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【開発会社のコラム vol.1】オリジナル自社“ECサイト”構築について

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『パッケージとオリジナル』の構築の違い

開発会社視点でものごとを捉えるIT系コラム。今回は、株式会社テクマトリックスのカスタマーソリューション営業部特命課長:岩崎 徹志氏のコラム。今回の内容をざっくり言うと・・・

「パッケージ」も「オリジナル」もどちらにも長所・短所がある

ECサイトで実現したいことを想定して、きちんと伝えることが重要

自社の“ビジネス戦略にマッチ”したECサイト構築が理想

 

テクマトクッリス,ECトータルソリューション

【昨今のECサイト業界】

EC業界を取り巻く環境の変化

2013年から2014年にかけて、EC業界を取り巻く環境はめまぐるしく動いています。
Yahoo!ショッピングの無料化、LINEのモール(LINE MALL)参入(※1)、運送会社の値上げ問題、2重価格表記問題や消費税増税など様々なニュースが飛び交ったのは記憶に新しいかと思います。こういう大きな変化の中で、今後は更にEC業界の競争が激化していくものと想像します。

このような状況の中、比較的参入が容易なモール(電子商店、サイバーモール)やレンタルショッピングカート(ASP)などでEC事業を運営してきた老舗のEC企業や、他事業での実績・経験や企業の知名度を武器に新規でEC業界への参入を検討する大手企業が、自社独自のECサイトを立ち上げ始めるといった展開もよく耳にするようになりました。

 

いくらくらいで構築できるのか?


当社でもこのような自社ECサイト構築のご相談を頂く事が多いですが、よく
あるパターンとして、一般的なもの、標準的なものでよいので、ざっくりいくらくらいで構築できるのか?といった質問を受けることがあります。
 
確かに一般的なECサイトで必要な機能というのは概ね決まっており、様々なECパッケージでも標準的に持っている機能はほとんど同じです。ただ、実際の所パッケージをそのまま使うという事例はほとんどなく、一定のカスタマイズが必要になることが多いのが実情です。 
 

例えば、商材が違えば売り方やターゲットも違ってきますので、ECのフロント機能にしてみても、バックオフィス機能にしてみても、自社独自のノウハウ、やり方があります。

ECパッケージを導入してそのままで売れるとか、業務の効率化が図れるといったようなことはほとんどなく、自分達が商品をどのように販売していきたいのか、どのように管理していきたいのか、どのように処理業務の効率化を図っていきたいのかといった点を十分に把握・想定し、その内容をシステム構築の会社ときちんと共有することで、必要なECサイトの全体像、規模感を検討することが非常に重要かと思います。

【ECサイト構築の種類】

小規模:「カラーミーショップ」や「makeshop」等のASPカート(※2)を利用する場合

標準的な機能をすぐに使うことができますが、個別の要望に対するカスタマイズなどには時間が掛かってしまうことや、そもそも対応が難しい場合などが多いです。
月額0円~数万円といった形での利用が可能なので、初期費用を抑えて早く・安く立ち上げる場合には有効です。

 

中規模:「EC-CUBE」(※3)などの簡易パッケージをカスタマイズして利用する場合

オープンソースなどの基本的なECパッケージを使い、若干のカスタマイズを行うことで簡易的に立ち上げることができます
ただ、大量の受注データを処理したり、一定以上のセキュリティレベルを維持しようとしたりすると、対応が難しくなる場合があります。
カスタマイズレベルにもよりますが、数百万~といった規模感で構築が可能です。

 

大規模:独自パッケージの活用やフルスクラッチ(※4)で構築する場合

自社で導入している他のシステムとの連携や自社独自のサービスなど、完全に自社仕様の独自サイトを構築することが可能です。
規模・内容によりますが、構築期間は大体半年くらい必要で、費用感としても数千万円前後といった感じになります。
 

終わりに

上記のように、どういったレベルから立ち上げたいのか、その中でこだわってやりたいことはどのようなことなのか(差別化を図る売り方なのか、業務の効率化なのかなど)によって、立ち上げるレベル感が変わってきますので、自社のビジネス戦略にマッチしたECサイト構築をお勧めします。

 

※1 「Yahoo!ショッピング」は、2013年10月からストア出店料と販売手数料を無料化。「LINE MALL」も2014年3月から出品・販売に関する手数料の無料化を行っている。
※2 ASPとは、アプリケーションソフト(今回でいうショッピング機能のこと)をインターネットを通じてレンタルして利用できるサービス。ECサイトに必要な機能をASPカートとして利用することができる。
※3 「EC-CUBE」は、株式会社ロックオンがオープンソースとして公開した、独自性の高いECサイト構築・リニューアルを支援するためのECオープンプラットフォーム
※4 「フルスクラッチ」とは、システムの開発において、既存のものを一切流用せずにまったく新規に開発することで、メリットとして、要件を全て満たすシステムが構築.が可能であることがあげられる。ただし、柔軟性に優れている反面開発期間が延びる場合もある。

 

Memo この記事をかいた人

岩崎 徹志 株式会社テクマトリックス
カスタマーソリューション営業部特命課長 

テクマトリックス1970年 兵庫県生まれ
2002年 テクマトリックスに入社後、某国内最大手ショッピングモールの営業を担当
2010年 モール出店店舗向けの受注・在庫一元管理ASPサービスである「楽楽バックオフィス」の立ち上げを行い、現在はECトータルソューションとして、ECを展開する企業向けに様々なシステム提案を行っている。

 

 

 

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