無料で簡単に開発パートナーを探せることから、幅広い企業に支持される発注ナビ。ITを活用したこれまでにないサービスの実現で事業化を目指すスタートアップの利用も多い。鹿児島のスタートアップ企業MEFAR代表の谷村氏は、市内の高校に通う現役高校生だ。高校2年生でちょっとしたお小遣い稼ぎの感覚でホームページ制作などをはじめ、3年生になってから出場したビジネスコンテストで、発表したインバウンド向けサービスのアイデアが最優秀賞に選ばれる。学友を仲間に加え事業化を目指すなか、サービスの要となる組み込みプロダクトの開発会社探しで行き詰まってしまったが、発注ナビを利用して東京のスタートアップとつながることに成功。間もなく東京の大学に進学する谷村 拓紀氏に、これまでの顛末や発注ナビに関する評価などについて伺った。
現役高校生のアイデアから「ドコロカ」サービスの事業化へ発展
![MEFARの様](/_next/image/?url=https%3A%2F%2Fwordpress.hnavi.co.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2025%2F01%2FMEFAR_speaker.jpg&w=640&q=75)
MEFAR
代表 谷村拓紀氏
―― 谷村様のキャリアやMEFAR設立の経緯を教えてください。
MEFAR 谷村氏:実はまだ社会人としてのキャリアはなくて、現在、鹿児島情報高校の3年生です。学校自体はアルバイトOKなのですが、親からは学業優先と言われていて、なんとかお小遣いを増やしたいと思いで過ごしていました。やがて2年生になって、鹿児島市が民間5社に委託して運営するビジネス・インキュベーション施設markMEISANにお世話になり、個人でMEFARを立ち上げました。当初はホームページ制作などを請け負っていましたが、事業のアイデアをmarkMEISANに相談したところ、アドバイスや投資の提案をいただき、信用力を高めるため法人化して本格的に起業することにしました。現在、学友数名をメンバーに加えて法人登記を進めているところです。
―― 事業化を進めるサービス「ドコロカ」について簡単に紹介いただけますか。
谷村氏:MEFARとして個人で活動するなかで思いついたのが「ドコロカ」です。ご存知の通り、地方都市では人口減少の影響で中心部でもシャッター街が増えており、鹿児島市随一の繁華街天文館でも空きテナントが目立ちます。一方でインバウンドの波が地方都市まで押し寄せるなか、コインロッカー難民が問題になりつつあります。空きテナントを活用してコインロッカーに代わるサービスを提供できないかと考え、思いついたのが「ドコロカ」です。このサービスは、インバウンドなど観光客の荷物を預かる専用のBOXを空きテナントに設置して、スマホアプリで施錠・解錠して利用するものです。2年生最後の2024年3月には、markMEISAN主催のビジネスプランコンテストで「ドコロカ」が最優秀賞をいただき、これはもう本気で起業するしかないと考えました。その後、メンバーで具体的な事業プランを練りつつ、フィジビリティの調査を兼ねて不動産屋を回ったところ、導入に前向きな空きテナントが10~20箇所ありました。このほか、地元の大手ホテルと提携して、宿泊客向け特典として「ドコロカ」を提供する話も決まり、事業化に向けて手応えを感じています。
組み込み系プロダクトの開発会社探しに行き詰まるが、発注ナビで状況を打開
―― 発注ナビはどんな経緯で利用することになったのですか。
谷村氏:「ドコロカ」のサービスは、荷物を預ける専用BOXとそれを施錠・解錠するスマホアプリで成り立ちます。スマホアプリについては、markMEISANの運営に関わるシステム開発会社に助けていただいて、テスト用アプリ開発の目処がついたのですが、問題は専用BOXの方です。スマートロック機能を組込んだ専用BOXはmarkMEISANの皆さんにも実績や知見がなく、相談できる相手もない状況でした。調べたものの鹿児島にはこうしたプロダクトを作れる会社が見当たらず、“プロダクト 自社開発”などのキーワードでインターネット検索をしていてヒットしたのが発注ナビでした。とりあえず相談登録してみたところ2社をご紹介いただきました。
―― 紹介された2社の概要や評価・印象はいかがでしたか。
谷村氏:1社は東京の会社で、MEFARと同じスタートアップということもあり親しみを感じました。ゼロベースで専用BOXを開発する提案をいただいたのですが、少しコストが高いのがネックでした。もう1社はその対極というか、ベテランが多く実績も豊富な印象の会社で、当方の要件に対しても「もっとこうしたらコストを抑えられる」と経験に基づく提案をいただき、大変勉強になりました。発注ナビで追加依頼をかけるという手もありましたが、両社ともビジネスに不慣れな当方に寄り添ってくれて、良い関係を構築できたので、この2社から選定するべくメンバーと検討を重ねました。結果的に、サービスとしてオリジナリティを重視したいという想いもあり、市販されている既成のBOXにスマートロック機能を追加するのではなく、ゼロベースでオリジナルの専用BOXを開発する方向で、仕様を調整して再見積を依頼しているところです。
大学進学後も二足のわらじで「ドコロカ」の地域展開と新サービス事業化に挑む
―― この春、高校を卒業した後のご予定を教えてください。
谷村氏:4月からは東京の大学に進学予定で、経営を学びながらMEFARの代表としてビジネスの成長にも取り組むつもりです。2名いる副代表のうち1名が地元に残る予定なので、地元に残る副代表やその他スタッフと連携しながら、福岡で「ドコロカ」のサービスを提供開始する予定です。東京は市場が大きく、今考えているビジネスモデルで提供するのは難しいだろうと……。近々投資も決まるので、発注ナビでつながった会社に専用BOXを発注して、まずは福岡でサービスをローンチし、2年後を目処にビジネスモデルをブラッシュアップして東京に進出したいと考えています。また、提携した地元ホテルとは「ドコロカ」に預けた荷物をホテルに配送するサービスも始めようとしていて、こちらについても「ドコデリ」というサービス名称で別途事業化を検討中です。
―― 最後に発注ナビについてお勧めポイントをお願いします。
谷村氏:相談登録後のヒアリングでは、組み込みプロダクトの開発という特殊性もあり、どういう会社を紹介してほしいのかうまく説明できなかったのですが、こちらのやりたいことを的確に把握していただきほっとしました。また、アカウント開設後に提供される管理画面はシンプルで分かりやすく、またチャット機能も搭載され、開発会社との打ち合わせなどコミュニケーションがスムーズに進みました。東京と違い開発会社も少ない地方にとって、パートナー探しのハードルは高いものがありますが、発注ナビならそれを乗り越えられると思いました。
――ありがとうございました。
使ってみてわかった、発注ナビの便利なポイント
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どんな会社を紹介してほしいかうまく説明できなくても、やりたいことを的確に把握してもらえる
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管理画面がシンプルで機能が分かりやすくコミュニケーションがスムーズに行える
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開発会社が少なくパートナーを探しづらいという地方の悩みを、発注ナビを介して解決できる
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