なぜ基幹システムのAzure拡張が必要なのか?
基幹システムとAzureの機能を併用することで、機能・データ保管において費用対効果の高いスマートソリューションが実現可能となり、データの収集・加工・保管における時間と費用の問題を改善し、データの見える化について柔軟な選択肢を持つことができます。
機能拡張について
基幹システムやパッケージ製品には、カスタマイズにはサービス上の制限があります。そこで、Azure上にウェブサイトを拡張することで、エンドユーザー様に向けた「機能拡張ページ」を、機能制限なく構築します。サイトを訪れたユーザーは、シングルサインオンなどで、新機能をご利用いただけます。
大量データ処理とレポーティングについて
日々大量に発生する生データ(IoTのデータ、購買データ 決済データ、カスタマーサポートのデータなど)のままでは、業務現場でそのままでは活用できません。 特にデータ数が多い場合は、基幹システムなどSaaSの中で処理するには時間がかかったり、別途ライセンス料がかかる場合があります。BIツールによるデータ分析やレポーティングには、大量データの一括処理による加工が必要で、これをAzure内で行うことで、業務に役立つデータに組み替えることができます。
カスタムAI処理について
基幹システムからデータを取り出すのには、データベースから直接操作するより時間がかかります。基幹システムの場合、データを取り出す際、ガバナ制限によってライセンス料がかかることもあります。企業が求めるカスタムAIを実装するために、Azure内にデータを出してAIモデルを構築し、ニーズ分析などを行うことができます。AIは膨大なデータを使って分析をするごとに予測の精度が上がるので、データ処理に制限の少ないAzure拡張は、カスタムAI処理で有効です。
カスタムマイページの構築について
基幹システムには、カスタマーポータルの機能がありますが、カスタマイズにはサービス上の制限があります。そこでDynamicsとWebサイトを連携させ、Azure上にウェブサイトを拡張することで、エンドユーザー様に向けた「カスタムマイページ」を、機能制限なく構築します。サイトを訪れたユーザーは、会員登録を行い、ログインIDとパスワードを取得することで、マイページを利用できるようになります。
データの名寄せについて
基幹システムの営業、販売管理、マーケティング、カスタマーサポートなどのデータはシステム内でそれぞれ紐づいています。ECサイトなど、独立したシステムの販売データは、データの保管場所が異なるため、紐づいていません。会社にとってはいずれも重要な情報資産なので、Azureを使って名寄せを行い、顧客データを正規化して、基幹システムに戻すことができます。
データのアーカイブと保持について
基幹システムは安全にデータが保管されていますが、ストレージにバックアップを希望されるお客様向けにバックアップサービスを提供しています。
バックアップ機の設置について
基幹システムには、業務の重要なデータが保管されています。Azure拡張では、災害など不測の事態に備えてバックアップ機を設置し、Webアプリケーションから代替機能を提供するソリューションを提供しています。バックアップデータをAzure内にコピーして、代替機能をWebアプリケーションから提供することで、業務を継続することが可能となります。