ウェブサイトを開設・運用する理由には、様々なものがありますが、Jump Startでは『集客(集患)』『採用』『専門知識・技術』の三つに大きく分類しています。
今回紹介する湘南藤沢徳洲会病院「研修医・医師 Recruit Site」の目的は『採用』になります。ウェブサイトをどのように展開すれば、効果的な『採用』が可能なのでしょうか?
優秀な人材を採用するためには、それなりの高いコストがかかるもの。人材募集に向けて大手求人サイトへの掲載などを行なえば、掲載料金をはじめさらにコストが高まります。
また応募者の多くは、求人サイトの情報だけでなく、病院のウェブサイトも必ずチェックするため、ウェブサイト内の採用情報や、その他のページも、応募者が魅力を感じる情報を発信することによって、自院のサイトへの直接の応募につながり、結果として採用コストの適正化につながります。
湘南藤沢徳洲会病院は、2012年10月に徳洲会グループが神奈川県藤沢市に開院した病院です。
開院以来、前身の茅ヶ崎徳洲会総合病院から技術も設備もさらに充実させ、順調に病院を営んでいました。しかし、2013年の年末から2014年の年始にかけての報道の影響により、それまで順調であった研修医の応募が途絶える局面を迎えました。
その局面を乗り越えるために湘南藤沢徳洲会病院の魅力と働きがいを伝える「研修医・医師 Recruit Site」を企画・制作することになりました。
応募者側からすれば、湘南藤沢徳洲会病院も「数多い選択肢のうちの一つ」になりますが、そもそも選択肢に入る前に「知られていない」可能性があり、知られていたとしても「印象」のみで選択肢から外れている可能性があります。
すなわち「知ってもらう」ための施策と、知ってもらえたときに「魅力や特長をしっかりと伝える」という二つの観点を連動して設計する必要がありました。
まず、「知ってもらう」ためには、ターゲットユーザ(戦略顧客)をしっかりと選定し、ターゲットユーザが「目にするところ」で効果的に広報していく必要があります。本件では、リサーチの上で「エリアと年齢を絞ったAdWords広告(PPC型のインターネット広告)」、「年齢、関心、学歴(学部)を絞ったfacebook広告」、さらには本院サイトからの効果的な導線を設計することによって、サイト開設から数ヶ月で「知ってもらう」ことの目標数値を達成しています。
次に「魅力や特長をしっかりと伝える」に関しては、サイト全体のテーマを「命の数だけヒーローがいる」と掲げ、主要コンテンツの現役の研修医の声をストレートに届けることに定めました。湘南藤沢徳洲会病院の研修医は決して「楽」ではありません。研修医の中でも国内有数の「激務」と評判です。しかしその「激務」は異なる視点から見れば、研修医として経験できる「圧倒的な症例数」であり、数だけでなく、その症例も多岐にわたります。研修医として、最大の成長を実現したい研修医にはこれ以上ない環境とも言えます。この両方から見える側面を嘘偽りなく、誠実に伝えることが重要です。
病院側が提供可能な内容と、応募者側の求めている要素をどれだけマッチングできるかは、ウェブサイトの設計・演出次第とも考えられます。
また、更新・運用に関しては、日本国内のウェブサイトが数多く採用しているCMS(コンテンツマネジメントシステム)WordPressを活用して制作し、病院側でのコンテンツの基礎情報の編集や更新を可能にしています。
特に採用サイトは、募集職種や募集内容の変更など、情報のアップデートを頻繁に行なわなければならないため、CMSを導入しておくと便利です。
結果として、2014年の夏にサイトを開設し、1年半が経った2016年2月現在、研修医の応募は「V字回復」にとどまらず、茅ヶ崎徳州会総合病院での実績を合わせても、過去最高の応募数を実現しています。また、徳州会グループ内の医師採用に関する打ち合わせでも「模範とすべきサイト」として、取り上げていただきました。 このように当案件のポイントは、サイトの制作・開発だけでなく、病院の採用のコンセプトプランニングまで行なったこと。そして、病院側と定めた目標数値に沿って運用をご提案しながら進めたことの二点です。当案件を通して、実績も含め、研修医の採用に関して、新しい価値提供を実現できたと同時に、病院側のご協力もあって、飛躍的な成果を収めることができました。
今後は、継続的な研修医の採用を実現すると共に、勤務医の採用においても病院の担当者と一緒に成果を上げていきます。
Jump Startの強みは、御社の魅力や個性を的確に伝えるためのコンセプトプランニングと、つくり出したい成果から逆算した継続的なご提案です。「ウェブサイト効果を最大化し、自社の本質的な魅力をしっかり届けたい」とお考えなら、ぜひ当社にご相談ください。