開発担当者からのメッセージ
当社は17年以上にわたり、受託開発の現場でお客様一社一社と真摯に向き合い、ともに成長してきました。多くのリピートオーダーをいただいている背景には、単なる開発対応にとどまらず、要件定義から参画し、全体最適の視点でシステムを設計してきた点があると考えています。
開発担当者として特に重視しているのは、上流工程での対話です。実現したいことや業務上の課題を丁寧にヒアリングし、その背景や運用まで深く理解したうえで、無理のない形で要件に落とし込みます。そのため、エンジニア自身が早期からお客様との打ち合わせに参加し、現場の声を直接受け取りながら開発を進めています。
また、大規模かつ高トランザクションなシステム開発で培ってきた技術力と、多様な業界のDXを支えてきた実績も当社の強みです。近年は、こうした知見にAI技術を融合し、AI駆動の開発プロセスやAI-Opsを取り入れることで、品質とスピードの両立を実現しています。
お客様のビジネス成功を第一に考え、技術と対話の両面から最善策を導き出す。それが当社の変わらぬ開発姿勢です。どんなに小さな課題でも、安心してご相談ください。
AIが開発プロセスを根本から変革。設計・実装・検証のすべてをAI駆動で高速化します
当社は2024年度からAI導入を本格化し、2025年にはその活用を社会実装レベルへと進化させました。現在では、既存案件を含むすべてのプロジェクトをAIネイティブな開発プロセスで推進しています。根底にあるのは、「AI導入そのものを目的にしない」という明確な思想です。AIをあくまで手段と捉え、お客様のビジネス課題の解決と成果の最大化に直結する形で活用しています。
当社ではAIを単なる補助ツールとして扱うのではなく、開発プロセス全体に統合しています。数十種類以上のAIツールを検証・選定し、要件整理、設計、仕様作成、コード生成、テスト設計といった各工程で最適なAIを使い分けることで、高速かつ高品質な開発サイクルを実現しました。社内では半自動から全自動までの開発実験を継続しており、そこで蓄積された知見はすべてお客様のプロジェクトに還元しています。
もう一つ、当社が重視しているのが「人間中心のAI活用」です。AIは人に代わる存在ではなく、人の能力を拡張する存在であるべきだと考えています。調査や分析、単調な作業をAIに任せることで、エンジニアはお客様との対話や業務理解、創造性が求められる設計といった、本来価値を生む領域に集中できます。
さらに当社は、開発支援にとどまらず、お客様の事業にAIをどのように組み込み、どの領域で最大の効果を発揮させるべきかというAI活用戦略の設計段階から併走します。技術導入で終わらせず、事業成長につながる実践的なAI活用まで支援することで、長期的な価値をともに創り続けます。
AIが要件定義の曖昧さをゼロに。初期ヒアリングから設計まで“AI同席”でブレない開発を実現します
当社のAI活用は、コード生成の効率化にとどまらず、プロジェクト初期のヒアリング工程そのものを高度化している点に特長があります。ヒアリング段階からAIエージェントが稼働し、要望や制約、業務背景といった情報を即座に構造化・整理。日程調整を待つことなく、即日で初期分析まで進められるため、立ち上がりのスピードが大きく向上します。早期に課題と技術的前提を可視化することで、後工程での手戻りを抑え、高精度かつスムーズなプロジェクト推進を実現します。
要件定義フェーズでは、AIを活用してプロトタイプや設計資料を高速に生成します。言葉だけの検討に頼らず、初期段階から「見える形」で認識を揃えられるため、人手中心の進行で起こりがちな認識ズレや修正工数を大幅に削減。結果として、開発スピードと品質の双方を高い水準で両立できます。
さらに当社は、設計・開発・検証の全工程にAIを統合し、コード品質の向上、テスト精度の強化、セキュリティチェックまでを一貫して支援します。単なるスピードアップではなく、監査対応や品質保証まで含めた「AI共創型のシステムリデザイン」を実現し、変化に強く、改善し続けられるシステムへと導きます。
特に、属人化によるブラックボックス化や、小規模改修でも工数が膨らむといった既存システムの課題に対して、AI駆動プロセスは大きな効果を発揮します。AIが継続的な改善サイクルを回せる基盤を整えることで、“攻めの内製化”を可能にする組織づくりまで支援します。素早く作り、正しく改善し、価値を生み続ける開発体制を、当社はAIとともにお客様の中に育てていきます。
17年分の開発知見をAIが統合して再活用。AI-Opsによる運用自動化で、システムを“止まらない資産”へ進化させます
当社のAI活用は、開発が完了した時点で役割を終えるものではありません。現在では、既存案件を含むほぼすべてのプロジェクトにAIを組み込み、開発・運用・改善が継続的に循環するAIネイティブな体制を構築しています。プロジェクトが動き続けるほどにAIが学習し、改善スピードが加速していく点が大きな特長です。
この仕組みの中核にあるのが、AIによるナレッジ統合参照です。創業以来17年にわたり蓄積してきた受託開発の知見――EC、Web管理、販売管理、AWS基盤、認証・決済、さらに自社サービスであるONSTEPやSpeedCMS、業界特化型CMSまで――これらをAIが横断的に参照できる形へ再構築しています。これにより、特定の担当者の経験に依存することなく、「過去の成功パターン」と「最新のAI知見」を掛け合わせた最適解を、常に安定して提供できるようになりました。
さらに当社では、開発後の運用・保守フェーズにおいてもAIを活用するAI-Ops(AI Operations)を推進しています。問い合わせ対応やログ調査、仕様確認といった業務をAIが高速化・部分自動化し、一次対応や影響範囲の整理を即時に実施。問題発生時の初動対応を大幅に短縮します。
最終的には、AIがシステムの健全性チェックや改善ポイントの可視化までを担い、保守全体を効率化。導入後も陳腐化しにくく、常に最適な状態を保つシステム運用を実現します。開発して終わりではなく、AIとともに育ち続ける仕組みづくりを通じて、お客様の“攻めの内製化”と持続的な事業成長を支えていきます。