各業界に人気企業があるのと同様、全国にある大学病院・大手病院の中にも学生や研修医からの人気度合いはあるようです。人気トップ5に入るリーディンググループだったり、それを追う第二グループだったり、まだ出てきたばかりで認知度が低い「新興」の病院もあるとのことです。現在のポジションとそこから目指すポジションによって戦略が異なるのは、ブランディングだけでなく、スポーツの世界でも芸術の世界でも一緒かと思います。
今回ご相談いただいた帝京大学医学部附属病院 循環器内科(以下、帝京大 循環器内科)は、全国の循環器内科の中でもそれなりのポジションを築いていますが、それでもトップグループに位置するいくつかの大学病院のように「宣伝しないでも学生がどんどん集まってくる」状況にはまだまだという状況でした。これは一緒に仕事をさせていただく上で、一番やりがいのあるポジションです。目指せ“常勝”です。
全国にある循環器内科の中で多くの医学生、研修医に訴求していくには、現状の強みと今後伸びていくであろう可能性を定義することから始まります。
帝京大 循環器内科の場合、大動脈弁狭窄症の先進的な治療方法である『TAVI』の指導医(proctor)資格を持つ渡邊雄介医師が在籍しており、全国の病院の中でもトップクラスの症例数を誇っています。また、心臓の病気を持つ患者様に特化した心臓リハビリテーションセンターを開設し、急性期から慢性期まで切れ目のないプログラムをご提供していることの二つの特特長があったので、その二つをしっかりと伝えていこうという意図からサイトを設計しています。
当社がサイトリニューアルを手がけてから二年目に入りましたが、サイトを見て帝京大 循環器内科への入職を決めたという医学生や研修医が出てきたという事例も挙がっており、良いスタートが切れたと考えています。今後、帝京大 循環器内科の“飛躍”の事例が、医療業界の発展に繋がり、そしてその発展によって、一人でも多くの人が救われることを本気で考えております。