弊社・依頼主・作業者の3者が関わる、関係者の多い営業支援ツールを、スプレッドシートを併用して2ヶ月で初期リリース。その後も高頻度の改善を重ね、約2年間にわたり運用してきた自社開発の事例です。作って終わりではなく、使いながら育てる進め方が表れています。
最短2ヶ月リリースと、3者の複雑な構成
とにかく最短で形にして、お客様の反応を見ながら育てたい。その方針で、スプレッドシートを併用しながら2ヶ月で初期リリースした、自社の営業支援ツールです。
関わるのは3者。弊社と、営業を支援する対象であるお客様、そして実際の営業作業をお手伝いいただく方々です。立場の異なる三者が同じシステムを使う、関係者の多い構成でした。だからこそ、最初からすべては作り込みません。お客様側とお手伝いいただく方、その双方とのやり取りはスプレッドシートに任せる。システムが担うのは、そのスプレッドシートを生成・取り込み・連携する部分と、運用の内部処理だけ。そう範囲を絞ってスタートしました。
スプレッドシートで要件を育てる
なぜ絞ったか。自社サービスは、実際に提供してみないと見えないことが本当に多いからです。スプレッドシートなら、お客様の要望を柔軟に受け止められます。フォーマットを少しずつ変え、「お客様にとってベストな形」を探りながら、提供しつつ要件を固めていく。そうして見えてきた形を、順次きちんとシステムへ取り込んでいきました。
入力5倍の拡張機能と、止まらない改善
特に作り込んだのが、実際の営業作業を手作業で行う方々に向けたブラウザ拡張機能です。入力スピードは、実測で5倍以上に向上しました。狙ったのは速さだけではありません。入力ミスや、営業をお断りされているお客様への誤った訴求。そうした事故が起きないよう、品質を担保する仕組みも拡張機能に組み込みました。さらに、お手伝いいただく方の作業はリアルタイムに取り込み、お客様へ進捗として展開。全体を見える化しながら、品質も保つ。関わる3者それぞれにメリットが出る形を目指しました。
初期リリースの後も、手を止めません。暫定的に回していた運用は、順次きちんとした形へ移行し、不要な「つくり残し」が積み上がらないように整えていきました。自分たち自身も日々の業務で使い、「ここはこうした方がいい」という気づきを、週に一度ほどの頻度で改善リリースへ反映し続けます。この高速な改善を支えていたのが、業務フローを常にAIで整理し、優先度をつけて進める進め方でした。関係者が多く複雑なシステムでありながら、異例のスピード感で磨き続けられたと考えています。
初期リリースから、約2年。継続してお使いいただくお客様も、安定してついていました。現在も、自社の営業活動を支えるツールとして活用しています。自分たちで作り、自分たちで長く使い続けてきた。だからこそ、リリースした後どう運用し、どう育てていくかまで見据えたご提案ができます。