京セラ株式会社(以下「京セラ」)と協働し、京セラの想い描く未来のコンセプトカー 「Moeye(モアイ)」のGUIとソフトウェアを開発しました。
「Moeye(モアイ)」 では、京セラの提供する複数デバイスの統合的な制御や、視覚的な効果を期待したダッシュボードのUIデザイン、⾞内ネットワークに接続された複数のデバイスを協調動作させる制御ソフトウェアおよび、GUIソフトウェアの開発実装を担当しました。
■Software Development
「Moeye(モアイ)」のデモンストレーションでは、左右の瞳向けの映像のリアルタイムレンダリングによるダッシュボード上の裸眼⽴体視、光学迷彩技術を⽤いて透明化したダッシュボート、空中ディスプレイによる空間に浮かび上がる映像、LED照明「CERAPHIC」による⾞内空間演出、「HAPTIVITY®」による触感伝達、振動スピーカーによるサウンド、アロマ芳⾹器によるリラックス空間の演出など、様々なUXが⽤意されています。
エスディーテックは、裸眼⽴体視・触感伝達「HAPTIVITY®」・LED照明「CERAPHIC」・サウンド・アロマ芳⾹器を駆使して⾞内空間を演出するGUIソフトウェア、⾞内のネットワークに接続されたこれら全てのデバイスの協調動作を実現する制御ソフトウェアなど、様々なソフトウェアを京セラの提案するコンセプトと要求仕様に基づいて協働で開発し、⾃動運転時代における感性豊かな移動空間を構築しました。
■UI Design × Information Architecture
⽴体視ならではの「奥⾏き」を活かした情報構造設計。
例えばタッチ可能なボタンは⼀番⼿前に、補⾜情報は奥側に配置するなど、UI要素を適切な奥⾏きに配置しました。
地図や⾞両などの即物的な3Dモデルは 端正なフラットデザインの世界ではグラフィックが浮いてしまいがちですが、⽴体視で画⾯の奥に配置すると⾒た⽬が⾃然に馴染み、情報の主従関係も解りやすくなります。
今回UIインパネには左側に⼤きな3つの円弧状のメニュー表⽰があり、必要のない時は3枚の板が少し傾いて折り畳まれます。
2Dの絵で⾒ると傾いた板はグラフィックが「横に押し潰されている」ため⾒⾟そうに思えますが、⽴体視で⾒るとグラフィックはあくまで縦横正⽐率で、それを表⽰する板が「空間的に傾いている」と認知されます。
これはひとつの画⾯により多くの情報を同時に表⽰できる、⽴体視における情報設計上の利点の1つです。