数々の案件マッチングサービスがある中、発注ナビの魅力はどこにあるのか。各サービスの特長だけを見比べても判断は難しいかもしれない。実際に使い比べてみないと分からないこともあるだろう。三重県四日市市でビジネスを展開するフレアーズ合同会社は、3つのサービスを併用し、最終的に発注ナビ1本に絞り込んだという。その判断はどのようなところにあったのだろうか。フレアーズ合同会社の代表社員である山口真氏にお話しを伺った。
社名 | フレアーズ合同会社 |
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所在地 | 三重県四日市市日永1-7-34 |
従業員数 | 1 – 30名 |
事業内容 | ウェブシステム、ウェブサイト、スマホアプリ開発支援 |
掲載カテゴリ |
- 導入前の課題
フリーランスのときは前職時代のつながりで案件を受注していたものの、会社設立後は社員の増加に伴い、受注する案件数を増やす必要があった。営業代行を頼むも成果が上がらず、何らかの営業スキームを確立する必要があった。
- 導入後の効果
3つの異なるサービスを使ってみた結果、発注ナビの案件数、お客様のシステム開発に対する温度感などの違いがよく分かり、結果として発注ナビ1本に絞り込んだ。月平均4~8件のリード獲得ができ、導入から1年間で5件の受注に成功。予算規模の大きな案件も受注できている。
IT企業から独立し、フリーランスからスタートして会社組織へ。社員数の増加に伴い案件を増やす必要に迫られた
三重県四日市市に拠点を構えるフレアーズ合同会社は、LAMP環境でのWebアプリケーションシステムの開発、CMS(コンテンツマネジメントシステム)を使ったWebサイトの構築などを得意とするソフトウェア開発会社だ。
「LAMP環境では、PHPのフレームワークLaravelやJavascriptのライブラリVue.jsを利用しています。CMSは定番のWordPressを使うことが多いですね」(山口氏)
山口氏は、もともと三重県内のシステム会社やWeb制作会社など合計3社で約8年間勤務し、2017年7月に独立。フリーランスのエンジニアとして活動していたところからスタートする。
「独立当初は前職からの紹介やクラウドソーシングで5~6社ほどとお付き合いをしていました。下請けの仕事がほとんどですね。三重県や名古屋近郊だとクライアントも零細企業が多く、案件の予算は下が30万円程度、ボリュームゾーンでも60万円~80万円、上が100万円をこえる程度でしたが、一人でやっている分には十分でした」
会社が設立されたのは2020年1月のこと。個人では受注しづらい案件もあり法人化した。そうした設立経緯から、同社は会社の利潤追求というよりも、エンジニアがより幅広い案件で活躍できることを目的としている。そのため少数精鋭の会社であり、人材リソースは限られるものの、経験豊富で技術力のあるエンジニアがそろっており、クオリティの高いソフトウェアを開発している。
そんな同社も、設立から5年が経過するうちに、エンジニア数も次第に増えていったという。さすがに従来の受注ルートでは案件が足りなくなってきたという。
3つの異なるサービスを使い比べてみたからこそ分かった発注ナビの魅力とは?
「2021年頃、営業代行での案件獲得行ったのですが、結果として、望んだ成果は出ず、非常に困った状況になっていました。また、この方法だと、仕事の受注には、結局自分が出ていかないと決まらないということもわかりました」
そのような中、偶然、案件マッチングサービスの存在を知った。
「知り合いの開発会社の社長さんが、案件マッチングサービスを使っていることを知り、調べてみることにしました。」
いくつか調べていくうちに3つのサービスを利用してみることにした。2021年9月頃のことだ。
「最初に発注ナビを使ってみました。その後、競合サービスを2つ使ってみることにしました。いずれもコスト重視で選んでいます」
結果として同社は発注ナビに好感触を得たという。
「まず、発注ナビの案件は、お客様の温度感が違います。すぐにでも発注したいというお客様が多いように感じました。この辺は、発注ナビのヒアリング担当者が間に入って、お客様をフィルタリングしてくれているのかな、と感じますね。実際に、提案を出した後の反応が返ってくる確率が高いですね。発注ナビのお客様からは、たとえ成約には至らなくても、何らかの反応が返ってくることがほとんどです」
発注ナビは営業工数の削減にもつながっているという。
「受注のために、労力を割かなくて良くなり、非常に楽になりました。毎日の提案を続けているだけで、自然と案件受注に繋がっていくところが大きく変わりました。営業労力の削減に効果があり、自社のような少人数の会社には非常に効果的だと感じています」
同社はこれについて、無理もない話なのではないかと分析している。
「発注ナビではエントリーした開発会社の中から5社程度に絞り込んでお客様を紹介してくれています。そのため常に3~5社のコンペになるため、きちんと提案内容に目を通してくださるのかな、と。他サービスでは10~20社とのコンペになることも珍しくありません。お客様からすると、各社の提案内容に目を通すだけでも大変なのではないかと想像しています」
エントリーは予算規模50万円の案件から。月4~8件程度のリードを獲得し、予算規模の大きな案件も受注へ
発注ナビ利用による受注状況についても聞いてみた。
「これまでの受注は4~5件でしょうか。案件の選択基準については、単価50万以上の案件からエントリーしています。単価的に厳しいものや、温度感がわからないもの以外はエントリーするようにしています。その結果、月に4~8件は紹介してもらえています。予算規模の大きな案件も受注できています。昨年受注した案件は予算規模も大きかったですね。受注もさることながら、お客様の企業規模も大きく、そうしたお客様と直クライアントとしての関係が持てたのは大きかったと思います」
分野を選ばずエントリーするということだが、同社としての得意分野もあるという。
「もともと当社では、ポータルサイト、検索サイト、マッチングサイトに関するノウハウが蓄積されていますので、何らかのマッチングサービスを検討されているお客様の声には積極的にお応えしていきたいですね。さらに、営業支援系のシステム、顧客管理システムも得意としているほか、自動車関連や製造業向けの営業システムなども手掛けた実績があります」
同社は、発注ナビのプランの中でも比較的長めのプランを契約している。
「もちろん長期的に使っていけるという確信を持てたからですが、これはコストメリットを考えてのことです。発注ナビは今後も使い続けていけるものと考えています」
今後はお客様のニーズに寄り添った受託開発を続けつつ、得意分野での自社サービス展開も検討
発注ナビ導入後、同社のビジネスはどのように変わっていくのだろうか。
「前職時代のお付き合いもあり、私だけはSES案件に入ることもありますが、他のメンバーはSES案件に携わっていません。SESの案件も細々と長期的にやっていこうかと考えるのですが、私がSESに入ってしまうと、マネジメントが手薄になるというジレンマがありますね」
SESを継続していくかどうかは今後の課題かもしれない。一方で受託開発については、着実に増やしていきたい考えだ。
「現在、社内のエンジニアは4名体制で経験年数もあり、いずれのメンバーも信頼できる開発力を持っています。案件規模により人数が必要な場合は、前職時代のつながりで気心の知れた経験豊富なエンジニアを調達できるため、クオリティ面も担保できます」
同社では、今後も発注ナビを使い続けていく方針だ。
「受託開発案件を受注するチャネルはマッチングサービス以外にもあります。たとえば商工会議所や異業種交流会から入ってくる仕事は今でもあります。しかし、ベストなのはマッチングサービスだと思います。5年間さまざまなチャネルから受注してきましたが、マッチングサービスでは、長い時間をかけて行う関係構築のプロセスが必要ありません。案件の予算規模や使い勝手、実績などを考え、今後も発注ナビを使い続けていきたいと考えています」
今後、特に力を入れていきたい分野はあるのだろうか。
「求人情報検索サイトや企業の採用サイトなど、採用関係のシステムは積極的に受注していきたいですね。実は、自社でも100名単位の面接をした実績があり、その経験をいかして、お客様企業の求人媒体の運用・保守なども行っています」
また、ゆくゆくは自社で新規事業として採用サイトを構築し、人材コンサルと組んで人材斡旋サービスを展開することなども検討しているという。
「規模によらず、今後システムの導入を検討されているお客様や、新規事業を検討されているお客様の力になれればと考えています。助成金や補助金の活用についても実績がありますので、ご相談いただければと思います」
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