今回は、「ホームページのリニューアル」について。
「古い」といわれた時はデザインをリニューアル
コンテンツが増え過ぎたらインターフェースをリニューアル
不便さを感じたら新しい機能を追加実装
はじめに
リニューアルのタイミングとは?
「ホームページをそろそろ改修しようか?」「デザインだけでもリニューアルしよう」
こういった話題が社内で盛り上がってきた時、「善は急げ」と急いで着手するのは考えものです。
もちろん、状況によってはそれが望ましい場合もあるのですが、ホームページのリニューアルには、理由によってベストのタイミングを見計らう必要があるからです。
また逆に「リニューアルを検討すべきタイミングだ」と受け止めるべき兆候・現象もあります。
「デザインが古い」といわれた時
ホームページのデザインやインターフェースにはトレンドがあります。たとえば、ページ上でマウスを動かすと、グラフィックがそれに反応して変わる「Flash」という技術が流行ったこともありますし、陰影や立体感を強調するデザインが流行ったこともあります。
こうした流行は一過性のものが多く、先端ばかりを追求する必要はありません(デザイン事務所やweb制作会社などを除く)。しかし、あまりにも流行遅れのデザインをそのまま放置しておくと、「この会社はホームページ運営に力を入れていないのだろう」「センスが古い旧態依然とした会社なのではないか」といった憶測や誤解を招いてしまいます。
外部・内部に関わらず、こうした指摘を受けた場合はリニューアルを検討すべきタイミングだと考えられます。
コンテンツが増えすぎて使いづらくなった時
ホームページの運用はこまめな情報更新が重要ですが、長年更新しているうちにコンテンツが累積し過ぎて、ユーザーが閲覧・利用しにくくなるといった現象がよくみられます。
ホームページにおいて、「サイト構造が直感的に把握できる」「何の情報がどこにあるかがすぐわかり、すぐ引き出せる」というポイントは非常に重要です。ユーザーに「良いコンテンツがあるようだが、情報が探しにくいな」と思われると、ユーザーはすぐに別のサイトに飛んでしまうからです。
こういう場合はサイト構造の見直し、階層を増やす・整理する、分類のしかたを変える、直感的に情報が探せるようにする、といったユーザーインターフェース的なリニューアルが必要です。
アクセス解析で、「ユーザーが情報を探しているうちに、目的ページに到達できず帰ってしまう人が増えた」などという分析結果が出たら、リニューアルのタイミングかもしれません。
相対的に不便になった時
たとえばECサイトの場合、旧式のシステムでは「ダウンロード商品のアカウントが出来ない」「自動請求書発行システムを実装していない」「多彩な決済システムに対応していない」など、最新型のサイトに比べて不便さが目立ちます。
「不便になった」のではなく、競合サイトが進歩したことによって、相対的にユーザーが不便を感じるわけですが、こうなったら、できるだけ早いタイミングでリニューアルを行うべきです。
おわりに
よほどのオンリーワン商品を扱っているのではない限り、ユーザーは常に多くのサイトを比較しながら、自分にとってもっとも快適で便利で、なおかつベネフィットの高いサイトを選択します。
いったん「このサイトは不便だ」という印象を持たれると、それを払拭するのには多くの時間と費用と努力を要します。可能な限り、不便さが表面化する前に対応するべきでしょう。
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