現在、日本では携帯電話に占めるスマートフォンの割合が50%を超えています。
今後も携帯電話市場におけるスマートフォンのシェア増加が見込まれている一方で、AR機能を持ったアプリケーションの活用が広がりつつあります。
AR(拡張現実)とは
ARアプリの「AR」とは、「Augmented Reality」の頭文字を取ったものです。「Augmented」とは本来、「意図的に何かを付与する」という意味であり、「AR」とは即ちそこに存在する現実(=Reality)に情報を付与することで新たな環境を提示することを指すため、日本語では「拡張現実」と呼ばれています。
ARアプリを活用するためには、目の前にある「現実」を情報として取り込む必要があります。スマートフォンは持ち運びができる点とカメラが付いている点から、場所を選ばず、即座に取り込むことができる、まさにARには最適なツールと言えます。
ARの仕組み
ARによって情報を付加するにあたり「どのように現実を取り込むか」、その仕組みが重要となり、技術的な特性から二つに分類することができます。
一つ目は、自分がいる位置情報を取得してその周辺の風景や状況などを取り込み、それに情報を付加する「ロケーションベースAR」。これは主にスマートフォンのGPS機能を利用して行われます。
二つ目は、画像や空間を認識する機能を用いて、目の前にある情報を取り込んで解析する「ビジョンベースAR」です。QRコードなどはこれに該当しますが、昨今は技術的な進歩により実際的な風景を直接的に解析する「マーカーレス型ビジョンベースAR」も普及しつつあります。
ARを用いたポケモンGOとは
アメリカで爆発的人気を獲得し、日本でも話題のポケモンGOも、AR技術によるアプリの一つです。
ポケモンGOでは、あらかじめ地図上に一定の特性が付与されたポイントが設定されており、GPS機能によってそのポイントとの位置関係を把握することで情報を提示するという「ロケーションベースAR」の技術が用いられています。AR技術としては簡単なものですが、AR技術の活用シーンやマーケティングにおいて非常に示唆的で、今後AR機能を用いたビジネスを考える上で先駆的なアプリであると評価できます。
その他のAR活用事例
AR技術はポケモンGOだけではなく、様々な分野で活用されています。
ロケーションベースARは、一般的にカーナビなどに活用されています。今後は車の自動運転やドローンを活用した風景の撮影など、位置情報が必要となるさまざまな分野のオートメーション化に活用されることが期待されています。
ビジョンベースARもQRコードだけではなく、様々な所で活用シーンが広がっています。商品画像を取り込むことでキャラクターの画像や動画が取得できるサービスや、AR端末を用いてどこにいてもリハビリ体操を見られるという医療向けサービスに活用されるなど、その有用性はここ最近で大きく高められてきています。
また、2020年の東京オリンピックに向けて、ロケーションベース・ビジョンベース双方のAR技術を用いた外国人向けの日本案内のアプリがさまざまな方面で開発されており、今後の日本においてARの活用事例が爆発的に増えていくことが予想されています。
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