kintone(キントーン)とは?サービス内容や活用するメリットなどを紹介
サイボウズ株式会社が提供する「kintone(キントーン)」は、業務アプリの開発・管理が可能なプラットフォームです。
ここではキントーンに関する基礎知識をはじめ、キントーンでできることや活用するメリット、使用時の注意点を詳しく紹介します。
目次
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kintone(キントーン)とは
キントーンとは、業務アプリの作成・管理が可能なクラウドサービスです。業務内容や使用用途に合わせて、さまざまなアプリを簡単に作成できる特徴があります。自由度が高く、開発の知識がないユーザーでも簡単に操作してアプリを作成できるのが大きな魅力です。業種や各部門に合わせた業務アプリ(ここではキントーン内で作成した業務システムのこと)を作成し、企業全体やチームで共有し合ったり管理したりできます。この業務アプリについて詳しく知りたい方であれば、以下のページをご参照ください。業務アプリの基本情報から選び方に至るまで詳しく解説しています。
作成した業務アプリはキントーン内で管理でき、キントーンはプラットフォームとしても活用できます。クラウドシステムであるため、インターネット環境が整っていればどこからでもアクセスできるのも魅力と言えるでしょう。2011年にサイボウズ株式会社から提供されて以来、さまざまな企業で導入されてきたキントーンですが、2020年には、キントーンを導入した企業が15,000社以上を突破したと報告されています。
ちなみにキントーンは、日本でもドラマや漫画の題材として取り上げられることの多い「西遊記」からその名が付けられています。西遊記の作中では、代表的な登場キャラクター「孫悟空」の乗り物としてお馴染の筋斗雲ですが、キントーンのロゴマークもモデルに倣って雲のデザインが採用されているのが特徴です。キントーンそのものが、クラウド(雲)サービスである点を意識したユニークなネーミング・デザインと言えるでしょう。
キントーンでできること
アプリ作成やチャットなどコミュニケーションツールの作成など、キントーンでできることはさまざまです。以下では、キントーンの活用例を紹介します。
●業務アプリの作成
概要の項で述べたように、業務アプリを簡単に作成できるのがキントーン最大の特徴です。日報アプリや顧客管理、売上管理など業務内容に合わせたさまざまな業務アプリが作成できます。具体的な作成方法は、サンプルアプリを使って作成する方法、CSVやExcelデータを読み込んで作成する方法、必要な項目を選択してドラッグアンドドロップで作成する方法の3パターンです。いずれもプログラミングやコーディングの知識や技術を必要とせず、エンジニア以外の方でもアプリ開発ができる仕組みとなっています。
●データの集計や閲覧
キントーンで作成した業務アプリには、日付や数値などのデータを集計し、集計結果はグラフなどで表示してくれる機能が備わっています。また、集計結果をCSV形式にして出力することができるのも特徴です。データベースを作るうえで、Excelのような表計算ソフトと併用する必要もありません。
●コミュニケーション・チャット機能
キントーンには「スペース機能」と呼ばれる機能があります。これは、参加メンバーが情報共有や連絡の場として活用できる機能のこと。議題やテーマに沿ってスレッドを立てたり、キントーン内の業務アプリと紐づけて意見交換をしたりできます。
●情報共有
キントーンはクラウド型サービスのため、インターネット環境があればデータやファイルを簡単に共有・管理できます。メールなどに逐一添付する必要もありません。先に挙げたコミュニケーション・チャット機能と併せ、情報共有がしやすくなれば業務効率の円滑化にも繋げやすくなるでしょう。
●カスタマイズ
キントーンは、プラグイン機能を使って自由に機能をカスタマイズできます。CSSファイルやJavaScriptのデータを読み込むことで必要な機能を付け足したり、より使いやすく改良したりすることが可能です。
業務アプリ開発にキントーンを使うメリット
以下では、キントーンの魅力やメリットを紹介します。
●作成できる業務アプリの幅が広い
開発に関する知識がなくても、直感的に業務アプリを作成できるのがキントーンの強みですが、作成できるアプリの種類も豊富です。会計や総務、顧客管理ソフトなど、さまざまな部署・チームで必要なだけ業務アプリを作成できます。
●コストが良心的
案件によっても差はありますが、システム開発は開発に必要な機材やソフトなどを導入しようとすると、開発コストがかさむこともしばしばです。一方キントーンは初期費用0円で導入できます。加えて初月はトライアルとして30日間無料で全機能を使用できます。月額は1ユーザーあたり1,500円(税込1,650円)、ライトコースでは780円(税込858円)と、導入コストが安価です(2021年5月末時点)。
●データの属人化を防ぎやすい
キントーンを使えば、特定の方に属人化していたデータや、社内から探し出すのが難しかったデータを一括でまとめておけます。チーム単位はもちろん、社内全体への情報共有も容易になるでしょう。
キントーンを導入する際の注意点
先に挙げたメリットと併せ、以下ではキントーンを使用する際の注意点を紹介します。企業でキントーンを使用する際は、これらの注意点を踏まえつつ、自社に合った活用方法を検討しながら導入することが大切です。
●アプリの管理が煩雑化することもある
簡単かつ直感的にアプリを作成できるキントーンですが、開発のしやすさが裏目に出ることもあります。作成したアプリがどんどん追加されていけば、結果的に作ったアプリの管理に追われることもしばしばです。業務アプリの計画段階から、「何をどのような目的で作るのか」をしっかり決めておくことをおすすめします。
●開発したいアプリによっては専門知識が必要
業務アプリ開発に役立つキントーンと言っても、「PCやスマホを殆ど使わない」という方の場合、業務アプリの開発は難しくなるでしょう。また、複雑なアプリを開発する場合は、システム開発の知識や技術が必要となることもあります。例えば、データやアプリ間の連携をさせるには、開発の専門知識や経験が必要です。専門の担当者がいないと上手く連携できず、アプリの機能を100%活かしきれないといったことも考えられます。
キントーンの費用
キントーンは、ユーザー単位で契約できるほか、団体・法人を対象にしたプランやライセンスプランも提供しています。前述の通り、初月は30日間の無料トライアル期間があるのも特徴です。キントーンの基本料金とサービス内容は以下の通りです(2021年5月末時点)。
スタンダードコース | ライトコース | |
---|---|---|
月額料金 | 1,500円(1ユーザー/税込1,650円) | 780円(1ユーザー/税込858円) |
アプリ数 | ~1,000個 | ~200個 |
スペース数 | ~500個 | ~100個 |
容量 | 5GB×ユーザー数 | 5GB×ユーザー数 |
このほかにも、公共団体(官公庁や学校法人など)を対象にした「アカデミック・ガバメントライセンス」、NPO法人や団体を対象にした「チーム応援ライセンス」など、さまざまなプランが用意されています。ただし、キントーンの費用や具体的な機能については、アップデートや料金体系の変更などを理由に変更される可能性もあるので注意が必要です。より詳しい情報を知りたい方であれば、キントーンのオフィシャルサイトから確認をすることをおすすめします。
kintone(キントーン)- 料金 | サイボウズの業務改善プラットフォーム
キントーンを使った開発をする方法
キントーンは、プラグイン機能によるカスタマイズをはじめ、APIやJavaScriptなどを使ったカスタマイズ開発が可能です。プラグインは、インストールできるキントーンの追加プログラムだと考えると良いでしょう。コーディングやプログラミングの知識がなくても、独自の管理画面に沿って作業を行うことで簡単にカスタマイズを行えるのが魅力です。
そのほかの例を挙げると、API(ソフトウェアの機能を共有できるシステムのこと)を利用することで、デバイス同士を連携させたり、他システムとデータを連携させたりすることができます。一方JavaScriptを活用すると、キントーンの画面やアプリの動作を改良できるのがポイントです。
今回は、キントーンでできることや活用するメリット、使用時の注意点を詳しく紹介しました。キントーンは誰でも簡単に業務アプリを作成でき、スムーズに情報共有できるサービスです。既製品のソフトに「自社に最適な業務アプリが無い」というケースにおいては、導入を検討しても良いでしょう。
とはいえ、繰り返しになりますが、本格的な開発やカスタマイズをするとなるとある程度の専門知識が必要となります。システム担当者がいない・不足している状態だと、スムーズに開発が進まないことも考えられるのです。より確実かつスムーズにキントーンの開発を行いたいのであれば、外注を活用するのがおすすめです。
キントーンを使った開発企業を探す際は、システム会社の仲介サービスやマッチングサービスを使用すると良いでしょう。
発注ナビは、依頼会社と開発会社をマッチングさせる発注先選定支援サービスです。キントーン開発をはじめ、アプリ開発やWeb開発、業務システム開発などさまざまな案件に特化した開発会社の情報を多数掲載しています。カテゴリや対応システムから開発会社を探せるほか、ITコンシェルジュによる開発会社の選定・ご紹介も実施。ITコンシェルジュは確かな専門知識を持っているのにくわえ、選定・ご紹介の前には丁寧なヒアリングを実施。依頼会社のニーズをしっかりと汲み取ったうえで、ズレのないマッチングを実施できるのが強みです。
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