IT・ウェブ活用の環境は、驚くべき速さで進化しています。最近、といってもすでにだいぶ前のことに思えるのですが、何と言ってもインパクトが大きかったのは、「スマートデバイスの登場と普及」です。
iPhoneがこの世に初めて登場したのは、確か2007年。その後iPad/Androidを含むスマートフォン・タブレットデバイスが世界で急激に普及したことは、皆さんもご存知のとおりです。
あれから8年経った2015年、プライベートでも仕事場でも、すでに多くの方にとって、スマートデバイスは欠かせないものとなりました。10年前、今のようなIT・ウェブ活用環境を、多くの人は予想していなかったでしょう。
どんな企業・団体でも、「時代の進化に合わせた最適なIT・ウェブ活用」は避けて通れない経営課題です。だからこそ、いつでもタイムリーに相談できるIT・ウェブの会社を見つけたいもの。
日本の中小企業の成長を支える「船井総研」グループのシステムコンサルティング会社、船井総研ITソリューションズの西山代表に、システム開発会社との付き合い方についてインタビューしました。今回は第2回目です。
(聞き手/発注ナビ編集部)
Q3:
開発を依頼するシステムエンジニアとうまくコミュニケーションをとれるのか不安です。難しい専門用語でまくしたてられたり、逆に、無口で気難しい人も多かったりしませんか?
A3:
システムエンジニアは、自らの専門性で勝負する技術者です。その分、職人気質で、自分の知識や技術にプライドを持っている人も多いでしょうから、そのような印象を与えることがあるのかもしれません。
とはいえ、実際何名かに会えばお分かりになると思うのですが、システムエンジニアの中には、お客様の話を聞いたり、相手の要望や課題を汲み取って提案やフォローをしたり、そういったコミュニケーション能力に長けた人が多いのも事実です。
システムは、お客様の要望を実現し、また課題を解決するためにつくるものです。発注者とのコミュニケーションをうまく取らずに、どうして優れたシステムを設計・開発できるでしょうか。その事実を、当社のシステムエンジニアを含め、多くのIT・ウェブ業界人は強く認識しています。
また、一言でシステムエンジニアと言っても、顧客折衝を中心に担当している人、またその経験が多い人、さらに、自らのポリシーとしてお客様とのコミュニケーションを大事にしている人など、役割やタイプは人それぞれです。相性の良いシステムエンジニアと出会っていただけると素晴らしいですね。
Q4:
契約を交わした最初の段階が良い関係でも、システム開発中にいろいろと予期せぬトラブルなどがあり、開発会社ともめてしまうのが嫌です。「これをやればシステム開発がうまくいく」という鉄則はありますか?
A4:
つくり出す前から、完璧に設計できるシステムはありません。システムは、お客様とともにつくっていく、いわば共同作業です。お客様の追加要望で、開発途中のシステム仕様に変更が入ることは良くあります。
開発中に状況が変わってしまったのに、発注会社と開発会社がよくコミュニケーションをとらないまま開発プロジェクトを進めると、意見や認識の食い違いが起こり、それがトラブルの原因になります。
システムの発注から完成まで、開発会社と継続的にしっかりとコミュニケーションを取る。それが、システム開発を成功させる最大の鉄則ではないでしょうか。とはいえ、「うまくコミュニケーションをとろう」と身構えてしまう必要はなく、まずは発注者として自分たちの要望を率直にお伝えいただくところから始めていただければ良いと思います。また、システム開発について分からないことも、気兼ねなくいろいろと質問、相談していただければ良いと思います。
自分たちの要望、課題をしっかり聞いてくれて、かつそれに誠意を持って対応してくれる。また、投げかけた疑問や質問に親切に答え、気軽に相談に乗ってくれる。
さらに、定期的な打ち合せやフォローなど、開発中に必要なコミュニケーションをきちんとリードしてくれる。そういったシステム開発会社を見つけていただくことが大事ではないでしょうか。
いかがでしょうか?開発会社に直接は聞きにくい、開発会社選びのポイントにまだまだ答えてもらいます。次回もお楽しみに…
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