豊富なシステム開発実績を持つ日本人マーケターと、日本の商習慣を深く理解するベトナムエンジニア。このグローバルチームで他社にない価値を提供している株式会社Nowtas Japan。同社ではお客様の立場で開発にあたることを信条としており、リリース後の活用やマーケティングまで見据えた検討を行う重要性を説いています。その理由や考えについて同社代表の小松 奈央氏とベトナム開発チームでPM(プロジェクトマネージャー)を務めているフォン氏にお話を伺いました。
具体的な構想を描かず進めると、思わぬ壁にぶつかる
―― まずは、ベトナム開発チームを有している御社の事業内容や特徴などをお聞かせください。
Nowtas Japan 小松氏 当社はベトナムにあるNowtas Vietnamの日本法人として、マーケティング・コンサルティングとWebサービスや業務システム開発などを手掛けているシステム開発会社です。ビジネスの目的や業務フローといったビジネス要件を整理し、最適な形でシステムに落とし込むご提案を得意としています。
またベトナム開発チームとの徹底した意識の共有を図ることにより、コミュニケーションや品質面にご不安を持たれることなく高い技術力とコミット力で、コストパフォーマンスの高い開発を実現することができます。
―― 御社はこれまで多くのシステム開発の実績がありますが、お客様のご要望を受ける中で気になっている点があると伺いました。
Nowtas Vietnam フォン氏 私はベトナム開発チームのPMを務めていますが、お客様からのシステム開発のご要望を受けて特に感じることは、IT/デジタル化にあたり「やりたいこと、目的がはっきりと描けていない」「リリース後の活用まで考えることができていない」ケースが多いことです。また、具体的に構想は描けていないものの、逆に予算はしっかりと定められている場合もあります。本来であれば、目的を明確化しないと予算を決めることはできないはずで、こういったケースはあまり良くないことであると思っています。
―― 具体的にはどういった問題点があるのでしょうか。
小松氏 実は開発するだけならそこまで費用は掛かりません。当社がマッチングサービスを作ろうと思ったら、規模にもよりますが150~200万ほどで開発できてしまいます。ただ、そこからマネタイズをしようとなったら、「どういう事業計画を立てたらいいか」がセットになってくるはずです。顧客を一人獲得するのにいくら掛かって、千人集めるにはどれくらい費用が掛かるか、そういった様々な試算を行っていくと、開発費よりも大幅に高くなる。目的が明確化していない、リリース後の運用面まで考えることができていない中で進めていってしまうと、そこで「あ、まずいな」「どうしよう…」と壁にぶつかってしまいます。
言われた通りに開発する、で受けてしまう開発会社もいらっしゃるかもしれませんが、結局それってお客様のためにはならないと思うんです。

Nowtas Vietnam 開発チーム
マーケティングスキルを生かし、サービスの構想段階や既存事業の見直しまでサポート
―― では、システム開発にあたってはどのようなことが大切になるのでしょうか。
小松氏 何より、マーケティングまで見据えた開発が重要です。私はシステムエンジニアとして務めた後、キャリアチェンジし長くマーケティング分野に携わっています。データ分析に知見があって、システムもマーケティングも一気通貫で理解しているからこそ、ビジネス要件から整理し、適切なシステム要件へ落とし込むプロセスを熟知しています。
例えば、あるお客様から「マッチングサービスを開発したい。自分たちが持っているアセットはこういうものがあるから、それを利用してAとBをマッチングさせたい」というご要望をいただきました。
通常であれば「分かりました」と開発を進めてしまうケースもあるかもしれませんが、当社では「本当にそこに市場はあるのか」「ターゲット設定は問題なく出来ているか」を確認し、ユーザーリサーチもしっかり行った上で、それであれば「こういったターゲットに対し、こういった訴求をしていくといい」と定義をしてプロジェクトを進めるかどうか、そこから決めましょうというご提案を行いました。言われたものだけ作るのではなく、こうしたマーケティングスキルを生かしたご提案を行っていることが皆様にとてもご評価いただいています。
―― リリース後の具体的な活用やマーケティング面まで考えて検討することが大切なんですね。

Nowtas Japan
代表 小松奈央氏
小松氏 そうですね。開発したはいいものの、作って終わりになってしまう不幸せなプロジェクトもたくさん目にしてきました。「これって儲かるんだっけ」「何のためにやってるんだっけ」と。なので、検討した上でやっぱり開発しない、という判断になっても良いと思います。そこも含めてご一緒に考えられればいいですよね。
「こういうサービスを作りたい」というご依頼をいただいて、そこから集客設計などもできますが、もっと手前の段階、サービスの構想段階でアイデアが欲しいとか、道筋が良いかどうかを検証したいなど、どのようなフェーズからもお手伝いすることができます。
新規事業を検討される段階でご要望があれば、新規事業のステップである市場調査であったり環境分析であったりをして、まずは事業を見極める所から始める。その後にターゲティングやポジショニングなどで市場を定めた上で、やっと4P分析と言われるようなプロセスに進む。「どういったプロモーションを行って、どういったサービスを開発して…」といった具体的な手法に入っていきますが、当社ではその一連の流れをすべてお任せいただけます。
また、既存事業ですでにWebサービスがある場合の見直しや改善のご相談もお受けできます。今のユーザーをどういったターゲットとして捉えているかの現状分析であったり、そこからGoogleアナリティクスの分析や、お客様がいれば実際のお客様の声を拾ったりして、めざしたい姿や目標と現状のギャップを分析。そこから課題を洗い出して、具体的にどうしていくべきか、のご提案につなげていきます。
「想定していなかった」を防ぐため、ヒアリングで目的を明確化
―― お客様のご要望を形にする上で、御社として特に力を入れていること、御社ならではの強みとはどういったことでしょうか。
小松氏 やはりまずは「何をしたいか」の目的を洗い出すヒアリングの工程がとても重要です。そこがズレてしまっていると、市場調査をしても間違った方向に進んでしまう。まずはシステム開発で何を実現したいのか、考えていらっしゃる方のビジョンや構想をしっかりお聞きする。やろうと思われた背景が必ず何かあるはずなので、そこをヒアリング時にしっかりと理解することが大切だと考えています。
また実際に開発を行う際も、フォンさんのベトナム開発チームがお客様のビジネスモデルを正確に理解した上でご担当いたします。

(右)Nowtas Vietnam フォン氏
フォン氏 私は日本に留学していた経験があり、そこで日本人の勤勉さや人当たりの良さを知って「日本のクライアントに満足していただき、日本の発展に貢献したい」と考えるようになりました。日本で長く勤務した経験から、日本独自の商習慣や日本企業のビジネス背景まで深く理解しているので、私たちベトナム開発チームはお客様のビジネス背景までしっかりと理解した上で開発にあたっています。コミュニケーションミスや仕様の取り違えなどは殆どなく、本当の意味でのコストパフォーマンスや品質の高さにつながっていると自負しています。
ベトナムエンジニアはマーケティングで必要不可欠とされる多大なデータ処理を得意としています。また英語も得意なメンバーが多いので、世界で使われているツールから最適なソリューションを選択してマーケティングのシステム開発に活かすことが可能です。
小松氏 あとは、私のこれまでの経験をもとにマーケティングスキルを活かしたUI/UXのご提案を行えるのも特徴ですね。例えば業務で使用するシステムで言えば、ビジネスモデルを深く理解した上で業務フローに則ったスムーズな設計を行う。一般ユーザー向けのWebアプリケーションなら、カスタマージャーニーを作成して行動や思考、感情などを分析。利用に至るまでのシナリオを想定しながらUI/UXを設計することで、負荷なくご満足いただけるデザイン、ユーザー体験を実現することができます。
―― 先ほど「言われた通りに開発するのではお客様のためにならない」というお話がありました。お客様にとってどのような立場でいることが大切だとお考えでしょうか。
小松氏 言われたことをやるだけでは、私たちの価値がないと思っています。お客様のマーケティング部門の立場で、いわばパートナーとして色々な意見をお話し合えることが大切です。ヒアリングにおいても100%すべてをお話しくださる訳ではない。その時には思いつかなかったお考えも必ずある。お客様から1聞いた時に、それぞれの点を線にした上でご提案できるかどうかも大事。そういう意味ではこれまでの経験を生かせている部分はありますね。
私自身、色々な会社を渡り歩き、フリーランスとしても様々な会社に携わる中で、多種多様な業務を見てきたので、ある程度業務フローが想像できる。例えば、システム開発においてよくあるのが、言われた通りに作ってお客様に見てもらったが、「これが足りなかった」「この想定は無かった」といったケース。これは出来る限り事前に防ぎたいので、要件定義の段階で「ビジネスをこうやって回していきたい」といったお話もできるように、これまでのノウハウを生かしてサポートできたらと思います。
実現したいことをお気軽に相談して欲しい
―― システム開発においてはマーケティングまで見据えた検討が重要だと分かりました。ただ「具体的に何をすればいいか分からない」「どの会社にどんな相談すればいいかも分からない」という発注者様もいらっしゃいます。そういった発注者様はまず何から始めればいいでしょうか。
小松氏 何をしたいのかの目的と、何を課題に感じているのか。それを箇条書きでもいいので書き出してみる。目的や目標を明確にすることがとても大事です。実際に課題を洗い出してみると、そこには目標とのギャップが生まれる。それを埋めるにはどうすればいいか。目的も分からない、ということでしたらそこを一緒に定めていくお手伝いをいたします。
フォン氏 まずは考えていらっしゃることをお気軽にお話しください。もしかすると想定よりも安価に開発できてしまうかもしれません。まずはやりたいことを聞かせて欲しいと思います。
―― 最後に今後の展望をお聞かせください。
フォン氏 当グループの責務は「持続可能な社会構築への貢献」です。お金を稼ぎたいからビジネスをやるのではなく、社会にこういう需要や問題、課題があって、それらの解決のためにビジネスをする。持続可能なビジネスの新しい形をめざしていきたいです。
小松氏 お客様のビジネスが成功するための力になりたいと考えています。会社のテーマとしてマーケティングとシステムがある中で、お客様のビジネス拡大のためにITでやれることはもっとたくさんあるはず。お客様のビジネス発展のための力になれたら嬉しい限りです。