「大規模サイトのWeb制作を受注したいがコーダーが不足していてまかない切れない」と悩んでいるWeb制作会社の方々は、HTMLコーディング代行サービスを検討してみてはいかがでしょうか。
他のWeb制作会社にHTMLコーディングのみを発注するのは気が引けるという場合も心配は無用です。株式会社ファストコーディングはHTMLコーディング代行を専門で扱う会社です。
同社のコーディングディレクタである青木氏、現場実務を統括している山本氏に、コーディング代行を使うメリット、利用時のやりとりはどのようなものか、そして同社のクオリティとスピードとコストの秘密について、お話を伺いました。
Web制作会社にこそ知って欲しい、そして使って欲しい。HTMLコーディング代行サービスとは?
―― 御社が提供されているHTMLコーディング代行サービスについて教えてください。
ファストコーディング 青木氏: 私どもがご提供するHTMLコーディング代行は、Web制作会社をお客様として想定したサービスです。Web制作会社の中には、社内にコーダー様(コーディングをする人)を抱えている会社もありますが、そうでない会社もあります。
―― コーダーを抱えていない会社は、普段どのようにWeb制作を行っているのですか。
青木氏: お客様からお聞きする話ですと、HTMLコーディングは常に外部に発注されている制作会社様が多いようです。Webサイトの企画、設計やページデザインというWeb制作の前半を社内で行い、HTMLコーディング制作やCMS実装から公開作業までの後半の作業すべてを外部に発注していると伺います。
たとえ社内にコーダーさんがいらっしゃったとしても、大規模なWeb制作や、WordPress開発も必要となる制作、複雑なJavaScriptアニメーションが必要な場合など、社内だけでは作業を賄いきれないことも多々あるようです。
いつも大規模なWebサイトの構築を受注するような、規模の大きい制作会社様になればなるほど、社内のメンバーが企画やプロジェクト管理業務中心となり、私どものような外部と協力してWeb制作を進めることが多いように思えます。また、Webサイトの種類、例えばランディングページやコーポレートサイトは社内で制作し、ECサイトやメディアサイト、多言語サイトといったシステムが必要になるサイトは外部に依頼するという形で、社内と社外をうまく使い分けている制作会社様もいらっしゃいます。
―― なるほど。いつも大量のコーダーを社内に抱えているとはできない。そういう企業にとってダイナミックにコーダーを調達できるこのサービスは大きな魅力です。
青木氏: そのようなときも、他の一般的な制作会社にコーディング部分やCMS制作のみを依頼できればいいのですが、多くの制作会社は、金額的な問題から、下流工程であるコーディングのみの仕事を引き受けるのは嫌がられる傾向にあるようです……。
その点、私どもは「HTMLコーディング代行やWordPress等のCMS制作に特化した制作会社」ですので、企画やデザインはお客様の方で、残りを弊社で、と、うまく連携してWeb制作を進めることができます。
―― こうしたHTMLコーディング代行サービスを提供している会社はほかにもあるのでしょうか。
ファストコーディング 山本氏: 実は10年以上昔からある業界でして、規模は小さいものの他社様もいらっしゃいます。時代によって増えたり減ったりしているのですが、常に10~12社程度はあるんじゃないかなと思います。しかし、こうしたサービスがあること自体、あまり周知がなされていません。そのためか、何らかの形で見つけていただき、一度お取引きさせていただくと、その後はリピートでご利用くださるお客様が多いですね。
コーディング代行専門の制作会社に頼んだほうが、早いし安いし頼みやすい、ということを知る制作会社様が徐々に増えていっている状況です。
速さと低コストを高いクオリティで両立できる秘密は、マニュアル化とオフショアの利用、現地でのコーダー育成にあり
―― そのような競合がいる中にあって、御社の特徴はどのようなところにあるのでしょうか。
山本氏: そうしたコーディング代行会社の中でも品質とコストには自信があります。品質については単純には比較しにくいかもしれませんが、私どもの品質を高く評価してくださり、リピートで利用してくださっているお客様が多いのは事実です。また、コストについては業界でも最も安い集団に属しているものと認識しています。
―― 御社はなぜ、それほどまでの品質とコストを提供できるのでしょうか。
山本氏: 私どもは創業以来、ずっとコーディング代行を中心にフロントエンドに関する制作の仕事をしてきました。その過程でさまざまなノウハウを蓄積し、HTMLコーディング業務のマニュアル化に努めてきました。
各工程の手順やコードの記述ルールを最適化し、マニュアル化することで、属人化を防ぎ、スピードと品質を担保しています。前工程や後工程もしっかりと決まっていて、途中過程もすべてチェックしています。まるで工場の流れ作業のように、HTMLコーディングを制作しているんです。だからいつも一定のスピードで、一定の品質のHTMLコーディングを生産することができる、これが私どもの強みの1つです。
また弊社の制作オフィスはベトナムにございます。いわゆるオフショア制作を人材豊富なベトナム現地で行っておりますので、規模の大きなWeb制作プロジェクトであってもいつも対応できるマンパワーがあります。
オフショア、と聞きますと品質に不安を持たれる方が多いのですが、私どもはそれを「自社運営の学校で教育する」ことで対応しております。弊社は未経験者を採用し、半年から一年かけて自社のコーディングやフロントエンド開発専門の学校で育成した後に現場デビューをしていただいております。もちろん学校で勉強しているとはいえ、弊社の社員ですから、その間も給料をお支払いしています。仕事として勉強をしていただくので、安心して学習に取り組んでいただけることで、しっかりとした知識やスキルをもつスタッフが多く在籍しています。こういった人材育成を自社ですべて行っているという点は、私どもの最も大事な強みじゃないかなと思います。
このように、徹底したマニュアル化と、日本に比べて物価の安いベトナムでの制作作業を組み合わせることで、高い品質と安定した価格を実現しております。
検索エンジンで上位に表示されるために! SEO対策に強いファストコーディングのHTMLコーディングへの取り組み
―― 御社のコーディングはSEO(検索エンジン最適化)に強いとのことですが。
青木氏: はい。私どもは、もともとSEO対策会社の1つのチームからスピンアウトして誕生しました。その知見は私どものコーディングマニュアルにも活かされており、私どものコーディングはSEO対策に強い書式となっています。
具体的に私どもでは、グーグルが検索で上位に上がりやすい記述として提唱している次の3つを積極採用しています。
1.セマンティックコーディング
検索結果に表示しやすくする為、検索エンジンが内容を理解しやすい状態にコーディングします。
2.構造化データ
構造化データでコンテンツを認識させることにより、SEOに有益な影響を与えます。セマンティックコーディングを実装するためにも必要な要素です。
3.コアウェブバイタル対策
制作時のページスピード確認や、既存サイトのコアウェブバイタル対策を行っています。
―― セマンティックコーディングとコアウェブバイタル対策について、少し教えてください。
青木氏: セマンティックコーディングとは文脈的な記述ということです。HTMLは見た目だけ整えておけば良いというわけではありません。検索に向けて検索エンジンのボット(Webサイトをチェックし検索データを作成するシステム)が扱いやすい形で記述されている必要があります。たとえばオフィスの住所は、きちんと住所タグでマークアップされていなければ、ボットにはそれが住所かどうかわかりません。タグで文書の意味づけをしっかり行っておくがとても大切です。
コアウェブバイタルとは、主にページの表示速度を中心とした、ウェブのUX(ユーザー体験)の指標で、100点満点中何点というスコア形式で表されます。簡単にいえば表示速度を早くすればよいわけですが、そのためにはWebブラウザが解釈しやすいコードにしてあげなければなりません。私どもは社内にそうしたノウハウが豊富に蓄積されており、そうしたコーディングのルールについてもきちんとマニュアル化しています。
デザイン指示があればそれに従ってコーディング。指示がなくても可能な限り忠実に再現します! 料金は基本料金なしのシンプル設計。規模に合わせて工数での計算も可能です
―― お願いする際のやりとりは具体的にどのような感じになりますか。
山本氏: お客様とのやりとりの流れは、概ね次のようになります。
オンラインでお問い合わせいただいたら、まずはお客様の状況をお聞きします。既にWeb制作のプロジェクトが動いている場合が多いのですが、その場合は出来るだけ早く、可能ならばその日のうちに「事前相談会」としてお打合せをさせていただいております。
そこから詳細を詰め、お客様が不安に感じられるところを解消し、入稿日を決定します。注文書をいただいてから、リソースを確保しますので、その間にお客様には次のような材料をご用意いただきます。
・デザインデータ
・サイトマップ
またコーディングに関する指示があるようでしたら、そちらもいただければそれに従ってコーディングしていきます。もし、細かな指示がいただけない場合も、こちらで可能な限り忠実に再現できるようコードを工夫します。データはIllustrator、Photoshop、XD、Figmaなどのほか、様々な形式での入稿に対応しております。
コーディングは弊社のテスト環境にて行い、お客様の確認も、その環境で行っていただきます。変更点があれば弊社からご用意する課題管理表に記録していただき、随時修正を進めていきます。それを何度か繰り返しながら仕上げていきます。その間は大きな修正でなければ料金の範囲内です。
最終的な納品はZipファイルでデータ納品となりますが、別途有償で直接サーバにアップロード、あるいはGit経由でのお渡しも可能です。
青木氏: 私どもの見積はページ単価が基本のシンプルなものとなっています。ページ単価は総ページ数やレスポンシブ対応の有無などで変わってきますので弊社ホームページをご参照ください。他社様のように基本料金はいただいておりませんので、想定ページ数に単価を掛けるだけで、全体の予算感を掴んでいただくことが可能です。また規模が大きなプロジェクトの場合は、人日や人月といった工数計算にも対応しております。
―― スケジュール感は、事前にどのように見積もれますか。
山本氏: レスポンシブに対応したページの制作でだいたい1日当たり2ページの制作スピードが標準的です。ページ数や納期に合わせて、これを並列化していくことでスピードアップができます。
また、コーディング以外に、たとえば既存のホームページの表示速度を速くしたいというチューニングのご依頼や、アニメーション効果など、サイトのエフェクト、ギャラリーのようなJavaScriptによる表示エフェクト、アニメーションなど、HTMLコーディングに関することはすべて対応しておりますので、遠慮なくご相談ください。
―― ありがとうございました。