昨年あたりから、IT・ウェブ業界でよく耳にするようになった新しいキーワード「デジタルマーケティング」。以前からある「ウェブマーケティング」とは何が違うのでしょう?そして今、デジタルマーケティングが企業にとってなぜ必要なのでしょう?デジタルマーケティングのコンサルティング・サービスを展開している船井総研ITソリューションズの西山社長に話を聞きました。
ウェブマーケティングだけでは、もう遅い?
発注ナビ:
以前からウェブマーケティングは知られています。「集客や顧客満足のためにはウェブサイトが重要だ」と考え方は、すでに多くの経営者さんが持っているでしょう。最近注目されるようになった「デジタルマーケティング」。これは、これまでのウェブマーケティングと何が違うのでしょうか?
西山さん:
ウェブマーケティングとは基本的に、「ウェブサイトをどう活用し、改善するか」というテーマだと思います。たとえば、サイトから問い合わせや買い物をしてもらうため、どんなコンテンツや機能をつけ、ユーザーをどう誘導するか。リスティングやバナーなどの広告をどう利用するか。SEOをどうするかなどです。
発注ナビ:
ウェブサイトを1つしか持っていない企業も、複数運営している会社もあります。PCサイト、ガラケーサイト、スマホサイトなど種類も様々。とはいえウェブマーケティングは、「ウェブサイトをどうするか」という、今考えればある意味シンプルなテーマでしたね。最近、状況が変わってきました。
西山さん:
特にここ5年くらいでしょうか。まずインパクトがあったのは、スマートフォンとタブレットの普及。スマホアプリが、企業とそのお客様を結ぶ重要な入り口、架け橋になってきています。またソーシャルメディアの普及も見逃せません。それから、最近どんどん普及しているデジタル会員カードやクーポン、チラシ、サイネージなど。これらをうまく活用できている企業と、そうでない企業では差が生まれます。
また最近では「ウェブサイト」と言っても、かなり種類が増えています。コーポレートサイトだけでなく、そのほかECサイト、ブランドサイト、SNSやブログなどのアーンドメディア、Facebookやtwitterなどのパブリックなソーシャルメディアなど、いろいろなウェブメディアを運営する企業が増えています。
さらに、以前からあるメールなどのマーケティング手段もありますね。これらすべてのメディアやツールを連携させ、最適に活用して最大の成果を出すには従来の「ウェブマーケティング」の考え方だけでは難しくなってきています。
ウェブマーケティングだけでは効果が鈍い、その理由。
発注ナビ:
企業の経営者や、営業・マーケティング担当者、ウェブ担当者さんの中には、「以前ほどウェブから効果が出なくなった」と感じている人も多いでしょう。
西山さん:
ネットが普及する前の、たとえば電話営業やチラシ、ポスティング。それだけではもう明らかに不十分で、「ウェブが重要だ」という認識はすでに広まっています。しかしそこから、もう一歩先へ進んで考える必要があります。
従来のウェブサイトだけでなく、アプリやソーシャルメディア、デジタルカード、デジタルサイネージ、IoT端末なども今後は積極的に利用する。また、展示会やセミナーなどのリアルイベント、従来のテレアポやチラシ、ポスティングなども含め、すべての営業・マーケティング活動においてデジタルの力を活用し最大限の成果を目指すこと。それがデジタルマーケティングです。
「新規の問い合わせが最近減ってきた…」
「アポイントもなかなか取れなくなってきた…」
「今までどおりサイトからの集客は重視しているはずだが…」
「ウェブ広告の効果が下がってきている…」
「同業他社も増え、ますます競争が激しくなっている」
…こういった悩みを解決するため、
今必要なのはデジタルマーケティング。
発注ナビ:
そろそろ本格的に「デジタルマーケティングに取り組まなければ」と考えている経営者さんや、営業・マーケティング担当者さん、ウェブ担当者さんも増えています。
西山さん:
マーケティングオートメーションも普及しつつありますね。マーケティングオートメーションとは、マーケティング業務の自動化。現在はウェブサイトだけでなく、スマホアプリやブログ、ソーシャルメディア、ランディングページ、デジタルカタログなどいろいろなメディアやツールが溢れていて、個別に管理・運営するのが大変です。
発注ナビ:
しかも単に管理・運営していれば良いわけではなく、成果を出すには専門的なノウハウやテクニックも必要です。
西山さん:
複雑で、専門性が高まっているマーケティング業務を、できるだけ効率的にしかも確実に行って成果を出そうということで、マーケティングオートメーションのツールやシステムを導入する企業も増えています。
発注ナビ:
ただ、「思ったほど導入効果が出てない」とか、「意味がない気がする」といった声すら上がりますよね。デジタルマーケティングが今後重要であることは間違いありません。そうなると、システムやツールを使う以前に何か大きな課題があるということになりますね。
西山さん:
船井総研ITソリューションズでは、お客様の経営・マーケティング課題を本当に解決させるためのサポートができる、ITコンサルティング力を強みにしています。この特徴を生かして、デジタルマーケティングを本当に成功させるためのご支援に取り組んでいます。
その中で私たちが大切にしている、5つのポイントをこれからお話ししていきたいと思います。
成功するデジタルマーケティング「5つのポイント」
【商品・サービス】注力すべき商品・サービスを絞り込む
【営業】営業の勝ちパターン(シナリオ)を明確にする
【マーケティング】詳細な顧客像を設定し、社内で共有する
【組織・人材】インサイドセールス体制(担当者)をつくる
【経営】経営者/営業/マーケティング一体となって取組む
※詳細は次回以降詳しく!
—
デジタルマーケティング業務を自動化してくれるマーケティングオートメーションのシステムやツールが、一昨年前くらいから登場しつつあります。「単にシステムやツールを導入しただけ」に終わらない、本当に成果が出るデジタルマーケティングの法則。詳しくは次回に続きます。
ツールありきではなく、経営や組織など根本からマーケティング・営業体制を見直し、営業の効率化や業績拡大など、本当に成果を出していただくために必要な診断・分析・問題解決のサービスです。
・「以前より新規顧客の獲得が難しくなった」
・「自社商材・サービスの強みや売りが明確になっていない」
・「リスティングなどウェブ広告の効果が落ちている」
・「マーケティング部門と営業部門がうまく連携していない」
・「リアルイベントなどで収集した顧客リストが活用できていない」
・「マーケティングオートメーションのツールが活用できていない」
…こういった経営者様、マーケティング・営業担当者様のお悩みを解決します。
※費用など詳細はぜひお問い合わせください。御社のご予算に応じたサービスメニューをご提案します。
発注ラウンジ読者限定!デジタルマーケティングドック(無料簡易診断)はこちらから
■システム開発の外注先探しにお困りなら
実績3000件を超える専門スタッフがご対応、まずはこちらのフォームよりご相談ください。
■発注ナビへ掲載をご検討の開発会社様はこちら
「発注ナビ」掲載のご案内(ご利用社数1200社突破!)