厚板・極厚板の溶断加工を手がける株式会社中村機材様のコーポレートサイトをリニューアルしました。
「加工事例を一件ずつ丁寧に見せたい」「お客様に役立つ情報を継続的に発信したい」というご要望をもとに、企画、情報設計、デザイン、コーディング、WordPressオリジナルテーマの開発まで一貫して担当しています。
加工事例を条件から絞り込める機能や関連事例への導線を設け、専門性の高い情報を探しやすいWebサイトにしました。
お客様自身でほぼすべてのページを更新できるWordPressの編集環境を構築し、CDN導入による表示パフォーマンス改善や更新マニュアルの整備にも対応しています。
プロジェクト概要
- クライアント:株式会社中村機材様
- 業種:厚板・極厚板の溶断加工
- 制作種別:コーポレートサイトリニューアル
- 対応範囲:企画・提案、ディレクション、情報設計、Webデザイン、コーディング、WordPressオリジナルテーマ開発、フォーム開発、運用マニュアル作成
- CMS:WordPress
- フロントエンド:HTML、CSS、JavaScript、Sass
- インフラ対応:CDN導入
- 対応デバイス:パソコン、スマートフォン
- 制作費:約140万円
- 補助制度:地域の補助金を活用
- 公開年:2022年
制作事例を丁寧に伝えるサイト設計
中村機材様は、長年にわたり蓄積してきた多数の加工実績を保有しています。リニューアルでは、一つひとつの加工事例を丁寧に掲載し、技術力や対応範囲を具体的に伝えられるWebサイトにしたいというご要望がありました。
そこでコーポレートサイトの中に独立した制作事例ページを設置し、製品の写真や仕様、加工内容などを事例単位で掲載できる構成としました。抽象的な会社紹介だけでなく、実際にどのような加工へ対応できるのかを具体的な事例から確認できるため、発注先を検討しているお客様に技術力を伝えやすいサイトとなっています。
タグによる絞り込みで事例を探しやすく
事例の掲載件数が増えても目的の情報へたどり着けるよう、タグによる絞り込み機能を実装しました。閲覧者は、探している加工内容や条件に近い事例を一覧から絞り込めます。
また、各コンテンツの下には最新事例や関連事例を表示し、一つのページを読んだ後に関連する情報を続けて閲覧できる導線を設計しました。事例が増えるほどWebサイト全体の情報価値が高まる構成としています。
WordPressオリジナルテーマを開発
CMSにはWordPressを採用し、中村機材様専用のオリジナルテーマを開発しました。既製テーマに業務を合わせるのではなく、同社が掲載する情報と更新方法に合わせて、ページ構成や入力項目を設計しています。
お知らせや加工事例だけでなく、各ページの主要なテキストや画像も管理画面から編集できるようにし、制作会社へ依頼しなくてもお客様自身でWebサイトを更新できる環境を整えました。将来担当者が変更された場合にも更新を引き継げることを考慮しています。
更新方法をまとめた運用マニュアルを作成
WordPressの機能を活用できるよう、管理画面の操作方法や更新手順をまとめたマニュアルを作成しました。日常的な更新で迷いやすいポイントまで具体的に記載し、特定の担当者だけに操作方法が集中しない運用体制を整えています。
- 各固定ページの編集方法
- 加工事例の新規登録・編集方法
- タグの設定方法
- 画像の登録・差し替え方法
- お知らせの投稿方法
- 公開前の確認事項
会社の歩みを伝える沿革ページ
中村機材様は1969年の創業以来、厚板・極厚板の溶断技術を磨きながら発展してきた歴史ある企業です。その歩みを会社の重要なコンテンツとして伝えるため、沿革を単なる年表ではなく、当時の写真や出来事、技術の進化とともに読めるページとして構成しました。取引先への信頼形成だけでなく、求職者や社員にも企業文化を伝えられるコンテンツとなっています。
提供動画を活用したファーストビュー
トップページのファーストビューには、中村機材様から提供いただいた動画を使用しました。製造現場や鋼材加工の様子を大きく見せることで、静止画だけでは伝わりにくい加工の迫力や製造業としての専門性を視覚的に表現しています。動画を組み込む際は、画面サイズに応じた表示やコンテンツの読みやすさとのバランスを考慮して実装しました。
CDNの活用による表示パフォーマンスの改善
加工事例や沿革など多数の画像を掲載するWebサイトであることを踏まえ、CDNを利用した配信構成を採用しました。画像などのデータを効率的に配信することでページ表示にかかる負荷を抑え、パソコンとスマートフォンの双方で快適に閲覧できるよう配慮しています。
SEOを目的とした「鋼材業界用語集」のWebコンテンツ化
加工事例だけでなく、鋼材や溶断に関する専門知識を活用して検索エンジンからの流入につながるコンテンツを作りたいというご要望もいただきました。そこで、同社が社内教育用として蓄積してきた「鋼材業界用語集」を、Web上で閲覧できるコンテンツとして構築しました。
従来はPDF形式で公開されていた約330語の用語集を約600語まで拡充し、溶断業に関する参考画像を約200点掲載できる構成としています。検索数の大きな一般キーワードだけを狙うのではなく、実際の取引や業務に近い専門用語を幅広く掲載することで、中村機材様が持つ専門性を検索エンジンと閲覧者の双方へ伝えるコンテンツSEO施策です。
お客様自身で用語を追加・更新できるWordPress設計
鋼材業界用語集についても、WordPressの管理画面からお客様自身で編集できる仕組みを構築しました。新しい用語や画像を追加するたびに制作会社へ依頼する必要がなく、社内で継続的にコンテンツを育てられる仕様としています。
- 用語の追加・編集
- 読み方や説明文の修正
- 参考画像の登録・差し替え
- 表示順や分類の管理
- 公開・非公開の切り替え
鋼材業界用語集が日刊鉄鋼新聞に掲載
公開後、鋼材業界用語集のリニューアルは業界紙である日刊鉄鋼新聞に取り上げられました。鉄鋼販売企業や住宅メーカーなどでも社員教育に活用されるコンテンツとなり、中村機材様の専門知識を業界内外へ発信する取り組みとして紹介されています。