早いもので、もう9月!こんにちは、発注ナビです。日本の小売・EC業界ではそろそろ本格的に年末商戦の準備がスタート。ところで中国は?
越境ECのスペシャリスト、スターフィールド株式会社・代表取締役の星野さんに話を聞いてきたインタビュー、今回がラストになります。
↓↓前回までのインタビューはこちら↓↓
第1回『知らないと損する!話題の「越境EC」についてスペシャリストに聞いてみよう。』
第2回目『好評につき続編!越境ECのスペシャリストに聞く「まずはGo to China!」』
ちなみに、中国にももちろん商戦期あり。春節と呼ばれる1〜2月の旧正月は日本でもよく知られています。これに加えて、最近では「独身の日(独身節)」という“新”商戦期が驚くべき盛り上がりを見せているのだとか。1(ひとり)が並ぶ11月11日に、若い人がネットで通販を楽しむのが大人気。この日は驚異的な売上になるそうです!
今年の独身節に、もしかしたらまだ間に合うかも?!中国でECを成功させるための「3つのポイント」をお聞きします。
越境ECを成功させるなら「LaunchCart(ランチカート)」
たった4年で、2.4倍も成長する「越境EC」。
発注ナビ:
先日、経済産業省から今年6月に発表された「電子商取引に関する市場調査の結果」を読みました。その中に、「越境電子商取引」という言葉が出てきていました。越境ECは、すでに経済産業省も着目するEC業界の重要な動向になっていますね。
星野さん:
調査結果のなかで紹介されていた数字にも注目です。昨年、越境ECのマーケット規模は日本・中国・アメリカの3カ国間で2兆7200億円でした。それが4年後の2019年には、6.6兆円に拡大すると書かれています。
発注ナビ:
たった4年で約2.4倍!
星野さん:
日本国内だけで見ても、ECのマーケットはまだまだ右肩上がりで拡大していますが、その伸び率は10%未満。越境ECの成長力は、比べものになりません。
発注ナビ:
日本のEC事業者さんが、今後数年で大きな売上拡大を目指すなら、商品を海外で売る越境EC、これにはぜひ注目だと。特に、他国と比べてマーケットの規模がダントツに大きく、成長力も高い中国は見逃せない。
そこで星野さんにお聞きします。中国向けのECを成功させるうえで、おさえるべき「3つのポイント」はなんですか?
「決済」「物流」「コミュニケーション」
星野さん:
「決済」「物流」「コミュニケーション」です。
発注ナビ:
まず「決済」。これは前回のインタビューでもお話がありました。中国は、VISAやMASTERといった、日本でおなじみのインターナショナルなクレジットカードのシェアが、たった1%。「銀聯」「Alipay」「WeChat Pay」という、いわゆる中国3大決済が、オンライン決済シェアの80%以上を握っている。ここがポイント。中国3大決済に対応していなければ、商品が良くても売れないと。
星野さん:
この大きな壁を取り払うため、スターフィールドでは日本で初めて、この中国3大決済に対応したECシステムを開発しました。日本国内だけで、中国独自の決済業務に対応するための手続きを済ませられます。
発注ナビ:
次に「物流」。商品を、日本から中国のお客様にきちんと届けることですね。
星野さん:
現在は、郵便局のEMS(国際スピード郵便)を利用すれば基本は安心です。クール便がありますので、生鮮品配送もできます。追跡サービスや損害補償制度も充実しています。上海などの主要都市へは、東京から2日で届けられます。
発注ナビ:
何かの理由で商品が税関で止まってしまったり、悪質なクレーマーにつかまってしまったり、たとえばこういった、中国でありそうなトラブルにはどう対処すれば良いですか?
星野さん:
トラブルを回避したり、解決したりするためのちょっとしたノウハウやテクニックがあります。たとえば商品が税関で止まってしまうと、税関まで取りに行かないお客様がいます。そうなると商品が戻ってくるため、「返品にかかる配送料はお客様負担で」と、決済時に同意を得ておくことが大切です。
また悪質なクレーマー対策として、特にアパレル商品などは「汚れやシミがある」などの難癖をつけられないよう、入念に写真をとっておく。「商品が壊れているから修理代金をよこせ」といったリクエストには絶対に応じず、返品するよう伝える。
スターフィールドでは、そういった大事なノウハウやテクニックをおさえ、商品配送をスムーズで確実に行うための業務設計コンサルティングや、実際の業務サポートも行っています。
発注ナビ:
いざというとき、プロに頼れる体制があると安心です。そして最後は「コミュニケーション」。
星野さん:
中国語対応は、言うまでもありません。その他の重要なポイントは、まずチャットによるお客様とのコミュニケーション。中国ではお客様と店舗が、電話やメールではなくチャットでコミュニケーションをとるのが一般的です。
また、中国版Twitterと言われている微博(ウェイボー)や、中国版のLINEと言える微信(ウィーチャット)を使って、ECサイトへの集客や、商品のPRを行うことも効果的です。スターフィールドでは、こういった中国のお客様とのコミュニケーションをサポートしています。
発注ナビ:
商品を発送するときにも、言葉の問題がありますね。中国語ができなければ書類をつくるのがむずかしいです。
星野さん:
しかも、いろいろな書類をつくらなければならなかったりして面倒です。それで中国展開をあきらめてしまうEC事業者さんも、決して珍しくありません。
スターフィールドでは、税関書類の作成から商品梱包、配送までの一連の作業を無料で行うというサービスをしています。利用方法は簡単。商品を、当社の配送センターまで送っていただくだけ。
発注ナビ:
これから中国向けにECを展開しよう、でもノウハウがなくて、とって不安だという事業者さんには心強いサポートです。
星野さん:
越境ECのスペシャリストとして、お客様の成功をサポートするのがスターフィールドのテーマ。越境ECに最適なシステムを提供することはもちろん、毎日の業務のなかで出てくるちょっとした困りごと、悩みによって、お客様がチャンスを逃したり、成長をストップさせたりしないよう、あらゆる面から最大限のご支援をしています。
発注ナビ:
中国でECを成功させるために大切なポイントは、「決済」「物流」「コミュニケーション」。そして、あると心強い「プロのサポート」。整理できました。これをきっかけに、日本の商品がもっと中国で売れるようになってくれれば。
星野さん:
中国は国土が広く、日本ほど実店舗の普及が進んでいないので、ECは大切な社会インフラです。ECをつうじて、中国の皆さんに、世界をもっと身近に感じてもらえるようになりたいですね。
第1回『知らないと損する!話題の「越境EC」についてスペシャリストに聞いてみよう。』
第2回『好評につき続編!越境ECのスペシャリストに聞く「まずはGo to China!」』
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