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スマホ片手に現場で計測から3Dモデルの作成まで!大幅な業務効率化とコスト削減を実現する「Scanat」。既存システムとの連携もご相談ください――nat株式会社

nat株式会社の扉画像

GPSやカメラ、モーションセンサーなど、現在、スマホにはさまざまなデバイスが搭載されています。近年、ハイエンドのスマホを中心に搭載されているものにレーザー光線により測距が行えるLiDARがあります。このデバイスに着目し、スマホを利用した高精度な計測&図面作成サービス「Scanat」を展開しているのがnat株式会社です。
もともとシステム開発を得意としている同社が提供するScanatは、単に業務の効率化や人手不足対策のみならず、建築、リフォーム、住宅設備、インテリア業界などのビジネスを変革する可能性を秘めているといいます。今回、nat株式会社の営業統括部 部長の若狭僚介氏にScanatについて詳しくお話を伺いました。

 

専用機器の難しい操作なしに、スマホで計測できるから人手不足も解消可能! 図面作成までトータルにサポートする「Scanat」

―― 御社ではScanatというアプリをリリースしていますが、どういうものなのでしょうか。

nat株式会社の若狭僚介様

営業統括部 部長 若狭 僚介氏

nat 若狭氏: はい。Scanatはデジタル空間の構築により、空間に関するコミュニケーションを円滑にするアプリです。具体的にはスマホに搭載されているLiDARセンサとカメラを使用し、高精度な3Dモデルを作成して、アプリ内で3Dモデルの任意の箇所をmm単位で計測できるようにするアプリです。3Dモデル化することで測り忘れを防止し、同時に写真も撮影しているので、写真でも確認を可能としています。従来の計測方法よりも正確に、漏れ無く記録ができるのが特長です。

LiDAR(Light Detection And Ranging)は、レーザー光を照射し、その反射光を光センサで捉え、得られた情報を基にして、対象物までの距離や対象物の形などを計測する技術で、以前からこのLiDARを使った測量はいたるところで使われてきましたが、それは専用デバイスで提供されるのが一般的でした。それが近年、スマホやタブレットにも機能として搭載され始めたため、これを利用し手軽に使えるサービスをご提供できないものかと考え、誕生したのがScanatです。

 

―― どういうシーンでの利用が考えられますか。

若狭氏: まずは計測アプリとして、工務店様、リフォーム会社様、建設会社様など建築関連の現場での利用が考えられます。

工務店様では、スタッフがメジャーとカメラ持って現場に足を運び1時間~2時間かけて寸法を図って、写真撮影まで行います。現場では施主さんとの会話が長引いたり、滞在時間が限られている場合もあり、うっかりすると必要な部分の測り忘れ、写真の取り忘れなども起こりかねません。

そうした多岐にわたる作業を行わなければならず、これまではこうした計測業務を経験のある人を中心に任せてきました。この業務をパートやアルバイトの方でも行えるようになれば、建設業における人手不足の解決にもつながると考えています。

それ以外にも民間ならば不動産業界やインテリア業界、官公庁ならば消防署や警察署等にも現場の記録という点でニーズが見込まれます。

 

―― これまで専門知識が必要だった業務に、他の人を割り振ることが可能になるため、人手不足を解消できるというわけですね。

若狭氏: はい。まず、計測スタッフ育成にかかるコストの削減につながるはずです。また、LiDARは5~7メートル届くため、たとえば高所の計測をしなければならず、これまで2人1組みで出かけていたような現場のいくつかは、1人でこなせるようになります。そこも作業の効率化につながるのではないでしょうか。

 

小規模事業者様でも導入しやすいリーズナブルな料金も大きな特長。工務店様、リフォーム業者様をはじめ、さまざまな業種・業態でご利用いただけます。

―― Scanatでは測量以外にどのようなことができますか。

若狭氏: 計測はもちろん、面積計算、写真の記録、図面作成など幅広く対応しています。また、撮影したデータの拡張子を変更し外部に出力することが可能です。

実務においては計測後の図面作成が大変なのですが、ここまでScanat側でサポートすることで、建築業界における受注前の工程、すなわち見積や提案のための基礎データ作成を、大幅に効率化することができます。

図面作成の機能も複数あり、簡易図面を作成する「間取りスキャン」ならばデバイス本体内で作成・出力することができ、詳細図面を作成する「ノーマルスキャン」の場合は、弊社サーバを経由してご依頼いただくことで、約2営業日ほどで仕上がります。

 

―― Scanatの競合サービスは存在するのでしょうか。また、競合に対するアドバンテージはどこでしょうか。

若狭氏: 専用の機材を使うものなどはいつくか競合は存在しますが、Scanatは専用の機材を必要としません。LiDARを搭載したiPhoneやiPadがあれば利用できます。LiDARを搭載した機種としては、iPhone 12Pro以降、iPhone12 Pro Max以降、iPad Pro第3世代以降などがあります。これにより初期導入コストもかなり低く押さえることができます。

また、撮影代行などの料金は1回当たり5万円〜10万円というのが相場です。これだと小規模な工務店やリフォーム業者だと、なかなか手が出せません。その点、Scanatは月額1万円から何度でもご利用いただけます。こうしたコストメリットはScanatの大きな特長の1つです。

ちなみに2023年9月現在、Scanatの1IDあたりの利用料は月額12,000円ですが、年間契約では年額120,000円(月額10,000円換算)になります。その他各種機能が充実した上位プランもご用意しております。

計測精度の面、セキュリティの面にも注力しており、プライバシー性の高い住宅データ等を扱うことからデータの保護については特に徹底しています。

 

Scanat

 

―― 現在、Scanatの利用動向はどのようになっていますか。

若狭氏: 2022年1月末にリリースして、お陰様で1年9カ月で累計300社以上にご採用いただいております。

当初は、今後全国的にリフォームのニーズが増えていくことを考慮に入れ、ターゲットとしては会社希望の小さい地場の工務店様やリフォーム業者様を想定して開発しました。

しかし、実際に蓋を開けてみると、中堅建設会社様なども多く、中には大手ゼネコン様もいらっしゃいました。

また、新たにリフォーム業に参入される会社様も、普通のやり方では勝てないということで新規ツールを利用し業務の効率化や、コスト削減の目的でご利用いただいているのだと思います。

 

―― Scanatの存在を知れば、利用したいという業者様は増えそうですね。

若狭氏: はい、簡易な間取り図は端末内で作成できますから、たとえば飲食店や美容院等の店舗物件の内覧時も、Scanatを利用すれば図面から席数の目安を算出して、客単価を掛けることで、その店の売上をある程度見積もれるでしょう。

また、インテリア業者なら、家具や装飾品を搬入・設置するスペースがあるかどうかなどを簡単に測定することができます。

いずれにしても当社の目下の課題は、業界を問わず、Scanatの周知をこれまで以上に進めていくことだと考えています。

 

個社に合せたカスタマイズ、他のシステムとの連携・統合などもご相談に応じます。Scanatで養った知見を活かした、クラウド型サービスの開発などもご相談ください。

―― 御社ではお客様から発注されたシステムの開発も行っていらっしゃいますか。

若狭氏: はい。弊社は住宅関連産業の課題を解決するサービスを企画・開発・提供する会社です。専門性の高い最先端技術を手軽に使えるようにすることで、あらゆる人が住環境の課題を解決できるよう取り組んでおります。

ビジネス上のさまざまな課題を解決したいというお客様からのご相談を広く受け付けており、業務設計+開発による業務フローの改善、コスト削減なども行います。

 

―― Scanatをからめた開発などもお願いできるのでしょうか。

若狭氏: お客様からのカスタマイズのご要望にも別途ご対応する用意がございます。また、Scanatで取り込んだ3Dスキャンデータを、別システムで利用したり、業務フローに組込んだりといった、システムインテグレーションのご要望にもお応えします。

たとえば、アプリそのもののセキュリティ、あるいは認証方式、アップロード方法、クラウド環境に何を使うかなど、個社ごとのポリシーに合せた提供も可能です。

システム開発においての開発スピードの早さも当社の特長の一つです。Scanatもリリース以来、マイナーアップデートを高頻度で行っており、メジャーアップデートもすでに3回行っています。このような、アプリを開発してアップデートしていくスピードは、そのまま他のシステム開発にも活かされています。

また、クラウド型のサービスを展開したいと考えていらっしゃるお客様も、開発先はぜひ当社をご検討ください。当社には、すでにScanatで自社サービスを展開している実績があります。既存のビジネスをどのようにSaaS型のソフトウェアに統合していくかといった部分に、当社の経験値が大いに活かされるはずです。

 

ますます広がるScanatの可能性。付加価値を備え、さらに使いやすいサービスへと進化!

―― Scanatの今後の展望をお聞かせください。

若狭氏: Scanatはまだまだ発展途上です。今後は図面の自動変換、3D設計、自動見積など、目的に応じた機能を付加することで導入のハードルを下げ、すそ野を広げていくことでより広い層にアプローチできるのではないかと考えています。

また、お客様がScanatで蓄積していったデータをどのように活用していくか、といった部分もサポートしていければ、と考えています。Scanatで蓄積した住宅データを調理して、ビジネスに活用することができれば、単に測量や図面作成という業務単位の効率化にとどまらず、ビジネス全体の効率化や新たなビジネスの展開などにもつながります。

Scanatのさらなる進化にご期待ください。

 

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