アプリ開発やWebサイト制作などを外注する場合、開発・制作担当者の選定が重要であることはいうまでもない。選定においては、「どの程度のコストでできるのか」「相手が強みとする技術力、体制、リソース」といった点に目が行きがちだが、人間性まで含めた担当者同士の相性も重要なポイントの一つだ。小規模な事業者間の案件の場合は、特に意識しておきたい。
兵庫県で進学塾を運営する株式会社松誠館は、既存のホームページリニューアルに際し発注ナビを利用。複数のWeb構築会社と対面で打ち合わせを行い、代表者の世代が近く、リニューアルの方向性や考え方など共感できる部分が多かった株式会社リテンションを選定した。じっくり相性を見極めた業者選定により、まさに“あうんの呼吸”でスムーズなリニューアルサイト公開を実現した経緯について、松誠館の取締役A氏、リテンション代表取締役の岡座伸司氏に詳しく伺った。
新規校開設にあたり、ホームページをリニューアル
―― 松誠館様の進学塾について教えてください。
株式会社松誠館 A氏:長年大手進学塾で講師を務めてきた経験を元に、生徒&保護者ファーストの理想の進学塾を目指して2015年に設立しました。「勉強はラクしてできるものではなく、地道に取り組み続けなければならない厳しさもある」という本質をしっかり伝えていきたいという想いを軸として、現在、武庫之荘校(尼崎市)と岡本校(神戸市)の2校で、講師4名が約40名の生徒の学習指導にあたっています。

株式会社松誠館
取締役 A氏
―― 松誠館様のホームページの役割やリニューアルの背景をお聞かせください。
A氏:設立以来は武庫之荘校1校で運営してきましたが、その後教室を追加する計画が持ち上がり、コロナ禍を経て2025年4月に岡本校を開校することになりました。それに合わせてホームページをリニューアルすることにしました。
設立当初のホームページは、フリーランスの知人に依頼して制作しましたが、その後エンジニアとしてスキルアップして業務内容も変わっておられたので、今後を見据え、新たに外注先を探すことにしました。
ホームページの役割は、目下のところ、生徒やそのご家族が各校の地図情報を確認したり、各校からのお知らせを掲載したりがメインとなっており、ビジネス拡大に向けて生徒獲得を目指す大手進学塾のホームページとは用途が異なります。今回のリニューアルでもそこは変わらず、あくまで既存ホームページの内容をベースに、岡本校のページを追加しつつ、全体的に少しデザインをスッキリさせる方向でリニューアルを考えました。
インターネット検索で上位表示された発注ナビに可能性を感じ利用
―― 発注ナビの利用は今回が初めてでしょうか。
A氏:はい。手始めに「ホームページ制作」でインターネット検索をかけたところ、発注ナビが上位表示されその存在を知りました。最近は新しい便利なサービスが次々と登場していて、私も中古車の相見積もりサービスなどを利用したことがあります。複数の業者を紹介してくれる発注ナビについても、直感でこれは良さそうだと思いすぐに相談登録しました。結果的に、少ない工数と短い時間で、理想的なWeb制作会社と巡り会うことができました。発注ナビに相談して正解だったと思います。
―― 発注ナビからは、4社をご紹介しました。
A氏:2024年10月に相談登録をし、電話でのヒアリングを経て、4社ご紹介いただくまであっという間に進みました。ビジネスとしてお願いする上で、個人的に対面での打ち合わせは欠かせないと思っていたのですが、4社のうち2社は距離的なこともあり、リモートでの初回打ち合わせになりました。対面で初回打ち合わせができた2社が最終候補に残り、最終的にリテンションさんを選定しました。
―― リテンション様を選んだ決め手を教えてください。
A氏:費用面と信頼感でしょうか。リテンションさんの社長は私と同世代で、実際にお会いしてお話をして、お人柄を含め、この方なら安心して任せられるという印象を抱きました。「シンプルで分かりやすいのが一番」という考えも私と一致していましたし、見積もりの金額が最もリーズナブルだったことも決め手です。
私はこれまで、「レスポンス重視」による成功体験が多いのですが、今回、当方へのアプローチや対面での打ち合わせに関するレスポンスは、すべてリテンションさんが1番早かったです。その後の進行においても、気兼ねなくコミュニケーションを取ることができ、メールよりも電話で会話をしたい私にとって、本当に良いパートナーに巡り会うことができたと感謝しています。
空きリソース対策として発注ナビを利用、過去の成約率は3割超!

株式会社リテンション
代表取締役 岡座伸司氏
―― リテンション様の事業について教えてください。
株式会社リテンション 岡座氏:私は20年近くWeb制作の業界で経験を積んだ後、2021年に独立してリテンションを立ち上げました。実績のある会社でディレクションや営業を担当していたのですが、業容が拡大していくに従い専業化が進み、継続的にお客様と関わって成果を共有することが難しくなったのが起業のきっかけでした。社名のリテンションとはもともと“維持継続”を意味するマーケティング用語なのですが、「お客様を長くサポートしながら、互いにビジネスを成長させていきたい」という想いを社名に込めたことが由来です。現在は5名のスタッフで、単にWebサイトを制作するだけでなく、SNSの活用やメディアミックス戦略など、成果につながる提案にも力を入れています。
―― 今回エントリーした理由や提案のポイントを教えてください。
岡座氏:弊社はリソースに余裕が出た時の営業手段として、2024年秋から発注ナビを利用しています。まだ期間は短いですが、すでに5件以上成約しています。エントリー後の成約率は3割近くで、かなり高いと思います。
松誠館様については、物理的に距離が近かったことと、これまで学習塾のWeb制作実績がなく実績を作りたかったことが理由でエントリーしました。対面での打ち合わせでは、ユーザーに伝えたいことを確実に伝えるために、シンプルで分かりやすい内容や構成の重要性を訴えました。この点で松誠館様と方向性が一致したのが大きかったと思います。
今後は、クチコミによるホームページ流入を問い合わせにつなげられるかが勝負
―― 今後の計画などあればお聞かせください。
岡座氏:松誠館様からWeb広告のご相談もいただきましたが、予算も限られていたので、まずは岡本校のページを追加して全体のデザインなどを刷新することにしました。
今後についてですが、投資対効果を考えると、合格実績や生徒・ご家族の声といった新規コンテンツを追加したうえで、SNSなどで情報発信して連携していくアプローチがおすすめかと思います。このあたりも、引き続き“リテンション”していければと考えています。
発注ナビは、案件受注だけでなく、最新のトレンドやニーズを把握するのにも役立っています。Web制作業界はノーコードツールやAI活用など技術革新が激しく、取り残されないよう相談案件を眺めて勉強させていただきます。
A氏:私たちのような小規模な個人塾は、広告予算が潤沢な大手と違い、クチコミに頼る部分が必然的に大きくなります。今後もリテンションさんと相談しながら、クチコミを介してホームページを見に来られた方に「問い合わせてみよう」と思っていただけるよう、コンテンツを追加するなどブラッシュアップしていきたいと思います。
―― ありがとうございました。
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