確かな技術と自由な発想、新しいライフスタイルをご提案するナイン・アルファ合同会社は、発注ナビを利用して新規顧客へのアプローチ数を数十倍以上に増やすことに成功した開発会社だ。また、発注ナビで触れた顧客ニーズを参考に、コンサルティングおよびオフショア開発という新事業の立ち上げも行っている。同社がどのように発注ナビを使い、事業拡大に活かしているのか、代表の太田氏にお話を伺った。
社名 | ナイン・アルファ合同会社 |
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所在地 | 神奈川県横浜市港南区日限山 1-67-41 |
従業員数 | 1 – 30名 |
事業内容 | 受託開発、ソフトウェア品質保証、プロジェクト支援 |
掲載カテゴリ |
- 導入前の課題
既存のネットワークの中から新規顧客を獲得しようと試みたが、自社に規模に合う開発案件が少なく、新しく接点を持てる顧客数が少なかった。
- 導入後の効果
直近は3カ月で136件の案件へのエントリーを実現。そのうちの約20%は発注者情報を獲得することができ、新規顧客獲得の導線が増加した。
MSXコンピュータから最新のハードウェアに至る開発知見が集約された技術会社
神奈川県横浜市に拠点を置くナイン・アルファ合同会社は、国内大手電機メーカーで30年の開発経験を持つ太田氏が率いる開発会社で、古いシステムから最新のシステムまで広く対応できる高い技術力が強みだ。特に、大手企業における開発で培った品質の高さは多くの顧客から定評を得ているという。
「当社は組み込みからクラウドまでの受託開発とシステム品質の向上を専門とする技術会社です。国内大手電機メーカーで培ったソフトウェア開発およびソフトウェアテストの知見を用いて、多くのお客様の課題を解決する会社を目指して設立しました」(太田氏)
長年にわたって開発経験を積んだ太田氏は、時代と共に移り変わる開発業務をまさに身をもって体験してきたという。
「私は長く組み込みシステムの開発に携わっており、MSXコンピュータ、カーナビ、ガラパゴスケータイというハードウェアの変遷の中で経験を積んできました。そのため、各時代の技術に関する知識と経験が集約されている点が当社の強みですね」
1日に5〜6件の紹介あり。エントリー判断に必要な情報も揃っている発注ナビの開発案件
このように高い開発技術を持つ同社だが、設立後の新規案件の獲得には苦労したという。発注ナビを利用する前、同社はどのように案件を探していたのだろうか。上手くいっていなかった時代の話についても、太田氏は朗らかに語ってくれた。
「私は国内大手電機メーカーに30年勤めていたため、さまざまな取引先、ソフトウェアメーカーとのネットワークを持っていました。そのため、設立当初はそれらのネットワークの中から受託できる開発案件を探していました。知り合いや取引のあった会社と連絡と取ったところ、相談自体は数多く頂きました。しかし、当社の規模が小さいために対応できない案件が多く、規模のミスマッチがありました。この点が当初の思い通りに進まなかった部分であり、案件獲得における苦労です。現実は決して甘くありませんでした」
こうした状況のなかで、同社は新規案件獲得のための別の方法を模索していた。そこにタイミング良く発注ナビの営業担当者から電話があったという。営業担当者の話す内容の全てを信じたわけではなかったと語る太田氏だが、発注ナビに新しい可能性を感じたのも事実だったようだ。
「発注ナビの説明を受けて、シンプルに当社で受けられる規模の案件が多そうだと感じました。一方で実際の案件を確認したい気持ちも強かったため、はじめは案件紹介メールを受け取っていました。1日4件程度配信されていたと思います。あくまで、案件メールのみを受け取るプランだったためエントリーはできませんでしたが、実際にどのような案件が紹介されるかのイメージ構築に役立ちました。当初は発注ナビを利用して組み込みシステムの開発案件を見つけたいと考えていましたが、毎日届くメールには、さまざまな種類の案件がありました。もちろん組み込みシステム開発もありましたし、マッチングサイトやECサイトの開発、コーポレートサイトの改修、業務システムのDX化など、想定していなかった案件がたくさんありました。これまでの経験を活かして、当社で対応できると率直に感じる案件が多かった印象です」
これらの経緯を経て同社は発注ナビの利用を決めている。一方、発注ナビのみならず、同種の他社サービスも併用したという。それぞれのサービスにはどのような違いがあったのだろうか。
「他社サービスは紹介される案件の規模が小さいと感じました。3カ月10万円でWEBページ制作をするような案件が多く、会社として受けるのは難しいと感じました。また、紹介頻度も1日に1件程度だったと感じます。案件の紹介がない日もありました。一方で、発注ナビは当社の規模に合った案件の紹介が多かったです。また、1日に5〜6件の新着案件があり、数の多さに驚きました、これまでに案件紹介のなかった日はありません」
さらに、太田氏は発注ナビから紹介される案件の情報量も印象に残ったという。そこには、開発者として求める情報が載っていたとのことだ。
「発注ナビから紹介される案件は、他社サービスで紹介される案件に比べて、開発に必要な情報が詳細に記載されている印象を持っています。さらに、発注ナビの担当者が追加で取得した情報を教えてくれる場合もあるため、当社がエントリーすべきかどうか正確に判断できます。このように開発者にとって必要な情報を揃えておいてくれる点も発注ナビの魅力だと感じます。当社のように規模の小さい会社にとって、営業の初期工程を発注ナビが代わりに行ってくれる点は非常に助かりますね」
エントリー数を維持するための工夫を凝らし、初受注への着実に歩を進める
同社は担当者からのアドバイスを柔軟に取り入れて発注ナビを有効活用している会社でもある。具体的な活用術について太田氏に伺った。
「実は登録当初は発注ナビを上手く活用できていませんでした。紹介された案件にエントリーする際に、自社のアピール文をゼロから作っていたためです。全てのエントリーに対して、これをゼロから作成するため、どうしてもエントリー数が減ってしまいます。そのため、エントリー数を増やすという重要な課題が残ったままでした。その後、発注ナビの担当者に相談し、エントリーに使用するテンプレートを作成しました。その結果、工数をかけずにエントリー数を増やすことに成功しました。当初と比較して、現在のエントリー数は3倍に増えています。また、エリアを限定せず、カテゴリも広く取って案件の紹介を受ける点も重要だと思います。実際にエントリーするかどうかは、紹介された案件を見てから決めれば良い話なので、はじめのうちから間口を狭くする必要はありません。このようにエントリー数を増やす工夫を凝らしながら、自社のアピール文の最後に、発注者様の案件に当社が対応する場合の工数と費用の大まかな見積もりを記載しておくと反応が良くなります」
当初はエントリー後の追客にも苦労したという同社だったが、今や初受注は目前だ。業務を効率化しつつ、エントリー数を維持できている同社だからこその成果だろう。
「エントリーを工夫したことで着実に成果を得ています。現在、受注に至った案件はありませんが、見積書から提案書の提出まで至った案件が2つ。発注者様と秘密保持契約を締結して、さらに詳しい情報を提出しようとしている案件が1つあります。改善の結果が数字となって表れているため、初めての受注が確実に近づいてきていると感じます」
発注者とのやりとりを通してニーズを把握し、コンサルティングとオフショア開発の新事業を立ち上げ
同社の場合、発注ナビを使うようになって大きく変化したのが新規顧客へのアプローチ数だ。発注ナビの利用前後で、その数は10倍以上に増えている。
「発注ナビを利用する前は、新規顧客へのアプローチを週に1件程度しかできていませんでした。月に4件程度というのは、今思うと少なすぎます。しかし、発注ナビを利用するようになり、現在は直近3カ月で136件のアプローチができています。さらに30件弱の新規顧客とは商談を経て具体的な提案ができています。これらのアプローチ数は発注ナビなしには実現できなかったはずです」
また、同社のユニークな点は、発注ナビを通して関わった顧客のニーズをもとに新規事業の立ち上げも行った点だ。こうした活用は、開発意欲の高い顧客と出会い、実際にコミュニケーションをとれる発注ナビならではの成果だという。
「発注ナビを利用していると、さまざまな案件を目にする機会があります。利用前の当社であれば積極的にアプローチしなかったような案件もあり、当社として対応できるビジネスの幅が広がりました。こうしたビジネスの広がりは、発注ナビ以外で受注したお客様との関係にもポジティブな影響を及ぼしています。具体的には、発注ナビを利用したことにより、コンサルティングサービスを新しく開始しました。発注ナビを通して発注者様とコミュニケーションを取るなかで、ITリテラシーの低い方が多いと感じたことが発端です。開発に入る前のコンサルティングにも高い需要があると思ったのです。また、オフショア開発の事業も新しく始めています。いくつかのオフショア開発会社とつながりがあったため、それを利用して積極的にオフショア開発の提案を行うようになりました。これも、発注ナビで得た経験をもとに開始した新規事業です。このように事業の幅が広がったのは、やはり発注ナビでさまざまな発注者様と実際にコミュニケーションを取り、抱えている課題を直に知ることができたためですね。当社の得意分野をアピールするだけではなく、実際の顧客の悩みを解決するために事業および提案の幅を広げることの意義を知りました」
今後も顧客ニーズに沿って事業を拡大し、先端技術を用いた提案力を強めていく
大企業の開発者として学んだ技術と知識を多くの企業に還元し、社会全体のIT化を支援したいと太田氏は語る。大手企業における品質を基準とした開発は、数多くの企業に恩恵をもたらすに違いない。
「培った30年の経験には、他には代えがたいものがあると感じています。それらを活かして、今後はクラウドとアプリケーションの2つの方向からさまざまな企業のIT化を支援したいです。また、AIをはじめとした先端技術を開発に取り入れる動きも強めています。実際に、中堅メーカー様を顧客として、クラウドに保存した図面をAIでサーチして目的のデータを効率的に取り出すシステムの開発を手掛けています。ローカルサーバーやレンタルサーバーでは実現できないリスクヘッジは他の業界の企業にも有用だと感じています」
このように、開発の最前線で長年にわたって培った経験に最新技術を組み合わせる同社は、今後も多くの顧客の課題を解決していくだろう。MSXコンピュータの時代から現在に至る開発経験を有し、コンサルティングやオフショア開発まで事業に加えた同社に死角はない。
「私はソフトウェアやハードウェアの発展に沿う形で開発を経験してきました。そのため古いシステムの改修も得意としています。また、古いシステムに基づいて作成された業務フローを変えずに、セキュリティ性能が高く、柔軟性に富んだ新しいシステムを構築することもできます。業務システムのみならず、携帯電話やスマートフォンのアプリケーション、マッチングサイトなどのWEBサービスにも対応可能です。高い技術に基づく幅広いソリューションでお客様にとって価値ある提案をいたしますので、開発についてぜひご相談ください」
根底に高い開発技術を備えた同社は、今後も顧客ニーズを柔軟に取り入れながらサービスの幅を広げていくだろう。顧客ニーズと真摯に向き合う同社の活躍から目が離せない。
新規案件開拓の課題は「発注ナビ」で解決!システム開発に特化したビジネスマッチング
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