『発注会社と開発会社が”ひとつのチーム”』
発注先選定に悩む担当者様必見のインタビューコラム。
第5回となる今回の記事をざっくり言うと・・・
発注者は開発会社の方に任せっきりにしないという心構えが必要
システムでの繋がりとはいえ技術力だけではなく密なコミュニケーションが重要
発注会社と開発会社が、”ひとつのチーム”になれたことが成功の要因
発注者のオアシスソリューションさんと、開発会社のアンサーさん、
そして発注ナビ編集者の対談形式でお届けします。
株式会社オアシスソリューション 営業アシスタント 森谷 諒子さん(左外)/
事業本部 EVシェアリンググループ マネージャー 安藤 伸晃さん(左中)
株式会社アンサー システム開発部 課長補佐 戸久世 幸雄さん(右中)/
システム開発部 永井 政行さん(右外)
コールセンタースタッフ念願のシステムがついに完成
Q:まず発注会社のオアシスソリューションさんにお聞きします。
特長のあるビジネスをなさっていますね。
安藤 当社の主なビジネスは「水環境ソリューション事業」。給水管・給湯管の総合メンテナンスサービスを行っています。お客様ニーズに応えるためのコンサルティングであるという意識を大切にし、満足度の高い「水まわりの総合サービス」を目指しています。
Q:続いて開発会社のアンサーさんにお聞きします。今回、日程調整システムの開発を担当されましたが、具体的にはどんなシステムをつくったのですか?
戸久世 水まわりメンテナンスの日程調整システムです。たとえばあるマンションのメンテナンスが決まった場合、マンション内の各ご家庭と、オアシスソリューション様とのあいだで、日程の調整を行う必要があります。それをネット上で簡単に行えるシステムを開発しました。ご家庭の皆さんは、自宅PCからネット経由でシステムにアクセスし、日程の確認や変更などを行えます。
Q:お客様とのあいだで日程が決まらないとメンテナンスができないわけですから、非常に重要なシステムですよね?
森谷 そのとおりです。各ご家庭の室内に入ってスタッフが作業するため、いつメンテナンスさせていただけるか、全部確認しなければなりません。また、別の部屋が同じ時間にダブらないよう、細心の注意を払う必要があります。
Q:それは大変そうですね。システムが導入される前は、どうやってお客様と連絡をとっていたのですか?
森谷 電話とメール、ファックスです。システム導入後、特に電話での問い合わせが激減し、社内の事務効率が劇的に改善しました。お電話が集中すると、回線が埋まってしまうこともあったのですが、今ではそれが大幅に改善され、本当に感謝しています。
発注会社の心を初回でつかんだ商談とは
Q:アンサーさんは、オアシスソリューションさんの業務効率改善に貢献されましたね。担当エンジニアの永井さん、開発で印象に残っている点はありますか?
永井 開発がスタートした後、追加のご依頼をいただきました。「お客様に打診するメンテナンス日程を、システムで自動的に組めませんか」といった内容でした。ご要望にあうスケジュール作成システムをゼロから設計し、実現することができました。
Q:マンション全部屋の日程を、システムが自動的に作成してくれるのですか?それは便利ですね。
森谷 今までは、それも毎回メンバーが手作業でやっていました。しかしシステム化されたことで、作業時間が5分の1、場合によっては10分の1以下くらいまで短縮されました。
実は今回、実際にシステムを使う私たち自身が、開発会社様の選定に関わったのですが、もう全員一致でアンサーさんに決めました。「自分たちがシステムでやりたいことを、本当に理解してくれる会社だ」と、初めてお会いしてすぐ実感したのです。
Q:アンサーさんは、初回顔合わせの段階で、発注者様の心をつかんだということでしょうか?営業担当の戸久世さんにお聞きします、商談の際に何か意識されていることはありますか?
戸久世 たとえ初回の商談でも、限られた情報からお客様のニーズを探り、「システムで何を実現されたいのか」と仮説を立てたうえで臨むようにしています。そうすることで、実際にお会いしたとき、的を射たヒアリングができ、またその場で提案を行えるかもしれません。営業はもちろん、エンジニアも、商談前の事前準備を大切にしています。