事業拡大に合わせて基幹システムをリプレースするケースは少なくない。しかし、起業時などに小規模で開発した基幹システムを、どのようにリプレースするかは悩ましいポイントだ。「リプレースするからには、安定して開発・運用できる体制を整えたい」と考えた株式会社インターバンクHDでは、発注ナビなどのマッチングサービスを活用。相談先の母数を増やすことで、適切な条件を見極めて発注できたという。株式会社インターバンクHD 代表取締役の佐藤豪氏にお話を伺った。
外貨両替取引の受発注管理システムを全面リプレース。安定運用できる体制へ

株式会社インターバンクHD
代表取締役 佐藤豪氏
―― インターバンクHD様の事業について教えてください。
株式会社インターバンクHD 佐藤氏:当社は2005年に創業し、外貨両替事業を手掛けています。優良レートでの提供をモットーに、店舗に直接訪問いただくお客様のほか、遠方のお客様にも多くご利用いただいており、インターネットでの注文件数はのべ15,000件、規模にして30億円を超えるまでになりました。
―― 今回発注ナビへご相談したのは、どのような案件でしたか。
佐藤氏:受発注管理システムのリプレースです。外貨両替取引を扱うシステムで、日本円から外貨への両替(購入)、外貨から日本円への両替(売却)の流れや、それぞれの在庫などを管理します。
既存システムはWordPressをベースに開発したシステムを活用しており、知り合いのエンジニアに依頼し、開発してもらっていました。そのエンジニアはとても優秀で、フレキシブルな対応をしてくれていましたが、一人ですべての開発を行っていたため、複数人で役割分担してシステムを運用する仕組みや体制がありませんでした。
結果、そのエンジニアがほかの案件に対応している最中は、こちらの機能改修に手が回らず、納期がずれ込むなど、業務にも影響が出ていました。また、会社の基幹となるシステムを一人のエンジニアしか対応できない状況も避けたいと考えました。
事業規模が拡大し、スタッフやお客様が増える中で、システムを切り替えて課題を解決した方がよいと、リプレースを決めました。
マッチングサービスで相談先の“母数”を増やし、本質を見極める
―― 発注ナビを利用するまでの経緯をお聞かせください。
佐藤氏:はじめに付き合いのあった開発会社に相談したところ、スクラッチ開発をした方がよいだろうとのアドバイスをもらいました。そこでもらった見積もりがかなり高額で、もう少しコストを抑えて頼めないかと開発会社を探すことにしました。
とはいえ、ほかに知っている開発会社はありません。クラウドソーシングサイトの存在は知っていましたが、同時に、フリーランスなど個人規模のエンジニアを紹介されるケースが多い印象もありました。今回はシステムの開発・運用体制を整えるためにも、できれば業界歴が長く、一定以上の規模がある法人へ依頼したいと考えていました。
そんな中、知人から開発会社のマッチングサービスがあることを教えてもらい、最初は発注ナビ以外の別のサービスを利用しました。そこでは5社ほどとやり取りを行い、見積もりももらったのですが、その金額にかなりバラツキがあり、結局、適切だと思える会社を選びきれませんでした。そこで、相談先の母数を増やせば金額も平均が見えてくるだろうと考え、違うサービスも試してみようと発注ナビに登録しました。
―― 発注ナビからは5社紹介しました。
佐藤氏:発注ナビ経由でやり取りした5社は、見積もりの金額も大きな差がなく、おそらく適切な価格だろうと思われるところに落ち着きました。また、当初はこちらにITの知識がなく、開発会社の話を聞いてもピンとこないところがありましたが、多くの会社と話をする中で徐々に知識がつき、いろいろな点がクリアになってきました。
特に、発注ナビに登録しているオフショアの開発会社には「開発は海外で行うものの、プロジェクトマネジメントは日本国内で担当する」といった会社も多く、コミュニケーションがスムーズで、「海外での開発」という点に不安や懸念を感じなかったことが印象的でした。
会社として体制が整えられる企業に発注。費用面はもちろん、誠実さも決め手に
―― ご紹介した会社の中から、発注先は決まりましたか。
佐藤氏:発注ナビから紹介された5社のうち1社に決めました。見積もりの価格が適切だと思う範囲から大きく外れておらず、従業員数が20~30名ほどで、資本金や業界歴などからも一定規模の法人として事業を行っていると判断できたことが決め手です。
それから、面談の機会を多く設けていただくなど、営業の方の誠実さにも魅力を感じました。たとえば、開発にあたっては、機能を一つずつ洗い出し、それぞれの費用がいくらになるかなど、見積もりについてもしっかり説明がありました。機能についても「具体的にどう使うのか」といった細かい確認があり、こちらからの質問にも丁寧な対応でした。
また、契約後すぐに、副社長をはじめ担当者数人で複数回オフィスまできていただきました。こういったところも印象が良かったです。
新システムをベースに、自動化・無人化、ハードウェア連携などを進めたい
―― 今後の予定をお聞かせください。
佐藤氏:2025年4月から開発が始まり、11月末のリリースに向けて作業を進めています。新しいシステムが完成したら、これをベースに業務自動化や無人化なども進めたいと考えています。また、店舗では計数機なども多く使いますから、そういったハードウェアとの連携も視野に入れています。
―― ありがとうございました。
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