発注ナビTOP>インタビュー>長年の実績と知見に加えてお客様に寄り添う伴走型の開発スタイルで、kintoneをベースとした業務アプリ開発事業を展開――株式会社アスネット

長年の実績と知見に加えてお客様に寄り添う伴走型の開発スタイルで、kintoneをベースとした業務アプリ開発事業を展開――株式会社アスネット

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株式会社アスネットの扉

2001年の創業から20年以上にわたり株式会社アスネットは、企業活動に欠かせないさまざまなITシステムの開発と、官公庁などのITインフラ構築と運用・保守をはじめ、スマートフォンアプリの設計開発まで幅広いソリューションを提供してきました。最近では、お問い合わせ増加に応えて、サイボウズの業務アプリ構築クラウドサービス「キントーン(kintone)」をベースに、お客様の業務に合わせたアプリ開発に力を入れています。
お客様の要望を伺っていろいろな提案も行い、伴走しながらゴールを目指すという同社のkintoneのカスタマイズについて、技術部の佐々木氏と常山氏にお話を伺いました。

 

これまで培った知見やノウハウを生かしたkintoneベースの業務アプリ開発

―― kintoneを業務アプリ開発のプラットフォームとする事業に力を入れることになった背景について教えていただけますか。

アスネット 佐々木氏: サイボウズさんはkintoneを、プログラミングの知識があまりない方でも業務にあったアプリを開発できるローコード/ノーコードのプラットフォームだとうたわれています。ただ、現場の方たちのやりたいことを実現するには、まったくアプリ開発の知見がないと難しいところがあります。一方でkintoneを使った業務アプリ開発は、そうしたプラットフォームを使わない従来型のアプリ開発と比較すると、開発期間やコストを大きく抑えることができ、お客様からの問い合わせも増えていました。

そこで、当社がこれまで培ってきた業務システム開発の知見を生かして、業務アプリを作りたいがどうすればよいか分からない、人的リソースが少ないので本来の業務に集中したいといったお客様に向けたkintoneカスタマイズのサービスを2020年くらいから提供しています。当社としましては、ローコード/ノーコード開発ということでプログラミングの比重は軽いので、要件定義や基本設計、詳細設計といったこれからの時代に要求される上流工程についてエンジニアに数多く触れてもらい、スキルを磨いてもらおうという狙いもあります。

kintoneカスタマイズの提供以前には、業務アプリの受託開発を進める中で、お客さんに伴走しながらゼロベースからよりよいシステムを作っていきましょうということで、まず動くものを作ってそれを少しずつ改良、改善を重ねていっていました。そうした開発ができるエンジニアをたくさん育てて、幅広いお客様にサービスを提供し、顧客満足度を高めていきたいと考えて進めています。

 

―― kintoneカスタマイズで開発している業務アプリはどのようなものでしょうか?

佐々木氏: 基幹システムがらみのシステムなんかをよくやらせてもらっているのですが、そこでの要件定義なども、お客様の既存のワークフローの整理から入って、「こういうところを改善するともっと使いやすくなりますよ」「よりよいものになりますよ」「もっと自動化できます」というような提案をしてきました。そういった知見を若いエンジニアに伝えていきたいと思っています。kintoneを使う前は、あるBaaS(バックエンド・アズ・ア・サービス)を使っていたのですが、フロントエンド部分はカスタムで作る必要があり、かなりプログラミング作業が多いものでした。ゼロベースのフルスクラッチやBaaSベースの開発では、リリースまで半年や1年くらいというのが最低ラインでしたが、kintoneベースとすることで最短1カ月、平均でも3カ月くらいの開発期間になりますので、お客様にも大きなメリットをご提供できます。

 

お客様の抱える問題点をあぶり出しコンサル的な提案も

―― どのようなご依頼が多いのでしょうか。また、kintoneを利用することで、お客様にとってのメリットはどのようなものがありますか。

佐々木氏: 具体的な業務アプリとしては顧客管理、販売管理、請求管理の開発が多いですね。そのほか、顧客管理、予実管理などもあります。ご相談いただくお客様の多くは、今までExcelシートで管理していたり属人化していたりしたものを、システムで置き換えたいというご要望です。お客様のお話をよく伺いながら、kintoneの機能やどういったことができるかをご説明して、お客様と一緒に考えていけるところがよいですね。これまでの開発では、どのようなシステムになるかお客様がイメージすることが難しいという課題がありましたが、kintoneであればお話を聞きながら簡単に画面を作って、お客様のイメージと合っているかを確認しながら進めていけるので、出来上がってみたらお客様のイメージと違うといったことは起こりにくいと思います。

 

―― ご相談いただいてからリリースまで、どのような流れで進んでいくのでしょうか。

佐々木氏: 例えば3カ月での開発案件でしたら、はじめの1カ月は要件定義と設計、その後半月ほどの開発でプロトタイプを作り、半月くらいはテストリリース、残りの1カ月はお客様に触っていただきながら修正して仕上げていくといった流れです。同じような規模のアプリ開発と比べて、開発期間は3分の1ないし2分の1に短縮できますね。コスト比較は一概には言えませんが、フルスクラッチの開発に比べれば半分程度にはなると思います。

 

アスネット 常山氏: アスネットのプロジェクトの進め方で他社さんと違うところは、工数を多めに取るなど、要件定義にかなり力を入れているという点だと考えています。要件定義をしていく中で、ある程度お客様の要望はあるのですが、その要望の中に隠れている「本当に困っていること」を引き出したり、当社内での検討によって「お客様のご要望とは異なりますが、こっちの方がいいんじゃないでしょうか」と路線の変更を提案したりすることも多くあります。要件定義の段階である程度動くものを作ってお客様に触っていただき、打合せの中で納得していただきながら次のステップに進んでいくスタイルです。

 

―― コンサルティング会社がやるようなところまでご提案されているということでしょうか。

常山氏: そうです。コンサルティング会社さんがやられているようなことを、システム開発の単価でできるというところも、当社のプロジェクト開発の強い部分だと思います。それだけのご提案ができる知見、ノウハウ、スキルを持ったエンジニアがおりますし、このkintoneカスタマイズのサービスを提供していくことで手広くいいものをお客様にお届けしたいと考えています。

 

お客様の要望に寄り添い、伴走しながらの開発で高い評価

―― これまでの案件で、いくつか事例をご紹介いただけますか。

常山氏: 教育系のサービスを提供しているお客様の例をご紹介します。顧客管理、見積管理、請求管理、入金管理など複数のシステムをいくつかのフェーズに区切って進めている案件です。もともと既存システムが動いていたのですが、お客様の会社が統合で規模が大きくなり、既存システムでは能力が不足することからご相談いただきました。当初は見積管理だけというお話で、kintoneに合わせて業務改善も進めたいというお考えでした。そこでお話を伺ってすりあわせながら見積管理システムを納品したのですが、お客様から見積管理の改善や拡張のご要望が出てきて、請求管理や入金管理など次々とご依頼いただいて、結果的に長いお付き合いをさせていただいています。

 

佐々木氏: そのお客様のお話を伺う中で、とにかく自動化したいというご要望があったのですが、それに対しては「自動化となると予算がかなりかかりますしkintoneベースでやるメリットがなくなってしまいます。実際の運用を考えると最初の見積段階で間違いがあったらそのまま自動で流れていってしまいますよ」とご説明し、さらに詳しくお話を伺っていくと業務フローに穴があることが分かり、運用フローも含めて当社からベストと考えるご提案をしました。

 

常山氏: もう1社ご紹介します。製造販売業の事例で、商品を製造していったん倉庫に送り、出庫の際に検品をして、検品済みの商品には管理用のバーコードラベルを印刷して貼付していらっしゃいました。そのバーコードラベルの印刷システムの動作が遅く、また裏技のようなことができるなど属人的なものになっていまして、誰が使ってもちゃんと動くよう新しく作り直したいというご相談でした。現場の業務フローを伺って、それこそ伴走しながらフローの最適化とシステムの効率化を進め、実質3カ月ほどでリリースしました。お客様からは、作業者に説明しなくても画面上で感覚として操作が分かるようになったのがいいと評価していただきました。

 

―― kintoneカスタマイズのサービスの今後についてお聞かせいただけますか。

佐々木氏: 現状としては、kintoneを使って要件定義から伴走型といいますかお客様に寄り添った形で開発していくというルーティンができてきました。これから、それができるエンジニアをもっと増やしていき、kintoneだけではないローコード/ノーコードのほかのプラットフォームを使ったサービスに広げたり、自社サービスを作ってそれをカスタマイズしたりするようなことができればと思っています。そして顧客満足度をどんどん上げていきたいですね。

 

 

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