近年、日常生活においてインターネットはなくてはならない存在ですし、Web業界は今後も発展し続ける期待があります。
Web開発に注力する企業も日々増えているのが現状です。しかし、Web開発と一言でいっても、その種類はさまざまです。
実際、どのような案件があるのかしっかりと理解している人は多くないかもしれません。
今回は、実際にWEB開発にはどのような案件があるのか、Web開発の案件の注意点や成功させるポイントについてご紹介します。
目次
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Web開発にはどんな案件がある?
そもそもWeb開発とは、WebアプリケーションのプログラミングやWebシステム、Webソフトウェアの開発などを行う仕事のことです。案件の種類を大きくわけると、下記に分類されます。
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BtoB系システム
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BtoC系システム
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社内システム
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WordPressを使用したCMSサイト
●BtoB系システム
BtoBとは、Business to Businessの略称で、企業から企業へサービスや商品を提供するビジネスモデルのことを指します。Web開発においてのBtoB系システムで代表的なものは、エンタープライズITや業務系システムなどと呼ばれているバックオフィス系の会計システム、生産管理システム、人事システム等です。近年ではマッチング企業のマッチングサービスも増えています。BtoB系システムは大規模で複雑なものが多いため、コストもその分かかります。また、BtoB系システムは細かいメンテナンスなどは定期的に行いますが、システムの見直しをデイリーで行うようなことはありません。
●BtoC系システム
BtoCとは、Business to Consumerの略称で、企業から一般消費者へサービスや商品を提供するビジネスモデルのことを指します。Web開発においてのBtoB系システムで代表的なものは、ECサイトやスマホゲームなどがあげられます。一般ユーザーが、個人の嗜好に合わせて利用するWebサービスといえます。BtoC系システムは、売り上げを伸ばすということが目標になるので、納品後のシステムリリースがスタートといえるでしょう。ユーザーの反応を見ながら、日々ブラッシュアップすることが必要です。
●社内システム
Web開発には、社内システムの制作案件もあります。社内システム開発で代表的なものは、基幹システムです。例えば、在庫管理や勤怠管理などがそれにあたり、さまざまな業務においてシステム導入することよって効率化することが可能になります。
●WordPressを使用したCMSサイト
WordPressを使用したCMSサイトの開発案件も含まれます。CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システムの略称で、Webサイトを作るための専門的な知識がなくても、構築、更新、運営ができるシステムのことです。その中でももっとも導入しやすいものがWordPressで、現在世界で1番使われている定番のCMSツールです。基本操作が非常に簡単で初心者でも使いやすいため、WordPressを使用したCMSサイトの開発案件の需要は高まっているといえるでしょう。例えば、小規模レベルでいうと飲食店が運営するWebサイトですが、企業が運営するWebサイトは中規模なものから大規模なものまで幅広く存在します。
Web開発に多いプログラミング言語とは?
一口にWeb開発といっても、使用されるプログラミング言語によって案件の傾向も変化します。ここからは、Web開発に多いプログラミング言語それぞれの特徴と案件傾向についてご紹介します。
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JavaScript
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Java
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HTML/CSS
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Python
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PHP
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Ruby
●JavaScript
JavaScriptは、1995年に誕生したプログラミング言語で、ITエンジニアの求人全体の約15%を占めるほどです。世界的に高い人気を誇り、常に求められているプログラミング言語といえるでしょう。わかりやすくいうと、Webサイトに動きをつけることができるプログラミング言語で、例えばWebサイト上でバナー広告を表示させたり、画像をスライドさせたりすることができます。JavaScriptを使用した案件は、以下です。
フロントエンド開発案件
WebサービスやWebアプリケーションで直接ユーザーの目に触れる部分であるフロントエンドの開発を担う案件です。JavaScript案件の中でもっとも多いとされていますが、HTML5、CSSについての知識も必要といわれています。
モバイルアプリ開発案件
近年増え続けているモバイルアプリの開発を担う案件です。アプリを導入する企業は増えていますし、業種も多岐にわたっていることが特徴です。
ゲーム開発案件
ゲームの開発にも、JavaScriptは使用されています。JavaScriptだけでなく、HTML5/CSSなどのコーディング知識も必要です。
●Java
Javaは、1992年にアメリカで開発されたプログラミング言語で、もともとは家電製品向けに作られた言語です。しかし、インターネットの発達により、Webの世界でも広く用いられるようになりました。ITエンジニアの求人全体の約20%を占めている人気ナンバーワンのプログラミング言語で、今後ブロックチェーンサービスやスマホ決済サービスなどで、さらに需要が拡大すると予測されています。Javaを使用してできることは多岐にわたり、大規模開発案件が多い傾向にあります。
モバイルアプリ開発案件
先ほど少し触れたスマホ決済サービスなども含まれる、モバイルアプリの開発案件です。特に、これまでは多くのAndroidアプリがJavaを使って開発されてきたこともあり、Androidアプリの開発案件はJavaを使用した案件の中でも多いといえます。
業務系システム開発案件
企業の業務に関連した、社内で使用するシステムが業務系システムです。例えば、在庫管理システム、販売管理システム、生産管理システムなどが主とされています。
金融機関のシステム開発
Javaは安全性に優れた言語であるため、セキュリティ性の高いシステムを開発することができます。そのため、銀行のシステムやクレジットカードシステム、金融機関のシステム開発にも用いられています。
●HTML/CSS
HTMLとは、HyperText Markup Languageの略称で、わかりやすくいうと、普段よく目にしているWebページの土台を作るための言語です。
CSSとは、Cascading Style Sheetsの略称で、ページのレイアウトを形成するためのスタイルシートのことです。
HTMLを記述することによってWebページを表示させることができますが、CSSを加えることによって、文字の色や背景色、配置などを自由に変更することができるようになります。HTMLとCSSを使用した案件は以下です。
Webサイト制作
HTMLとCSSはWebページを作成する際に用いられるため、案件もWebサイトの制作が主になってきます。ネットが普及している近年、企業はもちろん、個人でWebサイトを持っている人も増えていますよね。そのため、デザインも含めたWebサイト全体の制作や、Webサイト制作のコーディングなどの案件が非常に多い傾向にあります。
●Python
Pythonは、数値計算や統計量解析のライブラリが豊富で、近年増えているAI(人工知能)開発や、データサイエンスの領域で使用されることが多いプログラミング言語です。AIやデータサイエンスの注目度はますます高まっていますので、ITエンジニアにとってはPythonの需要も拡大されています。AIやデータサイエンス領域以外で使用される案件は以下です。
Webアプリ開発
Webアプリとは、インターネット上で実行されるプログラムのことを指します。
Webアプリを作成することができる言語は他にもありますが、Pythonを使って作られたWebアプリは、「YouTube」や「Instagram」、「Spotify」など世界的に有名なものが多いことも特徴のひとつです。
●PHP
PHPとは「Personal Home Page」の略称で、名称のとおり、ホームページを作るために開発されたプログラミング言語です。世界のWebページの3分の1はPHPで作られている、といわれるほどで、Web業界では基本中の基本です。PHPはインターネットの発達とともに進化を遂げてきた言語で、Webにおけるさまざまな開発において用いられています。例えば、ブログの作成、SNSの作成、ECサイトの作成、ログイン画面の作成などが挙げられます。しかし、Web開発に特化した言語ですので、スマホアプリやデスクトップアプリの開発には向いていないといえるでしょう。PHPを使用した案件は、以下です。
BtoCのWebサービス関連の開発案件
ECサイトの作成などがBtoCのWebサービス関連の開発にあたります。PHPは開発スピードが速いため、スピーディーな回収が求められるBtoCのWebサービス関連で用いられることが多いといえます。
WordPressを使用したCMSサイトの開発案件
WordPressはPHPで開発されているため、WordPressを使用したブログやCMSサイトの開発案件も多い傾向にあります。
●Ruby
Rubyは日本人であるまつもとゆきひろ氏によって開発された、オブジェクト指向のスクリプト言語です。主にWeb開発で用いられるプログラミング言語で、Webアプリやブログ、SNS、ECサイトなどでも使われています。Rubyで作られたWebサイトも有名なものが多く、COOKPAD、Hulu、グノシー、食べログなど、身近なサービスがあげられます。Rubyを使用した案件は、以下です。
Ruby on RailsによるWeb系の開発案件
Rubyを使用した案件のほとんどは、Ruby on RailsによるWeb系の開発案件といわれています。Ruby on Railsとは、Rubyの少ないコードを使用して簡単に書けるという特徴を活かしたWeb開発用のフレームワークのことです。データベースを利用したWebシステムに必要な機能がすべてそろっているため、新規に作成するコードを最小限にできる点がRuby on Railsのメリットのひとつで、JavaやPHPで作られたWebシステムをRuby on Railsに置き換えるといった案件もあるほどです。
Web開発を発注する際に注意するポイント
Web開発をするとなった際には、自社の人員で行うのか、外部に発注して行うのかを考える必要があります。自社の開発人員がいない、または他の業務でリソースが足りない、という場合には多くの企業が外部に発注するという流れになりますよね。
その場合、どんな点に注意をすればよいかのポイントをご紹介します。
●セキュリティ対策
まず、管理者権限やアクセス権の設定等のセキュリティ対策をしっかり行うことが大切です。システム開発において、特に気をつける必要があることとして機密情報の取り扱いがあげられます。もし、情報漏洩などがあった場合は、自社が大きなダメージを負うことになるからです。開発段階での情報管理の方法や、運用後のセキュリティ面について、システム開発会社としっかり確認しておきましょう。セキュリティ対策が甘いと大きなトラブルに発展することもありますので、セキュリティ対策をしっかり行ってくれるシステム開発会社を選ぶことも大切です。
●納品後のサポートの確認
システム開発においては、システムが納品されてゴールではありません。そこから運用を開始するので、新たなスタートでもあります。ですので、開発、納品後にアフターケアやメンテナンス、アップデートができる環境になっているかどうか確認することが大切です。
近年では、システム運用・保守代行を専門とするマネージド・サービスプロバイダと呼ばれるサービスが登場していますので、必ずしも開発を担当した会社に依頼する必要はありません。しかし、納品後のサービスがまったくないような会社では困ります。開発したシステムの活用、定着支援を鑑みると、納品後のサポートが充実している開発会社を選ぶことは重要なポイントのひとつといえるでしょう。
Web開発の案件依頼を成功させるコツ
Web開発案件を外部に依頼すればコストがかかります。会社の大切な経費を使うことになりますので、成功させなければなりません。Web開発案件を外部に依頼して、成功させるコツをご紹介します。まず、Web開発の案件を依頼する場合、要件をしっかりと固めておけば失敗は少なくなります。システム開発が失敗に終わる原因になることで多いことは、発注者側が外注先に対してシステムの仕様を明確に伝えられないことです。基本的なことですが、どういったシステムを作りたいか、ということを伝えることができない発注者も少なくないのです。
また、目的と目標の違いを認識することも、プロジェクト成功のコツのひとつです。何か起きた際には、システム構築の目的の確認をプロジェクト内で行い、その後に改めて目標を設定するというステップが必要です。目的は、プロジェクトが終わるまで変わることはありませんが、目標は柔軟に変更することが可能です。案件の依頼をする際の方法はさまざまですが、その成否は外注先選びの段階でほぼ決まるといっても過言ではありません。
そこで、Web開発を依頼する際には、それに特化したシステム開発会社を中心に複数見積もりをとって比較することが大切です。以下のページでは、Webシステム開発を得意とする開発会社を掲載しているので、依頼先を選ぶ際の参考にしてみてください。
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