受入(個別・一括)を中心に、在庫・手配・品質・帳票を一貫して更新できる共通基盤を構築。
ロット起点の記録方式とテンプレート化した出力により、分納・返品・取消までを同一ルールで運用可能にしました。
本案件は「受入管理」を主軸に、周辺機能を同じモデルで扱えるよう抽象化しています。
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記録モデルの統一
受入・分納・返品・取消を、いずれも「対象/数量/時点/根拠」を備えるイベントとして記録。
同一スキーマで蓄積し、後続処理(在庫・手配・品質・会計)に連鎖反映。
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在庫・手配の自動整合
受入イベントをトリガに、在庫数量・手配残・ステータスを自動更新。分納は複数イベントの累積として表現。
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ロットトレーサビリティ
すべての受入系イベントをロット・指示先・参照元と紐付け。検索・追跡・影響範囲抽出を共通APIで提供。
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帳票のテンプレート化
受入検収票/分納通知/返品伝票/取消一覧をテンプレート切替で生成。データ定義は画面と共通。
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取消と修正のルール
取消は反対方向のイベントで記録し、元データは不変。履歴整合と再計算を自動化。
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一括処理の抽象化
一括受入は「共通ヘッダ+複数イベント」の形で登録。検証・部分成功・ロールバックの制御を標準部品化。
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計画連携の最小化インターフェース
所要量・購買計画へは、正味増減(需要−供給差)を通知するシンプルな契約で連携。
導入により、受入関連の入力・更新・出力が統一された手順で実行でき、分納や返品といった例外も同じ枠組みで運用可能になりました。管理対象が受入中心であることを明確化し、周辺機能は受入イベントの副作用として整合させる設計に統一しています。