発注ナビでは、発注者が指定した条件に合わせて開発会社とのマッチングを行っているが、すべての発注者が最初から具体的な条件を指定できるとは限らない。要件が定まっておらず、「どのような手法で開発すべきか」「システムとアプリのどちらで開発すべきか」などを悩みながら発注先を探すケースもある。中には、発注ナビからの紹介後、さらに条件の追加や変更が起こる場合もあるだろう。そういった場合、条件を変えて再度募集できることをご存知だろうか。
新規事業立ち上げにあたって開発会社を探す際に、発注ナビを活用したのが北大阪企画株式会社だ。最初はスクラッチ開発を念頭に募集をかけたが、その後ノーコード開発を条件に追加し、再度募集。最終的には納得できる発注先にたどり着いたという。どのように検討を進めたのか、北大阪企画の代表取締役 砥綿優成氏に話を伺った。
自身の経験をもとに、「医学生・看護学生向けSNSアプリ」を企画

北大阪企画株式会社
代表取締役 砥綿優成氏
―― 北大阪企画様の事業について教えてください。
北大阪企画株式会社 砥綿氏:当社はもともと不動産賃貸業として、お客様の資産管理などを手掛けており、昨年、私の大学入学を機に社長を引き継ぎました。これまでの事業は継続しますが、「社長が医学生である」ことを活かし何か新規事業を立ち上げられないかと考え、SNSアプリの企画を立ち上げたところです。
―― どのようなアプリを企画しているのですか。
砥綿氏:医学生・看護学生が交流を深めるためのSNSアプリです。私自身、現在大学の医学部に通っており、XやDiscordなど一般的なSNSのコミュニティで他の学生とつながり、勉強方法やテストの過去問共有のような情報交換をしています。
ただ、こういったSNSのコミュニティは10人程度の小規模なグループが多く、学年全員やほかの学年ともつながるようなコミュニティは見たことがありません。「ほかの大学でも同じように小規模なコミュニティが多く存在するのではないか」「医学部では情報交換が重要なため、このコミュニティを一つのアプリに集約できたら、価値があるのではないか」と考えました。
発注ナビは、「IT知識がなくても開発会社を探せる」ことがメリット
―― 今回、発注ナビに依頼した経緯を教えてください。
砥綿氏:SNSアプリを企画したものの、私自身に開発スキルがあるわけではなく、開発会社のツテもありません。そこで、インターネットで「開発会社 探し方」と検索するところから始め、最初はクラウドソーシングのサイトで発注先を募集しました。実際に何社か面談し、具体的な相談もしたのですが、発注には至りませんでした。
クラウドソーシングでは、あくまで自分で条件を指定して開発会社を選ぶ必要があります。ITの知識に疎い私には開発で使うツールなどもまったく分からなかったため、条件を決めて募集すること自体が難しかったです。また、契約金の数%分の手数料がかかることもネックでした。
そんな中で見つけた発注ナビは、「知識がなくても大丈夫」とサイトに書かれており、これなら自分に合っているのではないかと感じました。無料で使える点も魅力で、まずは相談してみようと思ったのがきっかけです。
―― 発注ナビを使った印象はいかがでしたか。
砥綿氏:案件の情報を登録したあとのヒアリングではかなり丁寧にこちらの話を聞いてくれる印象でした。私が考えているやりたいことを詳しく伝えることができ、適切な開発会社を選定してもらえたと思います。その後も、折を見て連絡があり、「具体的に困っていることはないか」「不明点はないか」としっかりフォローがあった点も安心できました。
スクラッチはコストがかかり、ノーコードは操作性が悪い。懸念点を解決する方法はあるのか
―― 発注ナビからは、最初に3社ご紹介しました。
砥綿氏:最初は、スクラッチで開発する会社を紹介いただきました。どの会社もこちらの要件に合わせた提案があったのですが、当社では並行して、納期・コストを抑えるためにノーコードでの開発も検討していました。
ただ、ノーコードで開発したスマホアプリの成功事例はあまりありません。Webアプリはいくつかありますが、今回はネイティブアプリを想定していました。実際にいくつかノーコードのアプリを使ってみたのですが、動作が重く、使いづらいものばかりでした。毎日使うSNSアプリでこの状態は避けたいものの、ノーコード開発でそれが実現できるのかは未知数です。そこで1度プロの話を聞ければと、ノーコード開発を条件に追加し、再度募集をお願いしました。
―― 再募集時には2社ご紹介しましたが、いかがでしたか。
砥綿氏:やはりノーコードで開発すれば開発期間やコストを圧倒的に抑えられそうでした。しかし、詳しく話を聞いても、ノーコードに対して感じていた懸念は払拭できませんでした。
―― その後、発注先は決まりましたか。
砥綿氏:最終的には、最初に紹介いただいた3社のうちの1社に決めました。こちらは、AIを利用したコーディングを特長とする開発会社です。生成AIによるコード生成などを活用しているとのことで、ノーコードとスクラッチ、二つの手法のハイブリッドのようなイメージだと感じました。
費用や開発期間も、ちょうどノーコードとフルスクラッチの中間程度で、スクラッチ開発で提案いただいた中では最もリーズナブルなお見積もりでした。懸念していた操作性については、実質的にはスクラッチ開発での対応になるため、普通のアプリの操作性と変わらないということで、バランスのよいところへ着地させてくれる開発会社へ依頼できたと思います。
9月リリースに向けて開発中。将来的には機能拡張も目指す
―― 北大阪企画様の今後の予定をお聞かせください。
砥綿氏:2025年4月から要件定義を開始しており、5月半ばから開発をスタートします。9月にはリリースできる予定で、2026年4月までにユーザ数5,000人が目標です。まずは基本的な機能のみからスタートしますが、今後はよりリッチな機能も追加していければと考えています。
――ありがとうございました。
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