ECサイト構築の概要と導入メリットについて
ECサイト(ネットショップ/通販サイト)の最大の構築メリットは、売上拡大です。
スマートフォンやタブレットの普及により、インターネットが身近なものとなった昨今、実店舗を構える企業はもちろん、スタートアップの企業もEC戦略は重要なポイントです。
形式として、ECサイト構築は、自社独自のECサイト構築とショッピングモール型のサイト(ページ)制作の2つに大別することができます。自社独自のECサイトは既に自社のブランディングに成功しており、「自社名」あるいは「自社商品名」で検索をしてもらえるような企業に向いていると言えます。
一方でショッピングモール型での制作は、ある程度ショッピングモール自体の集客力があるので、知名度に関わらず一定の成果を期待できますが、競合他社・商品が同モール内に存在する場合もあるので、その場合は、商品の差別化、優位性が売上を左右する可能性が高いと言えます。
ECサイトは構築すれば商品が売れるということではなく、その後の集客・プロモーション活動が非常に重要となる点を念頭に置き、検討しましょう。
また昨今では、ECサイト構築後、スマートデバイス向けのアプリ化を行い、顧客の囲い込みを狙う企業も多く存在します。
ECサイト構築の発注ポイント、金額・費用・相場について
■開発手法
ECサイト構築には、ホームページ制作と同様に開発ツールが多数存在します。
ここでは代表的なツールをいくつかご紹介します。
・EC-CUBE
一般的なEC機能を取りそろえたオープンソースのツールです。
デザインテンプレートが豊富ですので、好みのデザインを選ぶことができます。
・カラーミーショップ
ASP型のECサイト構築ツールです。初期費用および、低額の月額費用で独自のECサイトを構築できるのがASP型のツールの特徴です。
・フルスクラッチ開発
オープンソースやASPを使用せずにフルスクラッチ(ゼロからの開発)で独自のECサイトを構築することも可能です。ツールでは対応できない細かい要望まで実現できることが強みですが、一方で費用は高額になることを念頭に置いて検討しましょう。
■カスタマイズ
オープンソースやASPを使用してECサイト構築する際には、一定のカスタマイズが発生すると考えて良いでしょう。そのカスタマイズの度合いによって費用は上がっていきます。また、自社で既に顧客管理システムや在庫管理システムなどが稼働している場合は、それらのシステムとECサイトを連動させることで、情報の一元管理も可能です。
■その他機能
全てをシステム化することで、自社の業務効率やサイト訪問者の利便性が高くなる可能性は高まりますが、それに伴い、費用は高くなるため、システム化する領域をしっかりと検討する必要があります。例えば、ECサイトというと、クレジットカード決済は必須対応のように思われますが、敢えて、「銀行振込」や「代引決裁」にしているサイトもあります。自社のスタイルに合わせて機能の精査を行いましょう。
■集客
「ECサイト構築=売上アップ」ではなく、構築したサイトに対して、集客・プロモーション活動が必要となります。リスティング広告、SEO対策、SNS広告などのWEBマーケティングや紙媒体、マス広告などプロモーションの手段は様々です。こちらも自社のスタイルに合わせて適切な集客活動を行いましょう。