株主総会の招集通知(Word / PDF)を、Webアクセシビリティ WCAG 2.1 AA 準拠のHTMLへ自動変換し、抜粋情報をデータベース化する業務システムです。1ファイルあたり数時間〜数十時間かかっていた手作業を、ドキュメント構造解析と生成AIの組み合わせで省力化しました。(発注: 株式会社アスプコミュニケーションズ様)
背景・課題
招集通知のアクセシビリティ対応HTML化は、表組みや見出し構造の作り込みが必要で、1ファイルあたり数時間〜数十時間の手作業が発生していました。株主総会シーズンに案件が集中するため、品質を保ったまま処理量を増やせる仕組みが求められていました。
対応内容
- Word / PDF からの構造抽出(Adobe PDF Extract API、Docling を用途に応じて使い分け)
- Claude API を用いた、WCAG 2.1 AA を満たすHTMLへの変換・最適化エージェント
- 抜粋情報のデータベース化と参照機能
- AWS CDK によるインフラ構築
- 機密性の高い文書を扱うため、ローカルLLM(Llama 系モデル)での処理可否も技術検証
- 要件定義からインフラ構築まで一貫して担当
技術構成
- インフラ: AWS CDK(VPC / S3 / ECS Fargate / Lambda / EventBridge / Secrets Manager / CloudWatch Logs / ECR)
- バックエンド: Python / FastAPI(処理特性に合わせて Fargate タスクの CPU・メモリを個別に設定)
- 生成AI: Claude API(Anthropic SDK)
- ドキュメント解析: Adobe PDF Extract API / Docling / BeautifulSoup4・lxml / pypdf
ポイント
「AIにすべて任せる」のではなく、機械的に確定できる構造解析の部分と、判断が要るためAIに任せる部分を切り分けています。処理時間の長いジョブは ECS Fargate、軽量な処理は Lambda と、実行時間とコストの要件に合わせて基盤を使い分けました。