今回は、「Webシステム会社の選び方」について。
コミュニケーションは緻密か?
見積書の内容は明瞭か?
問題解決のための提案力があるか?
はじめに
Webシステムは、従来のクライアント・サーバ型システムに対して、「メンテナンスが簡単」「ランニングコストが圧縮できる」「クライアントの増加に柔軟に対応できる」など数多くのメリットがあります。このため、新しいシステム開発の他にも、既存システムの置換需要などが増加傾向にあり、システム会社の多くがWebシステム開発に参入しています。
では、Webシステム開発を外注する際、どのような点に基準を置いてシステム会社を比較・選定すればいいのでしょうか?
コミュニケーションは緻密か?
これはWebシステムに限らず、システム開発をアウトソーシングする際の会社の選び方全般に共通する内容ですが、「初期のコミュニケーションをどれだけ大切にするか」で、そのシステム会社のおよその実力や熱意がわかります。
良心的なシステム会社は、「顧客がシステムについて素人である」ことを前提に開発に取り組みます。また、経験豊富な会社であれば「こういうシステムを開発する際、後でどのような問題が発生しやすいか」を熟知していますから、仕様の策定にあたってくどいほど緻密に細部の確認を詰めてきます。
システム開発は、仕様が決まれば仕事の半分以上が終了したといっても過言ではありません。優秀なシステム会社ほど漏れ・抜けのない仕様書の策定にこだわり、このため開発初期のコミュニケーションには多大な努力を払います。
逆に、「まずは大枠の予算とスケジュールを決めて、中身はじっくり練り込みましょう」という、受注ありきのスタイルを見せる会社には要注意です。
見積書の内容は明瞭か?
一般に、Webシステムは従来のクライアント・サーバ型システムよりもコストが安いという傾向があります。しかしこれはケースバイケースで、システムの用途・規模・形状によってはWebシステムが必ずしも適切ではない場合や、かえってコスト高になってしまう場合も考えられます。もしもコスト重視でWebシステムの導入を検討しているのであれば、複数社からの見積書を取り寄せ、イニシャルコスト・ランニングコスト・人件費の圧縮率などを詳細に比較検討すべきです。そのためにも見積書の内容が不明瞭であってはなりません。また「何のためにこの費目が必要か」について質問を求めたら、明快な説明が得られるシステム会社を選ぶべきでしょう。
問題解決のための提案力があるか?
Webシステムはクライアント・サーバ型システムに比べていくつものメリットを持つシステムですが、必ずしも完全無欠というわけではありません。たとえば操作感の良さや瞬発的な処理能力ではクライアント・サーバ型の方が上とか、Webシステムは回線への負荷が大きいといったデメリットもあります。
優れたWebシステム会社はこうしたメリット・デメリットをあわせて考え、「顧客のニーズにもっともふさわしいシステム」を総合的に提案する力を持っています。
さらに「このシステムで発生する問題としてはこのようなものが予測でき、それに対してどのように対応する」といった点まで論理的に説明できる会社であれば、十分信頼に値すると考えられるでしょう。
おわりに
単にWEBシステム開発を行うシステム開発会社や制作会社を探すというだけでなく、最適となるWEBシステム開発企業を検索・比較してみてください。
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