効率的に開発会社を探すことができる発注ナビだが、「アイデアの構想段階で、それが実現できる可能性があるかを相談したい」、「自社のニーズに最適なSaaSやパッケージ製品を探したい」といった目的でも利用できる。これまでに社内システムの大半をスクラッチで開発してきた八千代エンジニヤリング株式会社は、DX推進のため社内システムをモダナイズするにあたり、ノーコード/ローコードツールを使った自社開発も選択肢として検討。発注ナビを利用してツールの開発会社を探すことにした。その経緯や成果について、同社技術管理本部 副本部長の畑浩太氏に聞いた。
レガシーシステムのモダナイズに向け、ノーコード/ローコードツール活用を模索

八千代エンジニヤリング株式会社
技術管理本部 副本部長
兼 技術管理本部 DX推進室 室長
畑浩太氏
―― 八千代エンジニヤリング様の事業内容について簡単にご紹介いただけますか。
八千代エンジニヤリング株式会社 畑氏:当社は、主に国や自治体を対象として、道路や橋、河川や港湾など社会インフラの調査・計画・設計、施工管理をメインに展開していますが、最近では、インフラの維持管理や地球温暖化をはじめとした環境への対応など社会課題全般の解決や民間向け事業などに幅を広げています。私は、3年半前に技術管理本部内に設立されたDX推進室の室長として、全体最適の視点で社内DXの推進に取り組み、現在は技術管理本部の副本部長の立場で、業務の効率化や高度化に向けた取り組みを推進しているところです。
―― 今回、発注ナビを利用した目的や背景について教えてください。
畑氏:今回は、ノーコード/ローコードツールを用いた応札管理システムの開発を目的として、初めて発注ナビを利用しました。現状は、パッケージ製品をベースにカスタマイズしたシステムを利用していますが、そのシステムは主に当社の営業部門のみが利用しています。
そして、業務で連携する技術部門へのファイルの受け渡しや情報共有の手段がメールであったり、また外出先からPCでしか利用できなかったりなど、操作性や機能性が課題となっており、営業部門と技術部門の連携に支障が出ていました。サイロ化がデータ活用の妨げとなり、ほかのシステムとの連携にも手間とコストがかかるレガシーシステムは社内DXを推進する立場としても悩みの種で、全面的な刷新が急がれる状況でした。
取引のあるベンダーと一緒にシステムを開発する案もありましたが、応札管理システムの開発自体はそれほど難易度が高いわけでもないため、ノーコード/ローコードツールを使って自社開発することも選択肢として考えよう、ということになりました。現在の非効率な状況は、これまでに基幹系を含めた多くの社内システムをスクラッチで開発してきた結果、システムが分断されたという見方もあり、こうしたレガシーシステムをモダナイズしていく“最初の一歩”としても丁度良いと考えました。
とは言っても、ノーコード/ローコードツールの種類は多岐にわたり、どんな製品があってどれが最適なのかなどは見当もつかない状況でした。自社開発を支援してくれるベンダーを求めてインターネットで情報収集を進めるなか「発注ナビ」の存在を知りました。
展示会の発注ナビブースで直接相談。短期間でベンダーの選択肢を増やすことができた
―― 初めての利用ということで、困ったことなどはありましたか。
畑氏:2024年10月に開催されたDX関連の展示会に参加して、そこに出展していた発注ナビのブースで直接相談しました。情報収集のため展示会に参加したのですが、展示会の公式サイトにあった発注ナビの紹介動画で“BtoBのマッチングサービスの存在”を初めて知りました。展示会で情報収集できたとしても、結局どのツールを選べば良いのかを判断できない可能性もあります。
そこで、発注ナビを利用してベンダーにエントリーしてもらった方が手っ取り早いのではと思い、打ち合わせの予約をとって発注ナビのブースに向かいました。会場で担当者の方に「こういうことを考えている」と直接相談できたので、特に困ったことや迷ったことはありませんでした。その場で、要件に見合ったベンダーをピックアップし、後日、何社か紹介すると回答いただき、安心しました。
―― 発注ナビから3社をご紹介しましたが、その後の進展はいかがですか。
畑氏:展示会で直接相談してほどなく3社のベンダーを紹介いただき、各社とコミュニケーションをとりました。そのうち1社は米国の製品を扱う代理店で、残り2社は国産のツールでした。3社ともこれまで聞いたことがない製品だったので、それぞれの機能や特長の違いを理解して、短期間にベンダーの選択肢を増やすことができたのは大きいと思います。
紹介いただいたベンダー製品のほか、知名度の高さを理由に候補としていた製品なども含めて検討しましたが、今回は残念ながら、ご紹介いただいた製品の採用には至りませんでした。紹介いただいたベンダーの製品は比較的汎用性が低かったため、相談できるベンダーが限られてしまうのがネックだったことと、ベンダー側の事情でサポートが急に終了してしまうというリスクなども考慮しました。
相談から紹介までのスピードと無料で利用できることが魅力
―― 最後に、発注ナビを利用した感想や評価をお願いします。
畑氏:なんと言っても、相談してから紹介までのスピードが早いことと無料で利用できることが魅力です。我々も取引実績のある会社に声をかけて開発をお願いすることはありますが、最近はどこもリソースが不足していて依頼できないことが多々あります。
また、当社グループ会社にエンジニアを派遣する子会社があるのですが、エンジニアが足りずオーダーに応えられないこともありえます。こうしたケースで発注ナビを利用すれば、知らなかったベンダーを紹介いただいて選択肢を増やし、その中から迅速に必要なリソースを確保できるのではないかと考えています。
細かいところでは、Webの管理画面が分かりやすくとても便利だと感じました。チャットや進捗管理など必要な機能が集約され、PCだけでなくスマホでも快適に利用できました。また、検討の結果お断りするのは気が引ける作業ですが、それも管理画面からシンプルにでき、よく考えられているなと思いました。
こういったサービスを無料で展開されているのは非常に魅力的で、今後も、様々なシチュエーションで発注ナビを活用していきたいと考えています。
―― ありがとうございました。
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