システム開発に特化したBtoBのマッチングサービスとして利用できる発注ナビだが、新規事業の立ち上げやサービス開発を進める際のアイデア実現のための発注先探しに利用するケースもある。運送業の会社に勤めながら、業界の課題解決をテーマに大学院で経営管理(MBA)を学んだ大倉直人氏もその一人だ。卒業論文に代わる事業計画の作成で、物流・運送業が直面する課題の解決をテーマに設定し、教員の方や同期学生とセッションを重ね、自らのアイデアをブラッシュアップしていった。その過程で発注ナビをどのように知って活用したのか、そして開発会社とのコミュニケーションを通じてどのような効果が得られたのか、お話を伺った。
高校生向けリクルートサイトではなく、進路指導を行う先生向けマッチングサービスで事業化を目指す

ビジネス・ブレークスルー大学大学院
修了生 大倉直人氏
―― 大倉様のご経歴と、発注ナビのご利用に至った経緯について教えてください。
ビジネス・ブレークスルー大学大学院 修了生 大倉氏:もう十数年ほど前になりますが、5年ほどシステム開発会社に勤めた経験があり、その後転職して現在は運送業の経営管理部門に所属しています。現在の会社勤務を続けながら、日本初のオンラインMBAとして知られる『ビジネス・ブレークスルー大学院』に入学し、経営管理専攻科の修士課程を修め、2024年9月に卒業しました。
修士課程の2年目には、卒業論文の代わりにITを活用した事業計画を提出することになっており、私は『物流・運送業と高校の先生をつないで高校生の就職を支援するマッチングサービス』の事業を考えました。担当の先生や同期生たちと幾度となくセッションを重ねながら精度を上げていく中で、マッチングサイトで考えている新しいアイデアや機能をどのようにして実装するのか、実装時はどのくらいコストがかかるのかなどを現実的に見極める必要に迫られました。
私は以前、開発業務に携わった経験がありましたが、最新の開発環境や技術トレンドの変化に対する知識が不足していると感じ、実現可能性を専門家に確認したいと考えました。そのため、2024年7月に発注ナビへ相談しました。
―― 事業となるマッチングサービスの特徴や、考案に至った背景や理由についてもお聞かせください。
大倉氏:私自身、運送業の経営管理に携わる中で、ドライバーの高齢化が進み絶対数も不足している現状に危機感を抱いていました。一方で、物流・運送業は他の業界に比べ高卒の給与条件が良いという特徴があり、さらに最近では福利厚生も大幅に改善して働きやすくなっています。よって、高卒人材の就職先としてもっと積極的にアピールすることで、課題解決の一助になるのではないかと考えました。
そのためのソリューションとして今回新たなプラットフォームを考えたわけですが、このサービスの対象は高校生ではなく進路室などの先生としているのが最大の特徴です。事前の100名近くの高校生および進路指導教員へのアンケート調査で、高校生の就職先選定には進路相談室の先生が深く関わっていることが分かり、高校生自身が物流・運送業の就職先を選ぶリクルートサイトではなく、進路指導に携わる先生方に対してさまざまな企業の情報を提供し、生徒それぞれに合わせて最適な選択肢を提示できるよう支援するサービスを目指しました。
『開発会社とつながる便利なサービス』として、発注ナビは大学院でもポピュラーな存在に
―― 発注ナビについてはどこで知りましたか。
大倉氏:最初は、開発会社にいる知人に相談しようとしましたが、お互い忙しく時間がかかりそうだったので諦めました。勤務する会社内で新規事業を考えているという方なら、社内の情シス部門に相談することができますが、私の場合は、業界の採用課題の解決策を模索する中で、特に相談できるツテもありませんでした。そんな時、大学院で同じ教授が担当する一期上の先輩が発注ナビのことを教えてくれました。
その先輩も卒業研究の新規起業で活用されていて、スムーズに開発会社を見つけた経験がありました。私の同期を中心に開発会社を探すことができる便利なサービスとして認知されていったと思います。
事業計画の提出期限が迫っていたこともあり、もう一つ別のマッチングサービスと併せてWeb上で相談登録しました。
―― 発注ナビへの相談後、進展はいかがでしたか。
大倉氏:登録後当日中に発注ナビの担当者から電話をいただき、ヒアリングを経て翌日には6社をご紹介いただきました。もう一つのマッチングサービスもほぼ同数の紹介があったと記憶しています。Web会議で打ち合わせをしながら、レスポンスやコミュニケーション力、技術力などの観点で絞り込んでいき、国内のシステム開発会社とネパールのオフショア開発会社の2社が最終候補として残りました。私が求める要件や機能に対する技術的裏付けという点で、技術力・コスト・対応の柔軟性を考慮し、最終的にTAI株式会社を選定しました。
別のマッチングサービスの方は、紹介数こそ同じでしたが、実際に打ち合わせをしてみての満足度が低く、最終候補には1社も残りませんでした。ただ、並行してこの事業の資金調達について複数のアドバイザーに相談をしていたのですが、融資実行の明確な回答が得られず、卒業と同時に一旦ペンディングとなりました。
発注ナビに加盟する開発会社のレベルの高さや、迅速な紹介を支える『裏方の存在』に感銘を受ける
―― 最後に、今後の計画や発注ナビを利用しての感想・評価などあればお願いします。
大倉氏:今回の案件はペンディングとなりましたが、物流・運送業の課題解決に貢献できる新たな手法を模索し、市場のニーズや実現可能性の検証を進めています。資金調達の方法を再検討しながら、事業化の実現を目指しています。
大学院では先生や同期の仲間が一緒に考えてアドバイスしてくれたおかげで、背景から財務計画まで70ページ近い事業計画をまとめあげることができました。事業計画の作成は初めての経験で大変でしたが、自分自身の世界を拡大することができ、良かったと思います。
発注ナビに関しては、紹介いただいた開発会社のレベルもさることながら、スピード感をもってそれを実現する運営チームの手厚いサポート体制に驚かされました。
ヒアリング時のやりとりもそうですが、紹介後もきめ細かくフォローが入り、発注ナビのサポートチームがヒアリングからマッチング、フォローアップまで迅速に対応してくれたため、一緒に利用した別のマッチングサービスと比べても、サービス品質の差を感じました。
―― ありがとうございました。
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