原材料の価格高騰や物流コスト増、人手不足、賃金ベースアップなど、製造業が置かれた環境は日々厳しさを増しています。そのような中で、新規に生産管理システムを導入したいというニーズや、古くなった生産管理システムをそろそろ刷新したいというニーズ、他の業務システムと生産管理システムとを連携させることで業務をより効率化させたいといったニーズなども聞かれます。「でも、どこに発注するのが良いのか」と、発注先を決めかねているお客様はいらっしゃいませんか。
株式会社神奈川トスバックは、長年にわたり製造業を営む顧客企業に向け、生産管理システムをはじめとする様々な業務システムを開発してきました。同社は、その豊富な知見に基づいて的確な提案をしてくれる頼もしい存在です。同社のシステム営業部 中戸川 奨氏と松原 知央氏の両名に、生産管理システム開発発注先としての同社の魅力をたっぷりと伺いました。
製造業のお客様に向けたシステム開発で45年の実績。お客様が直面する課題を豊富な知見を活かしながら解決していきます!
―― 神奈川トスバック様は製造業向けのシステム開発に豊富な経験をお持ちですね。
神奈川トスバック 中戸川氏: 私たち神奈川トスバックは、主に製造業のお客様に向けた業務システムの構築ならびに導入支援を行うシステム開発会社です。神奈川エリアは、横浜、川崎、相模原など昔から製造業が盛んな一帯を抱えています。そうしたエリアで45年にわたり、製造業のシステム化をお手伝いしてきたという実績があります。
実際に、化学、金属、材料、機械部品、加工、表面処理、最終製品組み立てなど、ものづくりの上流から下流まで、さまざまな業種業態のお客様の生産管理業務をシステムでカバーしているほか、食品品質検査や物流など、製造業に関連する幅広い業務などもシステムでサポートしています。
―― 製造業における生産管理システムは重要な位置づけなのでしょうか。
中戸川氏: 製造業においては、もともと在庫と生産の調整、それに伴う部品や原材料の仕入れ、歩留まり率など、生産や品質をどう管理するかが経営に直結するため、昔から生産管理をどのように行うかが重要なテーマでした。
加えて昨今では、働き方改革、人手不足、賃金ベースアップ、原材料価格、物流コストの高騰など、新たな課題への対応が求められるため、製造業を取り巻く環境は、ますます厳しさを増しています。
当社では、そうした課題を解決するために、お客様の業務に合わせた生産管理システムをフルスクラッチで一から開発していきます。
生産管理、在庫管理、原価管理などを通じて、お客様の業務をより一層強化し、厳しい時代を乗り越えていくお手伝いをさせていただいています。
古いシステムの置き替えから新規システムの開発まで、何でもご相談ください!
―― それだけ昔からあるテーマならば、多くの製造業ではすでに何らかの生産管理システムを導入しているのではありませんか。
中戸川氏: 生産管理システムは、かなり歴史があるため、すでに何らかのシステムを導入されているお客様もいらっしゃるかもしれません。しかし早い段階で導入しているケースでは、おそらくメインフレームやオフコンと呼ばれる、現在となっては古いタイプのコンピューティング環境で動かしている、いわゆるレガシーシステムであることが多いと思います。中には、システムを操作する端末PCも、置き替えが効かずに、数十年前のものをそのまま、騙しだまし使い続けているというケースもあるかもしれません。
しかし新たに機能を追加したい、あるいは他のシステムと連携を図りたい、というようなニーズが生じた際に、対応が難しかったり、対応できても複雑な構造になり、保守性の低下を招いてしまったり、といったことにもなりかねません。
―― 確かに、拠点間での連携とか、他のWebシステムとの連携などは、やりづらそうです。それに、すでにサポートの切れているOSをネットワークに接続するのは問題です。
中戸川氏: また、現代のシステムではUI/UXも洗練されており、Webアプリケーションのようなユーザーフレンドリーなインターフェースを持たせることも可能で、システム利用についての従業員の教育コスト低減にも貢献できます。
―― なるほど。あくまでもイメージですが、古いシステムだと、ヘルプが充実していなかったり、画面のどこに何を入力するのかが分かりづらく、システム利用の初心者が使うには敷居が高かったりするのではないかという印象があります。
中戸川氏: そうしたことから新しいシステムへの置き替えというニーズもあるでしょう。工場の新設や増床、ラインの増設などのタイミングでシステムを刷新したいというニーズもあるかもしれません。そうした置き替えニーズだけでなく、新規の導入もお任せください。当社は、製造業のお客様のあらゆるニーズに、きめ細かくご対応していきます。
スピーディーかつ高品質な自社内開発と豊富な経験&ノウハウがあるから、すべてを任せられるのが神奈川トスバック!
―― 生産管理システム開発における御社の特徴を教えてください。
中戸川氏: 45年にわたり製造業のお客様に向けたシステムを開発してきた知見が大きな強みです。生産管理の基礎を押さえているのはもちろんですが、長らく同分野で取り組んできたからこそ、製造現場のトレンドの移り変わりも熟知しています。それらを踏まえた上で、お客様にどのようなご提案をしていくか、当社ならではの答えが出せるというのが大きな特徴ではないでしょうか。
また、当社の特徴は外注を使わず、すべて自社で内製化しているところです。お客様からヒアリングした内容を自社内でシステム要件にまとめ、その要件をもとに自社内で設計・開発を進めることにより、要件定義から、設計、開発、テストまでのすべての工程をスピーディーかつ的確に行うと同時に、高品質なシステムを構築することができます。
外部に発注していると、どうしてもコスト高につながりやすくなりますし、外部とのやりとりに時間を要するため納期も長くなりがちです。当社はすべて自社内で開発を行うためスピーディーな開発が行えると同時に、品質も高く保つことに成功しています。
また、すべてを自社内で行っているからこそ、社内に豊富な知見が蓄積されています。
さらに、単体で運用する生産管理システムの開発だけでなく、他の業務システムと連携・連動するシステムの開発も得意としています。現在、何らかのシステムを導入しているが、足りていない部分があるというお客様に向けては、そこを埋めるようなご提案も可能です。
発注企業側の準備は目的を明確にしておくこと!ITの詳しい知識はなくても心配いりません。
―― 発注企業サイドで生産管理システムを発注・導入する際に、どのような準備をしておけば良いでしょうか。
中戸川氏: まずは課題を明確にしておくことだと思います。システムを導入することにより、どのような課題を解決したいのかをハッキリさせておくことが重要です。もちろん課題は1つとは限りません。現場課題をすべて洗い出しておくことが大切です。
システムは業務上の課題を解決するための手段であり、それ自体が目的なわけではありません。システムありきで考えてしまうと、業務が振り回されて、返って効率が悪くなってしまうことにもなりかねません。それでは本末転倒です。
―― 課題というのは具体的なほうが良いのでしょうか。
中戸川氏: 具体的であれば、それに越したことはありませんが、そうでなくても構いません。ノウハウの属人化を解消したいとか、単純に作業を効率化して残業を減らしたいというものでも十分です。
当社はこの分野で45年近い実績があります。その豊富な経験とノウハウを駆使して、お客様の課題を聞き取りながら具体的な解決策に落とし込んでいきます。また課題解決策についても、さまざまな角度からご提案できるのが当社の強みだと考えています。
神奈川トスバック 松原氏: お客様の課題も「機械の管理を徹底したい」「人の管理をしたい」「在庫を適正化したい」「データを一元的に把握できるようにしたい」など、さまざまです。小さな課題から周囲を見まわしていったら、大きな課題が隠れていたということもあります。そうした課題の掘り起こしなども、当社にお任せください。
―― ITの詳しい人が社内にいないのが不安だという発注企業様もいらっしゃるかもしれません。
松原氏: 会社の規模によっては、情報システム部門や情報システム担当者を置いていらっしゃらないというケースも多いかと思います。そうした場合もご心配は無用です。当社がお客様企業の情報システム担当者として動き、社内のシステム要件のヒアリングからお手伝い可能です。遠慮なくお申し付けいただければと思います。
中戸川氏: 当社は単に開発を請け負うというだけでなく、お客様のシステム導入に向けたご相談に対応するコンサル的な動きもしています。業務をヒアリングした上で、お客様にお願いして、実際に現場を見せていただくということも少なくありません。
経営層はもちろんですが、現場の作業者レベルでのヒアリングもしっかりと行い、業務フローに落とし込みます。それをベースにシステムフローにも落とし込んでいきます。お客様は業務フローとシステムフローを並べて見比べられるので、実業務がシステムに置き換わった際のイメージを事前に把握していただけます。
お客様の現場業務に合わせて作り上げるから、各社のものづくりのストロングポイントをそのままに、業務を効率化!
―― 御社はフルスクラッチで一からシステムを開発しています。ところで生産管理システムにもパッケージシステムというものはあるのでしょうか。
中戸川氏: CMなどでも財務会計パッケージシステムは良く見かけます。企業会計は、法律や税制などに則っているため、会計基準は各社で大きく違いません。帳簿の記法も統一されています。したがって会計のためのシステムソフトウェアには、既製品であるパッケージシステムを選んだとしても、それなりに現場にフィットしてしまいます。ちょっとしたカスタマイズは必要かもしれませんが、その範囲で足りてしまうことがほとんどでしょう。
しかし生産管理は、そうはいきません。「製造業」とひとくくりに呼んでいますが、その中身は千差万別。機械製造と食品製造とでは、製造工程はもちろん、製造サイクルもロット数も違います。原材料の管理や流通なども考えれば、まったく異なることは明白でしょう。
業種を絞り込んだ製造業向けパッケージが販売されているケースもありますが、同じ機械製造でも自動車と自転車とでは、まったく違います。さらにたとえ同種の製品であっても、各社のノウハウや製法・工法があるため、生産プロセスは違ってくるでしょう。当然ですが生産管理の方法も、画一的なシステムがすべての現場で通用するわけではありません。
松原氏: 既製品であるパッケージシステムの場合、システムの仕様に、実業務を合わせる必要が生じることも少なくありません。しかし多くのお客様は、製造プロセスに独自のノウハウが活かされていたり、工程を工夫することで高い品質を実現していたりします。それをシステムに合わせて変更してしまうのは、もったいないのではないでしょうか。
当社では、お客様の業務に合わせた形でシステムを構築していきますから、既存の業務プロセスをそのままシステムに置き替えていきます。そのため、各社のストロングポイントはそのままに、システムを導入し、業務を効率化することが可能です。
生産管理だけではありません。周辺システムの開発もすべて当社にお任せください!
―― 生産管理以外のシステム開発も得意とされているのでしょうか。
中戸川氏: 生産管理以外にも各種業務管理システムの開発でも実績があります。たとえば物流業務では、ドライバー契約書や請求書等の作成システム、など、検査業務では、検査証明書や検査結果レポートの発行システムなども手掛けています。
生産管理システムと同時に、他の業務管理システムを導入したいという場合も、ぜひ当社にご相談ください。
たとえば勘定系、会計系のシステムは市販のパッケージシステムを導入することでコストを抑え、生産管理システムはフルスクラッチでイチから開発して、お客様のものづくりのやり方を貫くといったことも可能です。
なお、システム導入と併せて、企業ホームページを刷新したいというお客様も、遠慮なくご相談ください。当社の協力会社にホームページ制作を得意とする企業があります。そうした企業とタッグを組むことで、お客様のニーズをワンストップで承ります。
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