発注ラウンジは、システム開発の発注に必要な様々なノウハウや発注ナビで実際に開発された発注者様のインタビューなど、発注担当者様のための情報発信サイトです。

「マイグレーション」とは?具体的な手順やメリットを詳しく紹介

基幹システムや業務管理システムなど、企業ではさまざまなシステムやアプリケーションを日常的に使用しています。
そのため、企業で新しいコンピューターを導入した場合には、新しいコンピューターでもシステムやアプリを使えるように設定する必要があります。
「既存のシステムを新しい環境に移行したい」と考える企業担当者であれば、「マイグレーション」を検討してみてはいかがでしょうか。

今回は、マイグレーションの基本情報と実行する際の注意点などを詳しく紹介します。

 

目次

 

システム開発会社選びはプロにお任せ完全無料で全国2000社以上からご提案

200x200b

・ベストマッチな発注先が見つかる
・たった1日のスピード紹介
・ITに詳しいコンシェルジュがサポート
・ご相談~ご紹介まで完全無料

 

 

「マイグレーション」とはどういう意味?

マイグレーション(Migration)は、移動や移行を意味する英単語です。ビジネスにおいては、「業務で使っているデータやシステムを新しい環境に移行する」といった際に使用します。

より分かりやすく言えば、マイグレーションは「システムやアプリの移行」または「データの移行」という認識でも構いません。例えば、オンプレミス(システムを自社で運用管理すること)からクラウドサービスに移行するのも、マイグレーションに該当します。以下の項では、企業でマイグレーションの対象となるシステムやアプリについて紹介します。

 

企業で行われるマイグレーションとは?

  • 基幹システムや業務管理システム

  • データを保管しているサーバやストレージ

  • 汎用機に搭載されている情報システム

企業でマイグレーションが行われるものはさまざまです。従業員が使用する業務システムから、顧客情報といったデータを保管するサーバに至るまで、あらゆるものがマイグレーションの対象となります。マイグレーションを検討する具体的なタイミングも、この対象によって大きく異なります。

例えば、サーバやストレージのような記憶媒体は、データ量に余裕がなくなってきた時などがマイグレーションの検討時期です。万が一、データがいっぱいになって新しいデータが記録できなくなれば、業務に大きな支障を来すことは言うまでもありません。さらに、容量の空き具合にかかわらずハードウェアの保守期間が切れる、老朽化が著しい場合なども、マイグレーションの検討時期になります。

ちなみに、マイグレーションの対象や方法に応じて、いくつか呼び方が存在します。マイグレーションの主な種類は以下の通りです。混同をしないように、それぞれの違いを覚えておきましょう。

マイグレーションの種類
名前 概要
サーバマイグレーション サーバを移行すること
データマイグレーション 新しいシステムにデータを移行すること
レガシーマイグレーション 汎用機の古い情報システムを新システムに移行すること
クイックマイグレーション 仮想マシンを一時停止させてシステムを移転させる技術
ライブマイグレーション 仮想マシンを停止させずにシステムを移転させる技術

なお、システムを最新版に更新することを「システムのアップデート」とも呼びますが、マイグレーションはあくまで「システムやデータの移行」を指す言葉として、アップデートとは別物として扱われています。ほかにも、マイグレーションと類似しやすい言葉として「リプレース」や「エンハンス」という単語も存在しますが、それぞれの違いについては次の項で解説します。

 

リプレースとエンハンスとは何が違う?

リプレースやエンハンスとの違いは、以下の通りです。

マイグレーション、リプレース、エンハンスの違い
マイグレーション 新しいシステムやプラットフォームに移行する
リプレース 古いシステムや機器を「新品のもの」に置き換える
エンハンス 既存のシステムや機器の機能を拡張させる、性能を向上させる

リプレースは古いシステムや機器を「新品のもの」に置き換える際に使用されます。例えば、マウスやキーボードなどの機器が破損した際に、新品の機器に取り替える時にリプレースという言葉が使われます。

一方のエンハンスは、システムや機器の機能を追加したり、性能を向上させたりする際に使用させる言葉です。このエンハンスを目的としたシステム開発のことを「エンハンス開発」と呼びます。いずれも「古いものから新しいものへ」という性質が似通っているため、それぞれが混同されて使用されるケースも少なくありません。

 

マイグレーションの効果やメリット

マイグレーションの基本情報や言葉の違いを説明できたところで、マイグレーションの効果やメリットについて解説しましょう。システムやデータを新しい環境に移行するマイグレーションは、企業にどんなメリットがあるのでしょうか。

 

●現行のシステムをそのまま使用しやすい

業務システムやアプリの移行を行う場合、マイグレーションはまったく新しいシステムやソフトウェアを開発するよりも、「培ったノウハウを活かせる」という点で優れています。繰り返しになりますが、マイグレーションは「システムやデータだけ」を新しい環境に移行させる特徴があります。今まで使っていたシステムを踏襲している分、「従業員を教育する手間やコストを省ける」「業務への支障を最小限に抑えやすい」といったメリットが得られます。

 

●開発コストを抑えやすい

マイグレーションはコスト面においても良い影響を与えやすいというメリットがあります。例えば、新しい業務システムやアプリをゼロから構築する場合、相応の費用や人的コストの発生は避けられません。一方のマイグレーションは、移行前のシステムのソースコードなどを利用するため、開発コストを抑えやすいです。

 

●利便性を向上させやすい

マイグレーションを実施することで、システムの利便性向上にも繋がります。例えば、オンプレミスのシステムは高いセキュリティ性を備えている反面、「オフィス内でしか使用できない」「運営管理に手間がかかりやすい」という欠点がありますが、このオンプレミスのシステムを「クラウドサービスのシステム」にマイグレーションをすることで、クラウド特有の「ネット環境があればどこでも使用できる」「運営管理がしやすい」といったメリットを付与できるのです。もちろん、サービスごとに機能やコストなどは大きく異なりますが、「システムをより使いやすくしたい」という目的にも、マイグレーションはおすすめの方法と言えるでしょう。

 

●データの保護に繋げやすい

例えば、物理的なサーバやストレージは機器の劣化や破損によって、保管しているデータが失われてしまう可能性があります。古い機器を使っているほど危険性は高くなりますが、新しいサーバやストレージ(またはクラウドのストレージサービス)などにマイグレーションすることで、大切な業務データを守ることにも繋がるのです。

このほかにも、マイグレーションには互換性の向上に伴い、新しい機能やサービスを導入させやすくなる、運用管理にかかるコストや手間の軽減といった、さまざまなメリットがあります。ただし、先に挙げたメリットは必ず享受できるわけではありません。マイグレーションの対象や移行するシステムなどによって、得られるメリットも変化することを留意しておきましょう。

 

マイグレーションを検討する際の注意点

多くのメリットを享受しやすいマイグレーションですが、いくつかの注意点が存在します。

 

●移行するデータやシステムごとに難易度が変わる

1つは、マイグレーションの対象や方法によって「移行の難易度が変化する」という点です。例えば、サーバマイグレーションのように「保管したデータを移動させる」「データの保存先を変える」程度のものであれば、技術的なトラブルは少ないこともあるでしょう。しかし、基幹システムや業務システムを新しいものに切り替える場合、移行先のシステムによっては「使用されている言語が異なる」というケースも珍しくありません。

わかりやすく言えば、新しいシステムに対応させるべく「システムの設計自体を大きく変える必要がある」のです。システムの規模によっては、手間やコストが肥大化する可能性もあります。

 

●従業員への周知が必要

もう1つは、マイグレーションで新システムに移行する際に、「従業員に周知しておく必要がある」という点です。メリットの項で紹介したように、マイグレーションはシステムの設計を踏襲して移行する分「現行のシステムをそのまま使用しやすい」という利点があります。ですが、移行に伴い機能の追加や変更などがあった時は、従業員に対して移行後の変更点や機能の使い方などの周知が欠かせません。

何をマイグレーションするにしても、移行後のマニュアルやシステムの使用ルールなどは、事前に用意しておく必要があります。滞りなくマイグレーションを成功させるには、事前の準備から移行後のケアに至るまで、盤石にしておくことが大切です。

 

マイグレーションを実施するには?

最後に、マイグレーションの具体的な手順について解説しておきましょう。マイグレーションの対象や実施する企業によっては、方法や手順が異なるケースもありますが、大まかなフローは以下のようになります。

マイグレーションの大まかなフロー
手順 概要
①移行可能かどうかの検証 現状の業務の把握する
既存資産の洗い出しを行う
何を移行するのか選定する
②分析や設計 移行後のシステムの選定をする
プロトタイプのシステムを準備する
プロトタイプの環境を準備する
③変換ツールの準備 データの変換ツールを選ぶ
ツールのカスタマイズ
プロトタイプの移行
④結合・システムテスト 動作テストの実施
結合テストの実施
テスト後の評価
⑤本番移行 本番環境へのシステム移行
品質評価

より簡単に言えば「どんなシステムやデータが移行できるのか」を検討することから始まり、幾多のテストを経てから本番環境への移行する仕組みです。事前の分析やテストを怠ると、「マイグレーション後にシステムが動かなくなった」「動作に不具合が生じる」といったトラブルに苛まれやすくなるため、注意が必要です。

しかしIT初心者の方だと、「自社でマイグレーションを行えない」というケースも少なくないでしょう。マイグレーションは、検証から本番移行に至るまで、ITに精通したシステムエンジニアがかかわる分ノウハウを持たない企業にはハードルが高いのも事実です。「使いやすい業務システムを新たに導入したい」「既存のシステムをオンプレミスからクラウド環境に移行したい」という希望を持つ企業の中でも、自社でマイグレーションを行うのが難しい場合は、外注を検討しても良いでしょう。システム会社の中には、業務内容や既存のシステムを考慮しつつ、新しいシステムの選定や開発を得意とする企業も数多く存在します。

 

 

システム開発会社選びはプロにお任せ完全無料で全国2000社以上からご提案

200x200b

・ベストマッチな発注先が見つかる
・たった1日のスピード紹介
・ITに詳しいコンシェルジュがサポート
・ご相談~ご紹介まで完全無料

 

 

■マイグレーションに関連した記事

SQL Serverを使ったシステム開発でおすすめの開発会社7社【最新版】

 

 

クラウド構築でおすすめのシステム開発会社10社【最新版】

 

 

 

関連する記事

PAGETOP