ホームページを短納期・低コストで発注したい。それは誰しも考えることに違いない。しかし制作期間や予算に限りがあるのであれば、ホームページ制作の発注先もどこかに的を絞る必要がある。
今回ご紹介するエンロック株式会社は、国際貿易に関わる事業を展開している企業だが新たな事業をスタートさせ、取引先開拓時の名刺代わりになるホームページが早急に必要となり、発注先を探していた。そのニーズに応えたのが、少数精鋭で小回りの効く制作会社であるキュア合同会社だった。
発注ナビを通じて2社がどのようにつながり、発注に至ったかの経緯やその結果について、エンロック株式会社取締役である小林正洋氏、ならびにキュア合同会社の代表である本田友樹氏に、詳しくお話を伺った。
国際貿易やスタートアップ事業を幅広くサポート――エンロック株式会社
――エンロック株式会社様はどのようなビジネスを展開されているのでしょうか。
エンロック株式会社 小林氏:当社は国際貿易に関わるあらゆる領域をサポートしています。ビジネスには大きく2つの軸があり、1つは国内流通支援事業、もう1つはスタートアップ支援事業です。
国内流通支援事業は、中国メーカーの商品を日本に流通させるためのサポートで、物販などが絡む事業です。スタートアップ支援事業は、まだ日本法人を持たない中国企業で日本進出を検討しているお客様に向け、法人設立支援などのサポートを行っています。
主に中国の法人・個人のお客様を相手にビジネスを展開していますが、日本の流通企業や物販企業と交渉やお取引をすることも少なくありません。
親会社が香港企業で、傘下にいくつかのグループ企業がありますが、多くは中国や香港に集中しています。当社は対日本のビジネスを展開するため日本法人として設立されました。
当社が設立されたのは2019年ですが、今ご紹介した事業は、いずれもここ3カ月ほどで立ち上がってきたものです。
――それ以前はどのような事業をされていたのでしょうか。
小林氏:創業時はECサイトの運営代行のみを手掛けていました。当時もお客様は中国の法人や個人で、楽天やAmazonなどのモールにおける販売の代行をしていました。実は、コロナの影響もありその後2年半ほどの間、当社は休眠していました。代表は変わっていませんが、その間に株式の買収や事業の見直しなどを行い、新たな事業領域において営業を再開し、現在に至っています。
新たな事業展開で国内企業に向けた名刺代わりのホームページが必要に
――今回、発注ナビではコーポレートページの制作を発注されたとのことですが。
小林氏:はい。実は会社設立当初は自社のホームページを持っていました。当時は社内に情報システム担当がいたので、社内で内製していました。事業内容が変わったことから新たなホームページを制作しようということになったのですが、人員体制も変わり情報システム担当が不在なため、外部に発注することになりました。
――小林様が担当されたのには何か理由があるのでしょうか。
小林氏:当社は人員5名体制で、代表は主に中国企業に向けて動き、私は日本側の販路などを開拓しています。B2Bでのお取引をするとなると、ホームページの有無で取引先の印象も大きく違ってきます。いくら4期目の会社だといっても、ホームページが無ければ、そもそもビジネスの話になりません。
また、社内に日本人は私一人ということもあり、今回のホームページの発注についても私が担当しています。日本企業向けの情報を発信していくサイトになるため、私が窓口になったほうが良いのではないかという判断です。
さらに、親会社から定期的に日本での進捗状況の確認があるのですが、ホームページの完成を持って前進していることを示したかったという思惑もあります(笑)。
まず発注ナビを使ってみて、結果が出なければ他を当たるつもりだった
――今回、発注ナビをご利用いただきましたが、そもそも発注ナビのご利用に至った経緯をお聞かせください。
小林氏:発注ナビは、インターネットの検索した結果で知りました。その前段階として『HP制作』『低コスト』などのキーワードでネット検索をした結果、いろいろなWeb制作会社がヒットしました。しかし、予算の全体感が分かっておらず、1社ずつ声をかけていく時間的な余裕もありませんでした。そのような中、複数の制作会社に声をかけられるサービスとして発注ナビを見つけました。
――発注ナビ以外のサービスも検討されましたか。
小林氏:競合するサービスがあることは把握していました。しかし、まずは発注ナビにお願いして、結果が出なければ他を当たろうと思い、利用してみることにしました。
――発注ナビの利用は難しくありませんでしたか。
小林氏:担当者が丁寧に説明してくださったので、難しいところはありませんでした。当社の規模感をお伝えし、納期を急いでいることと、予算が20万前後であることなどをお話しして、その後発注ナビから制作会社を3社ほど紹介してもらいました。その対応も早かったと思います。発注ナビを最初に試したのは正解でした。
――ご紹介した3社の中からキュア合同会社様を選ばれました。決め手はどのようなものだったのでしょうか。
小林氏:キュアさんは初回のアクションと次のステップがとても速く、すぐに連絡をくれてスムーズに話を進めることができました。しかもその連絡で初回の打ち合わせをする日時まで決めてもらえたため、テンポよく話も進み、結果としてキュアさんを選ばせていただきました。
小回りの効く制作会社として迅速なレスポンスを重視――キュア合同会社
――キュア合同会社様は、どのようなビジネスを展開されていますか。
キュア合同会社 本田氏:当社は東京の国分寺に拠点を置き、都内近郊の中小企業をお客様として、ブランディングをコアに、Webの制作から、グラフィックデザインによるパンフレット等の紙メディアのサポートまでをトータルにお手伝いしています。
大きな規模のサイトを長期で制作するケースもありますが、小回りの良さを効かせて、それこそ名刺代わりにサイトを持ちたいなど、お客様の細かなニーズに応え、サポートしていくというクリエイティブにも力を入れています。
――今回、エンロック様の案件にエントリーされましたが、どのようなところがエントリーの決め手になりましたか。
本田氏:士業向けに開発したWordpressのテーマがあったため、そのテーマをベースに法人向けにカスタムすることで対応可能だと判断しました。さらに階層構造を見直し、多くの情報をトップページに盛り込み、ページを最小限にすることで予算も納期もコンパクトにすることが可能だと判断し、エントリーしました。
元々、当社で対応できるものには出来る限りエントリーしています。エントリーしないとすれば、それは制作キャパシティとの兼ね合いや費用見合いが大きく乖離した案件です。また対応案件の重複による人的リソース不足のタイミングですね。
――エンロック様からはレスポンスが速かったという感想がありました。何か心がけていらっしゃるのでしょうか。
本田氏:かつて紹介を受けてから数時間のうちに、発注企業様にご連絡を差し上げたところ、先方から「もう他社に決めました」と言われたことがありまして、正直なところ「え、もう決まってしまったの?」と驚いたことがありました。他社はもっと速く動いているのだと分かり、それ以来、会社を紹介されたらできる限り速やかに連絡を入れるようにし、遅くとも当日中にはファーストコンタクトを取るように努めています。
厳しい予算提示にも柔軟に対応してくれたキュア合同会社に感謝
――実際にキュア様と打ち合わせをされて、いかがでしたか。
小林氏:お話をしてみて、予算については、当社がかなり厳しい額を提示していたのだなということがよくわかりました(苦笑)。しかしそれでもなお、限られた予算の中で当社の要望を可能な限り実現していただけたので、とても感謝しています。
――予算の面で工夫されたところはありますか。
本田氏:一般的な企業ホームページだと、トップページには事業やサービスの詳細や会社概要といったコンテンツを直接掲載するのではなく、各ページにリンクするようにします。しかし、それだとサイト内のページ数が増えてしまい、予算内に納まりません。そこで今回のケースではトップページにコンテンツを盛り込んで、かつデザイン的に破綻しないよう、コンパクトにまとめています。
――ホームページが完成しましたが、感想はいかがですか。
小林氏:事業内容が変わって、当社のお取引先を開拓するために早期に名刺代わりのホームページを持ちたいという要望をしっかり汲み取ってもらえたのは良かったと思います。当座必要な情報がコンパクトにまとめられていて、トップページを一覧しただけで、当社の概要を掴んでもらえる構成にはとても満足しています。
実際にホームページができたことで、一定の信頼が獲得でき、日本での取引先開拓も動きやすくなりました。
本田氏:現在は鉢に苗を植えた状態です。今後は、事例やスキームなどを紹介するページを下の階層に置いていくなど、枝葉を広げていくことができます。ビジネスの成長に合わせて、ここからサイトをどう育てていくかというのも今後の楽しみだと思います。
発注先探しはもちろん、情報収集という面でも発注ナビの利用価値は高い
――あらためて振り返ってみて、今回の発注はいかがでしたか。
小林氏:本田様のレスポンスの速さ、小回りの良さはとても助かりました。いきなり「今日、時間空いていませんか」と打診して応じていただけたことも少なくありません。大きな組織の制作会社だと、難しかったかもしれません。
それから、サイトのドメインについて技術的な質問もさせていただいたのですが、キュアさんの責任範囲でない部分まで、丁寧に教えてもらえました。
本田氏:小林様のレスポンスの速さは当社としても作業を進めやすかったですね。小林様に決裁権があるため、2~3時間以内に決めなければならないといった難しい局面にもご対応いただけたので、とても助かりました。
小林氏:短い納期でお願いしている以上、こちらも時間をかけるわけにはいきません。最優先で判断しました。
――最後に発注ナビを使った感想はいかがでしたでしょうか。
小林氏:発注先を効率的に探すのに最適なサービスだと思います。サイトが分かりやすくまとめられていて、情報の収集という目的でも利用価値が高いかなという印象です。
また、キュアさんだけでなく発注ナビ側の担当者の対応も速かった。結果として、最初に見つけた発注ナビをとりあえず利用してみようという判断が正しかったということですね。
――ありがとうございました。
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