ホームページ制作を発注したい時、どの会社を選べば良いのか、何を基準に選べば成功するのか、多くの方が悩むポイントです。本記事では、ホームページ制作を依頼したいが、どの制作会社が自社に適しているのかを知りたい方に向けて、選定の基準や注意点をわかりやすく解説します。制作会社の選定はプロジェクト成功の要です。適した制作会社を見つけ、プロジェクトを成功に導くためのヒントもご紹介しますので最後までご覧ください。
目次
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ホームページ制作会社とはどのようなことをしてくれるのか
選び方について知る前に、ホームページ制作会社がどのような企業なのか、どのような業務を請け負ってくれるのかをおさらいしておきましょう。ホームページ制作会社は、企業が自社について紹介するコーポレートサイトやオウンドメディアサイトをはじめ、さまざまなWebサイトを制作してくれる会社を指します。「Web制作会社」と呼ばれることもあります。
一般的なホームページ制作は、以下の工程で行われます。
- 問い合わせ
- ヒアリング
- 見積もり/打ち合わせ
- 基本設計
- レイアウトとデザインの確認
- プログラミング
- 動作確認
- ホームページ公開/納品
ホームページ制作の流れは、ホームページの規模やジャンル、各工程で使用するツールによって変動します。上記でご紹介したのは、あくまでも一般的な流れです。
●ホームページ制作会社に依頼できること:制作業務編
ホームページ制作全般のほか、Web広告の制作と運用、アプリ開発、ホームページへ掲載する各種コンテンツの制作も依頼できます。ゼロからホームページ制作を依頼するケースだけでなく、ホームページのリニューアルや公開後の運用依頼も可能です。具体的な運用作業としては、各種更新作業や掲載コンテンツの追加、修正などが含まれます。また、ホームページをスマートフォンに対応させる作業も依頼できます。
ただし、一連の工程を制作会社へ丸投げできるわけではありません。特に、ヒアリングや見積もり、各種コンテンツ制作時の打ち合わせなどは依頼会社側の協力が不可欠です。また、ホームページへ掲載するコンテンツの内容によっては、社内の撮影やインタビューなどに協力する必要もあります。
●ホームページ制作会社に依頼できること:コンサルティング編
制作会社によっては、制作業務全般だけでなくコンサルティングを行ってくれるところもあります。具体的には競合調査やアクセス解析、ホームページ運営で出た課題点の改善などがあります。また、SNS運用による集客や広告運用などもサービスの一つです。ホームページの公開後も、「より多くのユーザーに閲覧してもらえるホームページ」「より多くのアクションを獲得できるホームページ」にするため、随時ブラッシュアップをしなくてはなりません。
ホームページ制作会社を選定する際の注意点
ホームページ制作会社を選ぶ前に、ホームページの目的や自社の強みなどを事前に明確にしておくことが大切です。同時に、「どのようなターゲットへ向けたホームページを制作するのか」「イメージ元となる既存のホームページはあるか」「相見積もりを取れそうか」といった点も念頭に置きましょう。
●ホームページの目的を明確にする
ホームページ制作を行う目的を明確にしましょう。目的が定まっていないとどのようなホームページを発注すれば良いか判断がつかず、制作時~運用時の方針もズレてしまいます。目的によって制作すべきホームページの種類は異なるため、ホームページの種類から目的を言語化してみましょう。一般的なホームページの種類と目的は以下のとおりです。
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コーポレートサイト:自社の概要やサービス、商品情報などの基礎情報を知ってもらう
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オウンドメディア:自社や自社のブランドについて認知してもらう、集客率や売上アップを狙う
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ECサイト/LP(ランディングページ):自社商品やサービスについて知ってもらう、商品を購入してもらう、サービスを契約してもらう
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リクルートサイト:人材を獲得する
目的を明確にしておけば、「どのような制作会社を探せば良いのか」もわかりやすくなります。
●自社の強みを洗い出しておく
自社の強みを明確に洗い出しておくことで、同業他社との差別化がしやすくなります。また、自社ならではの強みを制作会社へ伝えておけば、そこをプッシュする魅力的なホームページを制作してもらえます。裏を返せば、自社の事業内容やサービス内容などを漫然と記載するだけでは企業の魅力を伝えきれないということです。価格やスピード(納期の早さ)、同業他社とは異なるビジネスモデルを採用しているなど、強みを洗い出す着眼点はさまざまです。3C分析やSWOT分析などのフレームワークも活用して、ホームページでアピールすべき強みを見つけましょう。
●ホームページのターゲットを決める
ターゲットとする人物像を決めましょう。ターゲットを設定することで、「どのようなデザインを採用すべきか」「どのような情報やコンテンツを掲載すべきか」が明確になります。ターゲットを決める際は、「デモグラフィック」「ペルソナ」について理解しておきましょう。それぞれの概要は、以下のとおりです。
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デモグラフィック:性別、年齢、職業、年収、学歴、住所などの属性を指す
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ペルソナ:性格、趣味嗜好、興味関心、考え方などの人物像を指す
デモグラフィックとペルソナを踏まえることで、より具体的なターゲットを設定できます。結果的に、「誰に見てもらうべきホームページなのか」という点が明らかになります。
●参考になるホームページをいくつかリストアップする
参考になるホームページをリストアップし、制作会社へ渡すのも良い方法です。「◯◯社オウンドメディアのようなデザインのホームページをつくりたい」「◯◯社のコーポレートサイトの構成を参考にしたい」など、参考サイトのどのような要素を落とし込みたいのかをできる限り具体的に伝えましょう。ただし、デザインやコンテンツなどの模倣はNGです。参考サイトはあくまでもインスピレーションを得たり、イメージを固めたりするためのものと捉えましょう。
●見積もり時には相見積もりを取る
見積もりを取る際は、1社ではなく複数の制作会社から相見積もりを取りましょう。1社のみの見積もりだと、費用が適正か否かの相場感がなかなか掴めません。相見積もりを取ることで、依頼内容に対する適正価格や大まかな相場感を掴みやすくなります。制作実績や規模などを踏まえたうえでめぼしい制作会社を3~5社ほどに絞り込み、相見積もりを依頼しましょう。
ホームページ制作会社の選び方
一言でホームページ制作会社といっても、規模や制作体制、強みなどは異なります。以下で、自社に合ったホームページ制作会社を選ぶポイントをご紹介します。
●制作会社自身のホームページは魅力的か
気になる制作会社を見つけたらまずは公式ホームページをチェックしましょう。公式ホームページを見るだけでも、ある程度のスキルや制作に対する姿勢などがわかります。具体的に確認すべきポイントは以下のとおりです。
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サイトデザインが古めかしくないか(配色にまとまりがない/デザインのせいでコンテンツが見づらいなど)
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必要な情報がきちんと掲載されているか
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一つの画面に情報が詰め込まれておらず、見やすいような構成になっているか
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定期的に更新されているか(最低でも1~2週間に1回の頻度)
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パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末に合わせたホームページが表示されるか
チェックすべき点はさまざまですが、「訪問ユーザーの目線で、ホームページ内をひととおり巡回してみる」という方法であればすぐに実践できます。トップページ、各種コンテンツのページなどを巡回したうえで、制作会社のスキルを確認しましょう。
●十分な制作実績があるか
ホームページ制作会社の制作実績をチェックすることも大切です。制作会社の公式ホームページに、これまでの制作実績がポートフォリオとして公開されているケースがあります。守秘義務や契約の都合上、全ての制作事例のチェックが難しい場合もありますが、公開されている実績からでも一定の制作スキルを汲み取れます。
チェックする際は、「自社の同業他社にあたる企業の制作実績があるか否か」に注目するのがおすすめです。同業他社のホームページ制作実績があれば、ある程度の業界知識やホームページをリリースする際の注意点を把握している可能性があるためです。また、ホームページを制作する際のノウハウやデータが蓄積されていることも考えられます。「幅広い業界のホームページ制作実績がある」という制作会社も魅力的ですが、制作スキルだけでなく業界の前提知識やノウハウの豊富さを重視したいのであれば、同業他社の制作実績をチェックしてみましょう。
●自社の目的と制作会社の強みが一致するか
ホームページ制作会社によって、強みとする部分は異なります。制作会社の強みと、自社の目的や制作したいホームページ分野が一致するかどうかも確認しましょう。制作会社の強みのとしては、以下のものが挙げられます。
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集客型の制作会社:SEO施策やUI、UXデザインが得意
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デザイン型の制作会社:ブランディングが得意
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システム型の制作会社:自社システムの構築が得意
例えば、「自社について知ってもらうためのコーポレートサイトを制作したい」という場合はデザイン型、「集客力の高いオウンドメディアをつくりたい」という場合は集客型の制作会社を中心に比較、吟味するのがおすすめです。
●顔を合わせて打ち合わせができるか
対面で打ち合わせが可能か、Webツールをとおして顔を合わせる機会があるかどうかかも重要なポイントです。ホームページには、ページからページへの遷移やボタンを押した際のリアクション、アニメーションの使用など動的な要素が多く搭載されます。動的な要素に関する相談や課題点をメールまたは口頭だけで完璧に伝えるのは難しいですが、対面での打ち合わせができれば同じものを同じタイミングで見て確認でき、認識のすり合わせや伝達をリアルタイムに行えます。改善の要望や相談もしやすいでしょう。
●アフターフォローや運用支援はあるか
ホームページをリリースした後は、更新作業をはじめSEOや広告運用などの施策をしながらホームページを運用しなくてはなりません。また、ホームページのメンテナンスや不具合の修正といった作業も必要となります。ホームページ制作会社を選ぶ際は、リリース後のアフターフォローや運用のサポートサービスが充実しているか否かにも注目しましょう。運用支援も依頼するにあたり、Web集客やマーケティングのノウハウを確認することも大切です。公式ホームページに、お客様の声や制作/運用の成功事例を掲載している制作会社もあるため、そちらをチェックするのもおすすめです。
●コミュニケーション能力が高いか
担当者の受け答えがしっかりとしているか、こちらの要望や発言の意図を正確に読み取ってくれるかを見ます。また、ホームページ制作では聞き慣れない専門用語が出てくることも珍しくありません。その際、担当者が専門用語をそのまま多用せず、わかりやすく正確な説明をしてくれるかどうかもチェックするべきポイントです。依頼会社の前提知識を無視して一方的な説明を続ける制作会社は注意が必要です。長くやり取りを続けることを踏まえて、制作会社のコミュニケーション能力をチェックしましょう。
ホームページ制作会社にはそれぞれ異なる強みや得意分野、制作実績があります。数ある制作会社の中から1社1社を比較吟味し、自社に合った制作会社を選定するのは手間がかかるものです。ホームページ制作会社の比較や選定にお悩みであれば、発注ナビへお気軽にご相談ください。
発注ナビであれば、全国5000社以上の加盟企業の中から、ご要望や案件内容に合ったホームページ制作会社を厳選してご紹介いたします。「自社に合ったホームページ制作会社がわからない」「選定にできるだけ時間をかけずにスムーズに導入したい」とお考えの担当者様は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
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