ホームページ制作は複数の工程を経て進めるため、スケジュール管理が非常に重要です。ホームページ制作をスムーズに進行し、納期を確実に守るためには、タスクの進捗や担当範囲の明確化、チーム内の連携強化が欠かせません。本記事では、ホームページ制作におけるスケジュール管理の目的や重要性について詳しく解説します。また、外部に発注する際に押さえておくべきポイントについてもご紹介していますので、ぜひご一読ください。
目次
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ホームページ制作におけるスケジュール管理の目的
ホームページ制作では、複数人で連携してさまざまな作業を行います。適切にスケジュール管理を行うことで、全体の進捗が明確になりチーム間の連携が円滑になります。以下でご紹介するのは、ホームページ制作におけるスケジュール管理の目的や重要性です。
●全体の流れや進捗具合を把握するため
ホームページ制作では、「下準備/制作/公開」までに必要な作業内容とその優先順位、工数を割り出したうえで、全体の進捗具合を正確に把握する必要があります。全体の流れやタスクの優先順位、工数が不明瞭なままだと、「いつ/誰が/どのタスクを/どの程度」完了させるべきかがわかりません。
その結果リリースまでの計画に狂いが生じ、トラブルが起こった時に臨機応変に対応することが難しくなります。スケジュール管理を適切に行うことで、全体の流れや進捗、各作業の優先順位などが明確になり、変更が生じても臨機応変に対応しやすくなります。
●各タスクの担当範囲を明確にするため
全体のスケジュールが曖昧だと、タスクごとの納期も曖昧になってしまいます。スケジュール管理をすることで「いつ/誰が/どのタスクを/どの程度」完了させるべきかが明確になり、各担当者もスケジュール管理がしやすくなります。タスクの遅延や抜け漏れなどのトラブルが発生しても、臨機応変にリカバリーしやすくなるのもポイントです。
●チーム内での作業を円滑に進めるため
チーム内でスケジュール管理をすることで連携がとれ、共同作業が円滑になります。メンバー同士の進捗も見える化されるため、それを踏まえて各々が作業スケジュールを立てられます。また、タスクごとの締め切りを常に共有できるため、万が一誰かの作業が遅れた際もほかのメンバーがフォローへ入るといった対応が可能です。
ホームページ制作のスケジュールはどうなる?
ここでは、30~100ページ前後の中規模なホームページの制作を想定したスケジュール例をご紹介します。具体的なホームページのジャンルとしては、中小企業のコーポレートサイトやコンテンツ数が充実しているリクルートサイトなどをイメージすると良いでしょう。作成したいホームページの規模やジャンルに合わせて、大まかにスケジューリングをする際にお役立てください。
●ホームページ制作の基本的な工程
一般的なホームページ制作は、以下の工程を踏んで進められます。
- 打ち合わせ(ペルソナ設定/目標設定/資料作成などの作業)
- 要件定義(ホームページの機能/性能/仕様などを決める作業)
- 画面設計
- デザインの制作
- 実装作業
- テスト
- 公開
30~100ページほどの中規模なホームページ作成は、全体で6~8ヶ月ほどの制作期間が必要です。上記のスケジュール例を踏まえると、各工程の大まかな工数は以下のとおりです。
工程 | 工数の目安 |
---|---|
打ち合わせ(ペルソナ設定/目標設定/資料作成など) | 20日前後 |
要件定義/画面設計 | 各10日程度 |
デザインの制作 | 40~70日前後 |
実装作業 | 70日前後 |
テスト | 15日程度 |
ホームページへ掲載するページやコンテンツの数が増えるほど、各種設計やデザイン制作、実装作業、テスト作業などの工数も増えます。作業工数の増加に伴い、打ち合わせやミーティングの機会も増えるため、余裕をもったスケジュール設定にすることが大切です。
●外注と自社制作のスケジュール感
ホームページ制作を行う際、自社制作ではなく外注するという選択肢もあります。外注する場合は、上記でご紹介したスケジュールに依頼先を比較・吟味して選定する工程も追加されます。
要件定義からホームページ公開までを全て自社で行う場合、コミュニケーションを円滑に行いやすいというメリットがあります。その反面、担当者のスキルによっては想定よりも工数がかかってしまうこともあるでしょう。特に、デザインや実装作業、テスト作業などは工数がかかりやすい工程です。ほかの業務との兼ね合いも考えなくてはならず、キャパオーバーになる可能性も考えられます。また、社内にプログラマーやデザイナーなどの人材が不在、または不足している場合は人材を獲得して育成するところからはじめなくてはなりません。内製する際は、採用コストや育成コスト、スキルレベルによる工数のばらつきに注意しましょう。
一方、外注する際は外部の制作会社とのコミュニケーションコストがかかりますが、スキルのばらつきによる工数超過は起こりにくいといえます。一定のスキルやナレッジをもつ専門家へ依頼でき、スケジュールどおりに作業を進めてもらいやすいのが特徴です。
ホームページ制作を外注する際のメリット・デメリット
ホームページの規模によっては、自社制作が難しいケースもあるでしょう。その際の選択肢となるのが、Web制作会社への外注です。外注するメリットとデメリットを、以下でご紹介します。
●メリット1:デザインや構成など提案してもらえる
ホームページ制作の専門スキルをもった会社へ依頼できるため、業界やターゲット層に合わせたサイトデザイン、構成を提案してもらえます。制作実績が豊富かつ幅広い制作会社であれば、それまでのノウハウをもとに自社に合ったホームページを提案してもらえるでしょう。
また、サイトのジャンルや目的、規模に合わせたホームページを制作してもらえるのもメリットの一つです。ホームページと一言でいっても、その種類はさまざまです。例としては、自社について紹介するコーポレートサイトをはじめ、リクルートサイトやオウンドメディアサイト、ECサイトなどが挙げられます。ホームページの種類によって目的や目指すべきゴール、工夫すべき点は異なるため、その点も踏まえたうえで制作を進めなくてはなりません。外注すれば、ジャンルや目的に合わせたホームページのデザインや構成を提案してもらえます。
●メリット2:各種コンサルティングサービスも受けられる
ホームページは制作してリリースすれば終わりではなく、適切に運用してブラッシュアップしていく必要があります。制作作業を自社内で完結できても、WebマーケティングやWeb集客のスキルがなければサイトの運用は難しいでしょう。また、ホームページのデザインや構成が作り込まれていても、ユーザーからの反応がなければ目的の達成は期待できません。
Web制作会社へ外注すれば、サイトリリース後のSEO施策や広告運用、各種集客支援、更新作業なども依頼できます。特に、検索エンジンでの検索結果を最適化する「SEO施策」は、ユーザーを自社ホームページへ呼び込むために必要となる重要な施策です。Web制作会社であればSEO施策に関する知識を豊富に備えているため、ホームページリリース後の集客効果も期待できます。運用方針で迷った際に、アドバイスももらえるでしょう。
●メリット3:スケジュールどおりに進みやすい
自社でホームページ制作をする場合、本業との兼ね合いを考慮しながら作業を進めなくてはなりません。担当者のスキルやキャパシティ、タスク量によっては、作業のリスケジュールや遅延が起こる可能性も考えられるでしょう。ホームページ制作を専門としている制作会社であれば、スケジュール厳守で制作作業を進めてもらえるのがメリットです。途中の大きな仕様変更や修正などがない限りは、公開日までにホームページを納品してもらえます。遅延のリカバリーやスケジューリングの見直しなどで、自社内の工数が圧迫されることもありません。
●デメリット:社内にノウハウが蓄積されない
外注するデメリットは、ホームページ制作のノウハウが自社内に蓄積されないことです。将来的な事業展開や企業の発展具合によっては、新しくホームページが必要となる可能性があります。自社制作の実績があれば経験を活かせますが、外注の場合は経験を活かせません。内製するか外注するか、という選択によって将来にも影響があるかもしれません。とはいえ、今後の事業方針や発展によって最適な選択は異なります。数年後を見据えたうえで、内製か外注かを選択すると良いでしょう。
ホームページ制作を外注する前の注意点
ホームページ制作を外注する際は、スケジュールや納期設定だけでなく予算や各所有権にも目を配りましょう。外注時の注意点は次のとおりです。
-
予算内でできることを把握しておく
-
余裕をもった納期設定を行う
-
スマホを意識したホームページにする
-
各所有権を明確にしておく
-
自分で対応できる作業についても確認しておく
以下で具体的な内容をご紹介します。
●予算内でできることを把握しておく
事前に組まれた予算をもとに、予算内で依頼できること/できないことを明確にしておきましょう。そのうえで、最初の打ち合わせや要件定義の段階で依頼する作業範囲を決めることが大切です。この時、使える予算と一緒に希望する機能や必要ページ数などを担当者へ早めに伝えておきましょう。また、修正や変更にかかる費用や、予算内で依頼できる追加依頼の回数も確認することが大切です。追加依頼や修正依頼の料金を考慮しないと、思わぬ追加コストがかかる可能性があります。
●余裕をもった納期設定を行う
制作会社へ依頼しても、全ての作業が滞りなく進むとはいい切れません。場合によっては、作業のリスケジュールや修正、仕様変更などが必要となることもあります。また、ホームページの規模やデザインによっては打ち合わせの機会も増えます。こうした実作業以外の時間も見越して、余裕をもたせた納期を設定しましょう。
●スマホを意識したホームページにする
「令和4年情報通信に関する現状報告の概要」によると、スマホからのインターネット利用率は68.5%と報告されています。つまり、7割近くのユーザーが、スマホを介してWebを閲覧しています。したがって、ホームページ制作をする際は、パソコンだけでなくスマホへ意識を向けることも重要です。スマホ画面に合わせてコンパクトな構成にしたり、タップ操作しやすいボタンやポップアップ機能を搭載したりといった工夫をすると良いでしょう。
●各所有権を明確にしておく
事前に、ホームページそのものやサーバ、ドメインの所有権がどこにあるかを明確にしましょう。これは各所有権の所在を巡り、トラブルになることを防ぐためです。依頼会社としてこれらの所有権を獲得していないと、ホームページリニューアルの際にもとのコンテンツが使えなくなったり、サーバ変更時に高額な手数料が必要となったりします。このほか、ドメインの所有権がないとドメイン乗り換え時に継続利用ができなくなり、ホームページそのものを作り直さなければならない、という事態に発展する可能性もあります。
●自社で対応できる作業についても確認しておく
自社で対応できる作業や、準備すべきことも把握しましょう。例えば、社内の内観や外観、社員、商品などの写真素材を掲載する可能性が考えられます。くわえて、ホームページに掲載するキャッチフレーズや事業内容を紹介するテキストも必要となるかもしれません。制作会社へ「こちらで用意すべき素材や資料はあるか」と相談し、協力して作業を進めましょう。
制作会社によって、得意なホームページのジャンルや対応範囲、実績はさまざまです。スケジュールへを意識することも大切ですが、予算を鑑みることも忘れないようにしましょう。適正価格や相場に沿った外注先を選定するために、複数の企業から相見積もりを取ると良いでしょう。「自社で外注先をピックアップする時間がない」という場合は、依頼会社と制作会社をつなぐマッチングサービス「発注ナビ」をご利用ください。
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