中堅・中小企業がシステム開発を依頼するときに、まず気にするのはコストではないでしょうか。「安い」「早い」だけではなく、将来の拡張やコストを見越して「きちんと設計して」システムを構築すること。そんな開発ポリシーを持っているのが株式会社オレンジテクノロジーズです。
「中堅・中小企業のICT活用における「気軽な相談相手でありたい」と語る、同社の取締役副社長 兼 営業本部本部長 小池 俊之氏とシステム開発本部 主任の石塚 幸恵氏にシステム開発についてのお話を伺いました。
自社で内製して使い続けてきたシステム。担当が異動や退職して「もうお手上げ!」
―― 設立から36年、御社ではさまざまな技術や経験を蓄積されてきました。その中で、最近のお客様が抱えている課題にはどのようなものが多いと感じていますか。
オレンジテクノロジーズ 小池氏 当社が受ける相談として多いのは、「この作業を自動化できれば仕事がラクにできると思うが、何か良い方法はないか」、「こんなシステムを作り活用したいが、そもそもできるのかどうか、できたとしてもどうやって依頼して作ればいいのかわからない」といったものです。
そのような相談を寄せられるお客様の中には「我流」で、自分たちが使いたいシステムを作ってみたというケースも多くあります。開発の規模が小さすぎてシステム開発会社に依頼したくても依頼できなかったということも多くあるのだと思います。しかし、このようなケースでは「システムを作ってみたもののメンテナンスができない」といった悩みを抱えてらっしゃることも多いですね。
また、「先ずは自社で作られた」というケースでは、将来のビジネスの成長にあわせてシステムも拡張していくことなどが考慮されていないケースも多いです。そのため拡張性や柔軟性のないシステムになってしまい、改修が難しくなっていることもありますね。
当社では、ソフトウェア開発部門を持たない企業や組織のお客様が「我流で開発してみた」が「作った担当者が異動や退職してしまった」などで「もうお手上げ状態になっている」といった相談を伺うことも多いです。
「安い」「早い」だけでなく、将来を見据えたシステム開発を
―― 「我流」によるシステム開発のトラブルは、中堅・中小企業の「あるある」かもですね。そのような困りごとを抱えている企業からは、どのような相談が多いか具体的に教えていただけますか。
オレンジテクノロジーズ 石塚氏 よくある例としては、「画面は簡単にできたものの、画面以外の開発は難易度が高く、機能追加したくても対応できない」というパターンですね。
最近では、ネット上で公開されている情報を参考にして簡単にプログラムを組む事ができますし、プログラムを書かなくてもソフトウェアができるというローコード開発が流行っています。小学校からプログラミング教育が始まっていることからも、ソフトウェアやアプリケーションの開発が身近になってきたことで、このようなお困り事も増えてきているのだと感じます。
「システム開発にかかる費用」に対する理解が、まだまだ得られないケースもあり「安くて早いもの」がよしとされる傾向があることも、このような課題が出てくる一因と考えます。将来の事業成長のための投資と考えていただき、拡張性や柔軟性を持ったシステムを設計する必要があると考えています。
大切なのは将来の機能拡張を見越して拡張性のあるシステムを「設計できる」かどうか
―― なるほど、システム開発で失敗をしているお客様には、ある程度のパターンがあるようですね。そんなお客様に対して、どのような解決策をご提案しているのでしょうか。
石塚氏 当社では「リファクタリング」をご提案しています。リファクタリングとは、あまり一般的ではない概念かもしれませんが、要は操作画面などシステムの見た目などは変えずに、ソフトウェアの内部構造を整理していくことを意味しています。
リファクタリングをすると、長年使い慣れたシステムやソフトウェアの使い勝手はそのままに、保守性や拡張性を改善することができます。
また、一般的に基幹システムやそれと連携して動くソフトウェアは一旦導入したら、何もしなくても安定的に稼動していくと思われがちですが、実際には自社のビジネスや環境の変化に応じて機能追加や機能変更していく必要があります。システムは将来の機能追加や機能変更を想定して、「織り込み済み」できちんと設計してから、開発する必要があると考えます。
そこで、当社はこの「十分な設計」をとても重視しています。きちんと将来を見越して設計したシステムと、それをせずに構築したシステムでは、開発後の機能追加や変更の際の「コストに大きな差」が出てしまうのです。
―― となると、最初に安価に開発してもらったシステムでも機能追加の際に大きなコストがかかることになりますね。システム開発のイニシャルコストは低く抑えられるかもしれませんが、長い目で見れば、きちんと設計して構築したシステムのほうが結果的に安価にあるというようなことはありませんか。
小池氏 そうですね。初期投資はきちんと設計したほうが高くなりますが、機能追加・変更にも十分に耐えうるシステムとなり、開発後の追加コストは抑えられますから。そこが、システム開発会社を選ぶときのポイントになると思います。
中堅・中小企業のお客様のICT活用における「気軽な相談相手」でありたい
―― そうなると、お客様は御社のように、将来の拡張性を見据えてきちんと設計したうえでシステムを構築してくれる企業を選ぶことで、色々なメリットが得られそうですね。
小池氏 そうですね。当社ではお客様のご要望を丁寧にヒアリングし、ビジネスモデルを理解し、その上で将来的に必要となる機能などを含めてきちんと設計してシステムを作ります。また、それだけでなく、当社はシステムやソフトウェアなどお客様のICT活用における「気軽な相談相手」でありたいと考えています。
人の身体で例えると、目に見えてはっきりと体調が悪いときには病院に行き、ときには入院となることもあるでしょう。当社は、病院ではなく、「身体の調子がちょっと普段どおりじゃないな」というときに気軽に相談してもらえる相手でいたいと考えています。ICTを活用したデジタル革新に取り組み企業や組織のお客様であれば、そのときのお困りごとを相談してもらえる「DXの相談窓口」といった存在でありたいです。
当社は、日本経済を下支えしている魅力的な中堅・中小企業のお客様の味方でありたいです。お困りごとに親身に対応させていただきます。システム開発のお困りごとをお持ちであれば、まずは当社に相談頂ければと思います。お客様から、いろいろな声を聞かせてほしいと考えています。「もうお手上げ!」、そんなお客様はぜひ一度ご相談ください。