中小企業向けファクタリングサービスのランディングページを、リニューアルとして制作しました。前回の制作から年月が経過し、表現・実装ともに現行水準との乖離が生じていたため、「モダン化」をテーマに全面的な作り直しを実施しています。アニメーションを用いた現代的な見せ方と、経済メディアとしての重厚感・信頼感を両立させる方針で、調査・ワイヤーフレームからライティング、デザイン、コーディング、サーバー対応までを一貫して担当しました。
■ 前提条件:既存LPのリニューアルという与件
本件は、資金調達手段としてファクタリングを提供する事業者様のランディングページ制作です。新規の立ち上げではなく、既存LPのリニューアルにあたります。
前回の制作から年月が経過しており、デザインの様式、表現の粒度、実装の水準のいずれもが現行の一般的な基準から離れていました。この状態は、サービス自体の印象評価に直接影響します。特に資金調達という領域では、ページから受ける印象がそのまま事業者の信頼性の判断材料となるため、見た目の古さは実質的な機会損失につながります。
そのため本件では、掲載内容の部分修正ではなく、「モダン化」を明確なテーマとして設定し、構成から作り直す方針としました。
■ 構成設計:課題の言語化から解決提示への展開
ページ冒頭では、サービスの立ち位置を「中小企業に特化」「手数料最安保証」の2軸で提示しました。ファクタリングは提供事業者が多数存在する領域であり、閲覧者は比較検討の途上でページに到達します。差別化の軸を早い段階で明示することが、以降を読み進めてもらう条件となります。
続く区画では、閲覧者が抱える課題を具体的な状況として提示しました。取引先からの入金サイクルが長く、それまでの支払いに不安がある。大口の取引が決まりそうでありながら、前入金条件のため仕入れが行えない。銀行融資を断られたが、今期の売上拡大は見込める。いずれも実際の資金繰りの局面に即した記述とし、抽象的な「資金調達のお悩み」という表現を避けています。
自身の状況と一致する記述を見つけた時点で、閲覧者は当事者としてページを読み始めます。課題提示のセクションは、その転換点をつくるために設けました。
その上で解決の提示へ移り、他社で条件が折り合わなかった場合や、審査が通らなかった場合にも対応可能である旨を明示しています。比較検討の後段にいる閲覧者、すなわち一度他社で断られた層を明確に受け止める構成としました。
■ ライティング:テキスト量を厚くする判断
本件では、あえてテキスト量を増やす方針を採りました。
近年のLPは情報を削ぎ落とす方向に向かいがちですが、金融領域においては、説明が薄いこと自体が不信につながります。取引条件、対応可能な範囲、他社との比較における立ち位置といった要素を、省略せずに記述する必要がありました。
一方で、量を増やせば可読性が落ちます。そのため、見出しによる区切り、強調表現の使い分け、段落あたりの行数の統制によって、読み進められる密度を維持しています。結果として、情報量の多さがそのまま説明の丁寧さとして受け取られる状態を目指しました。
■ アニメーション実装
「モダン化」というテーマの中核として、スクロールに連動したアニメーションを全編にわたって実装しています。
静的なページとの差は、閲覧開始から数秒で認識されます。実装水準が現行のものであるという印象は、そのまま事業者としての実態評価に接続するため、本件では演出上の装飾ではなく、信頼形成の一要素として位置づけました。
ただし過度な動きは可読性と表示速度を損なうため、要素の出現タイミングと動作量を抑え、内容の読み取りを妨げない範囲に統制しています。
■ デザイン
コーポレートカラーの緑を基調とし、白と組み合わせた清潔感のある構成としました。
資金調達という領域は、閲覧者が警戒心を持って接する対象です。そのため、過度に煽る配色や表現を避け、落ち着いたトーンを維持しています。一方で、課題提示のセクションではイラストを用い、深刻になりすぎない印象に調整しました。
要点の強調にはハイライトと配色の変更を用いていますが、使用箇所を限定し、ページ全体としての節度を保っています。
■ CTA設計
CTAは電話問い合わせを主導線として設計しました。
資金調達の相談は、条件面の確認が個別性を持ち、また緊急性を伴う場合が少なくありません。フォーム送信後の折り返しを待つ形式では、その緊急性に応じられません。そのため、受付時間を明示した上で電話番号を大きく提示し、即時の接触が可能な状態としています。
CTAはページ内の複数箇所に反復配置し、読み進めた任意の段階から行動に移せる構成としました。
■ 対応範囲
制作ディレクション/調査・構成設計(ワイヤーフレーム)/ライティング/ビジュアルデザイン/コーディング(レスポンシブ対応)/アニメーション実装/サーバー対応
■ こうしたご相談に対応できます
・既存のLPが古くなっており、現行水準へのリニューアルを検討している
・アニメーションを用いた、動きのあるLPを制作したい
・情報量の多い商材を、可読性を保ったまま掲載したい
・原稿がない状態から、ライティングを含めて任せたい
・金融・士業など、信頼性が重視される領域のLPを制作したい
Weberryはデジタル広告の運用を主業とする事業者です。LPの制作にとどまらず、流入設計から公開後の改善までを含めた対応が可能です。