今回は、アプリのレビューを獲得するための施策について。
ポップアップの表示方法には節度をもつこと
アプリのバグは速やかにとること
ユーザーと誠意あるコミュニケーションを心がけること
はじめに
アプリのレビューを増やすには
アプリのダウンロード数を増やすためには、好意的なレビューが数多く書かれることが有効です。せっかくユーザーが興味を持ってくれても、レビューがほとんどなかったり好意的でなかったりするとダウンロードを思いとどまってしまうかもしれません。
そこで今回は、アプリのレビュー数の増やし方や、その内容をできるだけ好意的なものにしてもらうための施策についてご紹介します。
アプリ内のポップアップについて
アプリを使い始めてしばらくすると、「このアプリについて評価してください」という内容のポップアップが表示されることがあります。ポップアップはユーザーの評価を促すのにかかせません。しかし、使い始めてすぐにこのようなポップアップが出ても「評価できるほど使い込んでないから」という理由で無視されることが多いでしょう。
また、ゲームアプリでは「せっかく乗ってきたところなのに、このポップアップのせいで集中力が途切れた!」など、表示させるタイミングを考慮しないとユーザーの反感を買うことになりかねません。さらに「悪くないアプリだけれど、あまりにポップアップが頻繁で、うっとうしいからアンインストールしてしまった」などという話もよく耳にします。
ポップアップの回数はほどほどに。そして、表示するのはヘビーユーザーに限り、表示のタイミングにも十分気配りをしましょう。具体的には
・インストールからの経過日数
・起動回数(回数が多いほどヘビーユーザー)
・特定のイベントの実行時(たとえばメモアプリなら特定回数以上記入したときなど)
・一定期間ごとの起動回数が一定以上(たとえば過去1か月、週に3回以上利用しているなど)
といった指数を監視し、一定値を超えた時にポップアップメニューを表示する、といった具合です。
バグはすぐにとる。要求は可能な限り実装する
アプリユーザーにとって、「落ちる」「固まる」といったバグはひどいストレスの原因であることを理解しましょう。実際、アプリストアでひどく悪い評価をされているアプリは十中八九「すぐに落ちる・固まる」ことが理由とされています。
万が一バグが発見された場合、できるだけ迅速にバージョンアップし、バグを取り除くべきです。こうした対処が速やかであればあるほど「誠意ある開発者」ということで評価が高まり、好意的なレビューが多く得られます。
また「この機能を加えてほしい」といった要望にも可能な限り対応すべきです。「無料ユーザーの要望など、いちいち聞いていられない」というような態度が見え隠れすると評価はてきめんに下がります。
こまめにレポートを出す
ユーザーは、アプリ開発者の誠意に高い関心があります。開発者側からユーザーへの「お知らせ機能」を搭載し、「このような不具合が発見されました。○○までに対応します」「要望の多い○○機能ですが、仕様上すぐには実装できません。次期バージョンアップ(予定日○月○日頃)までお待ちください」といったレポートを、良いこと・悪いことに関わらずこまめに出しましょう。都合の良いPRだけは熱心でネガティブなことは知らん顔をする、といった身勝手な姿勢はユーザーの反感を買いますから要注意です。
おわりに
このほか、フェイスブックなどの公式ページでアプリ情報や使い方について情報を豊富に公開する、レビューを書いてくれた人に特典を用意する、といったやり方もレビューを獲得するのに有効です。ただし、いいかげんなレビューを書いて特典だけを狙う悪質なユーザーもいますから、一定条件を備えたユーザーだけに特典が渡せるようにするなど、手法には工夫をこらす必要があるでしょう。