某大手メーカー様における業務サーバーおよびOAサーバーのクラウド移行プロジェクトにて、Azure環境の新規利用に関する提案から構築・運用までを一貫して支援しました。
某大手メーカー様では、オンプレミス環境で長年運用されていた業務サーバーおよびOAサーバーの老朽化、保守負荷の増加、BCP対策の不備などを背景に、Microsoft Azureを活用したクラウド基盤への移行を決定されました。
弊社は、Azure CAFに準じたAzureアーキテクチャの設計、Defender for CloudやFirewallを活用したセキュアなアクセス制御、バックアップ・監視体制の構築など、運用フェーズまで見据えたトータルな支援を実施。R6年度以降も継続的な運用改善・コスト最適化を支援しており、クラウド活用の高度化に貢献しています。
プロジェクト初期では、現行環境の調査と業務要件の整理を通じて、クラウド移行の方針を策定。
業務系とOA系を分離したリソースグループ設計、セグメント分離による仮想ネットワーク構成、Azure BastionによるセキュアなRDPアクセス、FirewallとNSGによる通信制御など、セキュリティと可用性を両立したアーキテクチャを設計しました。
サーバー移行においては、業務系はIaaSによるLift & Shiftを採用し、OA系はAzure FilesやApp ServiceなどPaaS化を推進。ExpressRouteを用いたオンプレミスとのハイブリッド接続も構成し、段階的な移行を実現しました。ID管理はEntra IDと統合し、RBACによるアクセス制御を厳格化。Defender for Cloudによる脆弱性管理、Log Analyticsによる監視統合も実施し、運用フェーズを見据えた設計を徹底しました。
運用支援では、バックアップポリシーの設計、障害対応フローの構築、Azure Cost Managementによるコスト最適化支援などを提供。Power Automateによる通知連携や、GUIベースの運用マニュアル整備により、クライアント担当者の運用負荷を軽減しました。
導入後は、可用性の向上、運用工数の削減、BCP対応力の強化、TCOの削減など、定量的な成果が得られました。
クライアント様からは「安心して導入できた」「今後はCopilotやAI活用も視野に入れたい」との評価をいただいています。
現在も継続支援として、Azure Arcによるハイブリッド管理、Copilot for Microsoft 365との連携支援、Azure Automationによる定期メンテナンスの自動化など、クラウド活用の高度化に向けた取り組みを進めています。