細書を発行します。日払い、週払い、半月払いの場合でもそれぞれの支払を月次で合計し、給与明細書を発行します。 この明細書もシステムでPDF明細書を自動で生成するので、アプリで参照できる機能を追加しました。
それまでは給与明細を月1回で印刷し全てのスタッフに発送していたのですが、アプリの機能を作成したことをきっかけに、郵送での発送は廃止することとし、希望があれば印刷したものを発送することとしました。
スタッフ全員に郵送していたのですから、封筒、紙、印刷、切手代などの費用が削減され、印刷していた明細は人手で封入作業をしていたのですから、この明細書の郵送を廃止したことによる費用削減分だけで、システムの月額利用料を賄えてしまいます。