ChatGPTやCopilotなど、昨今では生成AIに関する話題を耳にする機会が増えています。とはいえ、「実際に何ができるのか」「どう活用すればいいのか」まで理解している人は、まだそれほど多くないのが現状ではないでしょうか。
そんな中、「生成AIを導入すれば、日常業務の効率が3倍、5倍にも向上します」と語るのは、株式会社Pikawaka 代表取締役・宮嶋勇弥氏です。同社は、システム開発だけでなく、企業や企業内の個人を対象とした生成AI活用の研修サービスも提供しています。
すでに多くの企業が業務効率化に生成AIを取り入れ始めている今、導入の遅れは競争力の低下につながる可能性もあります。「そろそろ活用しなければ」と感じているなら、まずはPikawakaに相談してみるのも一つの手かもしれません。今回は、そんな同社の取り組みについて、お話を伺いました。
【生成AI研修事業】ChatGPTもCopilotも怖くない。あらゆるビジネスパーソンの業務効率を大幅に向上!
―― 株式会社Pikawaka様ではシステム開発以外にも、生成AI研修という事業を展開されていますね。

代表取締役社長
宮嶋 勇弥氏
宮嶋氏:はい。当社では次の3つの事業を展開しています。
●生成AI研修事業
●プログラミング教育事業
●システム開発事業
この3つの事業を同時に展開していることが当社の大きな特徴となります。各事業はそれぞれ密接に関係しています。
―― 順番にお聞きしていきます。まず、生成AI研修というのは、どのようなものですか。
宮嶋氏: 世の中には、すでにOpenAI社のChatGPT、Microsoft社のCopilot、Google社のGemini、Apple社のApple Intelligenceなどのサービスが登場しており、いち早く趣味や仕事に活用している人たちがいる一方で、その利便性や使い方がまだよく分かっておらず、手を出していないという人たちもいます。そうしたサービスは、様々なシーンでビジネスパーソンの生産性向上に役立つにも関わらず、具体的にどう使い、どう役立てるのかが分からない。それを解決するのが、当社の生成AI研修です。
―― 具体的にはどのようなことが学べるのですか。
宮嶋氏: ビジネスシーンで最も身近なAIとしてはマイクロソフト社のCopilotがあります。CopilotはWebブラウザのEdgeのほか、Microsoft OfficeのExcel、Word、PowerPoint、Outlookなどと組み合わせた活用もできるため、AIのビジネス活用へのファーストステップにも最適です。
たとえばメールソフトとしてOutlookを使っているなら、クレームメールが届いた際の返信メールの文面を、内容に沿った形で自動生成することができます。ほぼワンクリックでメール文章を作成してくれ、あとはわずかな変更で対応できてしまいます。
Wordで議事録をとっているなら、それを基にして報告書のテンプレートを自動生成させることもできます。Copilotに「報告書のテンプレートを作成」と指示するだけで、議事録の内容を踏まえた報告書のテンプートが作成されます。PowerPointでプレゼン資料を作成する場合も、いちいちゼロから作る必要はなくなります。
Microsoft Office製品を普段から使っている人にとっては、仕事がかなり効率化されるのではないでしょうか。
―― 研修内容はCopilotのみですか。
宮嶋氏: いいえ。ChatGPTやGeminiなど、ご希望や活用目的に応じたカリキュラムを構成可能です。それ以外にも、たとえばGAMMAという、プレゼン資料やWebページのレイアウトなどが簡単に作成できる特化型のAIサービスがあります。お客様の普段の業務内容次第では、GAMMAの利用をマスターしたほうが役立つかもしれません。
すでに実績もあり、ある金融機関のお客様では「ITツールを活用した情報集力向上講座」を実施。同研修ではChatGPTとGoogle検索を組み合わせた活用をレクチャーしました。
また、金融機関向けの通信教育や書籍等を発行しているお客様企業では、Gammaを使った「生成AI×デザインで効率&クオリティUP!資料作成ワークショップ」を実施しています。
そのほかにも、生成AIを使ったプログラムコードの作成などもカリキュラムとして用意しており、企業のエンジニアに向けた研修や、いくつかの専門学校にて講座も開催しています。
―― 研修はどれぐらいの時間がかかりますか。
宮嶋氏: 内容次第ですが3~8時間というカリキュラムなので、半日~1日で終わる内容です。
―― セミナーはオンライン形式ですか。
宮嶋氏: オンラインもオフラインも両方あります。セミナールームや会議室をご用意いただけるようであればオフラインで行うこともあります。オフラインの場合、講師1人当たり15名程度の受講生を受け持つことになります。講師が増えれば、それだけ費用に跳ね返りますから、もし参加人数が多い場合には、オンラインのほうがお得かもしれません。
【プログラミング教育事業】自社で実証済みの生成AIによるプログラムコード作成ノウハウもしっかり教えます!
―― プログラミング教育事業についても教えてください。
宮嶋氏: こちらも生成AI研修と同様で、お客様のご要望に応じて各種のプログラミングスキルをレクチャーしていきます。HTML、CSS、JavaScript、Rubyなど、技術や用途別のカリキュラムを用意しているほか、前述のように、プログラミングに生成AIを活用するGitHub Copilotの使い方が学べるカリキュラムも用意しています。
当社では、さまざまな形のエンジニア教育を行っていて、たとえば企業の新人エンジニアに向けたプログラミング研修もその一つですし、通学型のプログラミングスクール「Pikawaka Class」の運営も行っています。そしてプログラミングを勉強中の人や、これからプログラミングのスキルを身に付けてエンジニアに転職したいという個人に向けたセミナーも実施しています。サイトに有料登録すると、コンテンツやカリキュラムの一覧が見られるようになり、そこから学びたい内容を選んで受講していきます。
―― 生成AIによるプログラムコード作成もカリキュラムに取り込んでいるのは新しいですね。
宮嶋氏: 当社のシステム開発事業では、お客様から要件を聞き取り、要件定義書の作成、基本設計、詳細設計、コーディング、テストまでを一貫して行っています。その中でコーディングの部分については、実際に生成AIを活用しています。そこで得られた知見を、セミナーのカリキュラムにもフィードバックしているため、実践的なスキルやノウハウを身に付けていただけるはずです。
―― 開発効率を向上させたい現役エンジニアにも役立ちそうな研修内容ですね。
宮嶋氏: はい。生成AIによるコーディングは、導入するだけでシステム開発のスピードが違ってきます。何ができるのか、どうすればできるのかということを、新人エンジニアだけでなく、ベテラン層やマネージャー層など、幅広い階層に知ってもらいたいと考えています。
●プログラミングスクール「Pikawaka Class」
【システム開発事業】可能な限り対面で打ち合わせ。お客様の運用コスト負担軽減のご提案も!
―― システム開発事業では、どのような特徴がありますか。
宮嶋氏: お客様企業の課題を解決するシステムソフトウェアの開発やホームページの制作などを幅広く行っています。Webアプリケーションシステムを得意としており、フロントエンド側ではReactやNext.jsといったWeb技術を利用したSPA(シングルページアプリケーション)を、バックエンド側ではRuby on Railsを利用したサーバアプリケーションなどを開発しています。
マッチングサービスの開発などで実績があるほか、ホームページやランディングページの制作も得意としています。また、SEO(検索エンジン最適化)なども承ります。
また、研修事業でも実績のあるeラーニングシステムの開発も当社の得意分野です。社内研修用のeラーニングシステムを構築したいというお客様は、ぜひご相談ください。
―― エンジニアの教育事業まで行う御社には、スキルの高いエンジニアが揃っていて頼りがいがあるのですが、発注企業側からすると、難しいIT用語を連発されたらどうしようと、少し気後れしてしまうかもしれません。
宮嶋氏: そうした心配はまったくありません。ITにあまり詳しくないお客様には、目線を合わせ、専門用語を使わずに平易な言葉でご要望を引き出していきます。システムの仕組みについても噛み砕いてご説明していきますので、分からないことを分からないままにはしません。
また、当社のデザイナーも優秀で、お客様からの丁寧なヒアリングをもとに画面や使い勝手の良いデザインを組み立てていきますから、ご安心ください。
それから対面での打ち合わせが可能であれば、できるだけ対面で行うようにしています。その方が細かなニュアンスも伝わりやすいので。
―― 対面となるとエリアが限られそうですね。
宮嶋氏: そうですね。関東圏でしたらお客様のもとに足を運びます。それ以外のエリアのお客様には、申し訳ありませんがオンラインによる打ち合わせになってしまいます。
―― そのほかにも開発事業での特徴があれば教えてください。
宮嶋氏: 最近ではノーコードツールでホームページを制作することが増えてきました。これは複雑なコードを書かなくても、マウス操作でホームページを制作できるというものです。これならば、お客様側でも自分たちで修正できるため、運用コストの負担低減も可能になります。お客様の社内にPCを使うのに慣れている方がいらっしゃる場合には、ノーコードツールでの制作をご提案することがあります。
―― ちょっとしたホームページの更新などがお客様自身でできるのは便利ですね。
宮嶋氏: 当社は自社でオウンドメディアも展開しています。自社で記事を制作してホームページに掲出していくのですが、これはWebサイト上の集客にもつながります。そうしたノウハウもお客様にお伝えすることができます。
―― AIを活用し、研修も行う御社ですが、AIを活用したシステムの発注も可能ですか。
宮嶋氏: はい。たとえばAIを使ったチャットボットの構築、各種AIサービスと連動するシステムの開発なども承ります。いろいろご相談いただければと思います。
―― ありがとうございました。