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RFIDとは?RFID導入のポイントや活用事例を紹介

RFIDとは「タグ」と「読み取り装置」の間に電磁波を交信させて、情報を読み取ったり、情報を書き換えたりするシステムです。
さまざまなログデータが数値化されるECサイトでは、人気のある商品などの販売分析は可能ですが、実店舗となるとなかなかデータ収集に苦戦する場面があります。
そんなときに活躍するのがRFID。実際の店舗でもWebと同じような分析・販売促進をおこなうことが可能となります。
 

目次

 

■「RFID」とは

RFID(Radio Frequency Identification)とは、商品などに電子情報(名前、価格、製造年月日など)を入力している「RFタグ」を貼り付けて、読み込み装置の「リーダライタ」で電子情報を読み込むシステムです。
無線電波を用いているので、接触することなく読み込みができます。さらにRFIDは情報の「入力」、「消去」、「書き換え」までおこなうことが可能です。
実際にRFIDが導入されている身近なものとしては、交通系ICカードのSuicaやPASMO、高速道路で使われるETCカードなどが挙げられます。最近では大手回転寿司チェーンのお店でもRFIDタグを皿の裏に貼り、鮮度管理をおこなっています。

 

●RFIDの種類は大きく分けて2つ

RFIDは大きく分けて「電磁誘導タイプ」と「電波方式」の2種類に分類されます。
電磁誘導タイプは、13.56MHzの短波帯(HF帯)の周波数帯で発生する磁界を利用した交信方法です。通信距離はおよそ1メートルで、人体をはじめ、木材やコンクリート、ガラス、紙といった非導電体や水の影響をさほど受けないのが特徴。ラベル型をはじめ、コイン型やカード型、円筒型など、さまざまな形状があるため、商品タグや個人・交通カードに利用されています。

電波方式は、リーダライタ間のデータをやり取りするために電波を利用する方法です。電波方式の周波数にはマイクロ波とUHF帯の2タイプが存在します。電波の指向性や直進性が強いので数メートルの通信ができるのが特徴です。マイクロ波の場合、水による吸収や金属による反射などの影響が出ますが、UHF帯のなかには、非伝導体や水の影響が少ないといわれています。無線LANやBluetooth、電子レンジとの混信も考えられるため、導入前の検証は必ず必要です。

 

■RFIDを導入するメリットはなに?

これまで商品のタグ(バーコード)を読み取る際には、1つずつスキャンしていくタイプが主流でした。商品を動かしながら1つずつ読み取るため、状況によっては読み取り漏れが発生するケースもあります。しかし、RFIDは電波を用いるため、商品のタグを一括スキャンすることが可能で、大幅な時間短縮につながります。
また、距離に関係なくタグが読み取れるのも大きなポイントです。例えば、バーコードの場合には高い位置にある商品は脚立を使わないと読み取れないという場面も多々あります。しかし、RFIDでは遠くのタグも読み取れるため、脚立の使用は必要ありません。
さらに箱の中に入っているタグも読み取り可能です。箱を開ける手間が省けるため、スムーズに作業を進めることができるでしょう。このほか、タグそのものが汚れていたり、テープが張り付いていたりしても読み取れるのが魅力です。タグの保存環境・使用環境が悪い場合でも安心して導入できます。

 

■RFIDにおける動向と活用事例

RFIDは当初、単価の安い商品1つひとつに貼り付けるのは難しいといわれていました。「タグが1個1,000円以上と高価」、「無線タグが大型」といった理由があったからです。しかし、2002年に米国のウォルマートがそれぞれの商品にICタグを付け、管理することを発表。その発表に伴い、RFIDの導入実験は次々に行われました。ICタグの単価も下がったため、現在では国内の小売店でも導入されています。

 

■ユニクロのケース

国内外に展開するユニクロは、全店(約2,000店舗)においてRFIDタグの導入・運用しています。初期投資は数百億円ともいわれていますが、導入したことで在庫管理時間を短縮されたそうです。以前は、「1つひとつの商品がどのぐらい作り終わっているのか」、「どれほどの数量の商品が、いつ届けられるのか」など、在庫数を把握するために倉庫や生産工場、店舗などで人が確認をしていました。そのため、チェック時間を要するだけでなく、エラーも発生していたそうです。しかし、RFIDを生産段階から付けたことで、商品数量や在庫場所がすぐに確認できるようになりました。在庫数のチェックと同時に在庫情報も各領域で共有可能になってエラーも大幅に減ったそうです。また、欠品数が減るといったメリットも得られたとのことです。ユニクロの子会社組織であるGUも、国内店舗数の50%はRFIDタグを導入しています。

 

■ローソンのケース

ローソンはRFIDの実証実験をPanasonicと共同でおこないました。パナソニックが開発した微調整により、複数の商品を専用装置に置いても、誤作動はほぼ起きないといわれています。ローソンゲートシティ大崎アトリウム店では、2019年2月12日から28日まで、経済産業省主導によるRFIDを活用した実証実験を実施。RFIDを一部商品に貼り付け、商品在庫や消費期限の情報をリアルタイムに取得できるシステムを導入しました。消費期限が近づいている商品情報がLINEメッセージに届くだけでなく、LINEポイントがもらえる仕組みです。また、RFIDリーダ搭載レジに商品を置くと、価格が自動精算されます。このシステムが実用化すると、店員側のレジ作業が大幅に短縮されるだけでなく、お客さんがレジを待つ時間も少なくなるため、ストレスフリーで買い物できるでしょう。

 

■ビームスのケース

アパレル事業を展開するビームス独自のブランドストア「B:MING LIFE STORE」でもRFIDタグを導入しています。RFID導入前は、商品の棚卸を10人がかりで20時間かけておこなっていたそうです。しかし、RFIDの導入後は3人で2時間以内に終えられるようになったとのこと。棚卸にかかるコストが30分の1以下になったことで、店舗の人件費削減がはかれただけでなく、コストの削減を実現しています。

 

■RFIDの価格ってどれくらい?

ICチップの特許は米軍が取得しているため、RFID関連の特許に対して、1.5円を米国に払うことが定められています。そのため、国内では今後も単価1円以下になることは難しいという意見が出ています。2018年時点、日本でのICチップの最安値は約2~3円。本格的に国内導入する場合の初期設備投資には、およそ8,000億円が必要になるといわれています。

 

■今後のRFIDについて

経済産業省本館地下1階「ローソン丸の内パークビル店」・「ファミリーマート経済産業省店」・「ミニストップ神田錦町3丁目店」でRFIDタグの実証実験がおこなわれました。
実験期間は2018年2月14日~23日の約2週間。RFIDを読み取れるハンディを使った検品や棚卸、無人レジで電子タグとキャッシュレス決済のデモストレーションを実施しています。この実験にはローソン、ファミリーマート、ミニストップのコンビニ業者だけでなく、江崎グリコやカルビー、UCC上島珈琲、東洋水産、ヤマザキ製パンなどが協力。加えて大日本印刷や物流、卸売事業者も関わりました。実証実験をおこなうメリットは、複数の企業で在庫や出荷、販売情報を共有できることです。効率化におけるシステム構築を試すだけでなく、連携強化も期待できるため、メーカーの生産プランに活かせます。経済産業省は、コンビニエンスストアやドラッグチェーンでのRFID導入を、2025年を目安に可能にするよう動いている状況です。

 

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